「私はよく講演でこのように言います。〝私の声は眠くなります。職員会議では職員がよく寝ています(笑)〟」
お寿司を食べ、お腹がいっぱいになり、暖かな部屋で始まったこの日の園内研修最後のプログラム〝藤森先生による講演〟。
特に最近の講演内容の中心とされている乳児保育についてお話は展開されていきました。
12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年3月13日『産後』の中にこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)
オランウータンは7歳まで、ゴリラに至っては3歳と比較的短いのですが、それはオスが子育てに参加をするからだそうです。ゴリラの背中が白くなって声が低くなるのは、赤ちゃんの気をひく為という説もあるということですから面白いですね。
〝人類は、オランウータンのように離乳を遅くさせ、出産を待っていたら、一生のうち、2人も産めない計算になってしまいます。それでは繁栄していけないので、人類は毎年子どもが生まれるように5ヶ月で離乳を開始し始めます。その為に人類はまず家族を始めとする〝族〟という単位の集団をつくり、やがて村中で面倒をみるようにしました。〟
このことは『臥竜塾』ブログ2013年8月23日『出産2』の中でもこのように紹介されています。
写真後ろのグラフをご覧いただいたことのある方はおわかりになられると思うのですが、脳のEQ(Emotional Controlの略、感情をコントロールする力)が育つ時期、赤ちゃんにとっては脳が大きくなるこの時期、が大体、次の子が生まれてくる時期にあたります。だから我慢を覚えることができ、そしてここで感情をコントロールする力、我慢する力が育まれなくてはこのあとはとても無理であるということを藤森先生は強調されていました。
1歳〜1歳半でそれはピークに達します。乳児保育の大切さはここにあり、つまり〝0歳児クラスの保育〟が重要であり、脳を大きくして、受け入れ体制を広げてあげることが重要であると言えます。
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このような形で、藤森先生のブログを引用しつつ、先生の講演を聞きながらとったメモを元に、その内容を咀嚼した上で報告をあげていこうと思いながら、書くことに至るまでにとても時間がかかってしまいました。「100ページ以上のスライドの中からほんの15ページ」程の内容と藤森先生は仰っていましたが、時間にして2時間、本当に心打たれる内容で、生臥竜塾ブログを読んで下さっている皆様に少しでもその内容が伝わればと思い、最後まで書き上げていきたいと思います。
今年も一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
(報告者 加藤恭平)
10周年記念パーティー以来の新宿せいがでの園長先生の講演でした。最新の情報を収集して、私達にわかりやすく伝えて下さり、本当に身に染み渡ります。これをさらに簡潔にまとめる加藤先生の技術見習わさせてください!2016年もたくさんの報告をありがとうございました。今年もたくさんブログを通して勉強させてください。
FIATさんへ
コメントありがとうございます!
こちらこそです。そして、生臥竜塾ブログへのコメントをいつも有難うございます。コメントをしていただけることが本当に有難く、今年もがんばって書こうと気持ちを新たにさせていただきました。今年もよろしくお願いします!