ちょっと変わった職員が考えるリーダー論

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初めて報告をさせていただきます。

5月より生臥龍塾の一員となることができました。ここまで多くの方々の支えがあり、またこれからも多くの方々の支えの元、藤森先生の傍で学ぶことができることを思うと、支えて下さっている皆様に、改めて感謝の気持ちでいっぱいになります。本当に、ありがとうございます。

そして、塾生のみんなと同じように報告を書く機会をいただきました。報告を書きたいと思っていた時から少しずつ温めていたことがありました。それは〝リーダー〟についてのことです。

我らが新宿せいが保育園中山副園長先生から「加藤くん。将来園長先生になりたいのだったら、これを読むといいよ」そう言われて勧められたのは、藤森先生の〝臥竜塾ブログ〟(http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/)の中の〝リーダー論〟という連載でした。保育園の園長先生になりたいと思っても何から勉強していいものか、設置スペースや、お金のこと、経営のことなどを真っ先に学ぶ必要があると漠然と思っていた僕には、とても衝撃的でした。

新宿せいが保育園で働き始めてからというもの、保育士の方々と交流をもつ機会に多く恵まれるようになりました。新宿せいが保育園に初めて来た時に感じた、風通しの良さ、職員間の気さくな楽しそうな雰囲気。他園の先生方と話していると、これは一体どこから生まれるものなのだろう、という思いを感じられるようです。実際に僕も他園に勤務経験があり、その秘密を知りたいと思っていました。

リーダー論を読み進めていった中で、また日々新宿せいが保育園で見守る保育を学ぶ中で、中山先生がなぜリーダー論を読むことを進められたのか、そして、この新宿せいが保育園の風通しの良さ、職員間の気さくな楽しそうな雰囲気はどこからくるものなのか、そのことを自分なりに理解できるようになっていきました。

様々な要素がある中で、その中でも最も大きいと感じているのが、藤森園長先生を始めとする〝リーダーの存在〟ではないか〟ということです。藤森先生は2013年3月2日『リーダーのSQ』(http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2013/03/リーダーのsq.html)の中で、〞ミラー・ニューロンは、組織にとってとても大きな意味を持っています。それは、組織は、一つの社会だからです。その社会の中では、お互いに心の交換の有無によって善し悪しが決まるのです。たとえば、無愛想でユーモアに欠ける上司の下では、メンバーのミラー・ニューロンは刺激を受けません。一方、よく笑い、おおらかな雰囲気づくりができる上司の下では、この細胞が活性化するため、メンバーたちも笑顔を見せることが多く、チームの一体感も高まるといわれています。これが、私が提案する「楽しい職場」の意味なのです。〟と仰っています。

新宿せいが保育園に来た初めての日、朝会に参加しました。初めての職員室。緊張しながら椅子に座っていると、藤森先生が入ってこられました。ひとりでに増す緊張感。藤森先生は眉間にシワを寄せた険しい表情をされています。

その時です。ある男性職員が、なんとラジコンのヘリコプターを飛ばし始めたのです!確かに、「今日これを散歩先で飛ばすんだ♪」と嬉しそうに言っていたのは、耳に入ってはいました。—ラジコンをもって散歩に!?なんだその素晴らしい環境は!と驚き、朝会が始まっても和やかで楽しそうな雰囲気に驚き、と頭の中で忙しくしていた矢先、なんと大胆にも、そう、飛ばし始めたのです。朝会が始まった直後、しかも藤森先生の目の前で!僕がやったわけではないのに、なぜか僕の緊張はピークに達していました。

終わった。この先生は確実に怒られる…。そう思っていた時に藤森先生から出た言葉です。

「ちょっと充電が足りないんじゃない?」

衝撃でした。そして、瞬時に理解できました。この職員室の中で緊張していたのは僕だけだったこと。藤森先生の険しい表情は、生まれつきのものであるということ。そして、この保育園がこんなにも明るく和気あいあいであること。その理由が、わかった気がしました。

読んでいただいている皆様と同じように、今いる職場以外に、多くの組織に所属されてきた経験があると思います。僕は、その組織の魅力はリーダーがいかに魅力的であるかということは無視できない、という経験を多くしてきました。新宿せいが保育園には藤森先生、中山先生を筆頭に、経験年数の多い、いわゆる〝ベテラン〟と呼ばれる先生が、その核を担って下さっています。

この先生方は本当に素晴らしい方々です。その魅力を、藤森先生のリーダー論の連載とリンクさせながら、お伝えしていきたいと思っています。

(報告者 加藤恭平)

ちょっと変わった職員が考えるリーダー論」への6件のフィードバック

  1. 加藤さんの初投稿に、コメントを入れる嬉しさを感じております!これからの報告、遠い地から楽しみにしておりますので、熱く、そして、持ち前の頭脳で解析された報告を期待しております!加藤さんのラジコンの話はもはや落語のようなおもしろさ、心地よさがあり、大好きな話です。きっと今後はこの話に磨きをかけてさらに卓越した話になっていくのだろうなと思ってしまいます笑
    今後のリーダー論も楽しみにしております!

  2. コメントありがとうございます!

    いやぁお恥ずかしい(笑)永遠に言い続けていこうと思っています。あの衝撃は忘れられません。

    もりぐちさんにコメントを入れていただく喜びを味わえて、本当幸せです。これからもバリバリ書いていきますので、よろしくお願いします‼︎

  3. 「ちょっと変わった職員が」という前置きを入れるところがいいですね。同じ視点からでは見ることが出来ない、そんな独特の視点を持つためには、「ちょっと変わっている」ということが財産になってくれると思っています。“普通はつまらない”という言葉が意味するように、誰も見ることができない世界を見るという楽しさを、多くの方々と共有していくことで、やりがいを感じていきたいと私も思っています。

  4. 加藤先生のその新鮮な気持ちが羨ましいです…。と言うのも私は大学を出たからすぐに新宿せいがでした。ですので、ある意味それ以外の職場を知らないので、今の自分が置かれている環境が自然と当たり前のように感じ、自分がこんなにも素晴らしい環境にいる事を忘れてしまう時があります。そんな時に加藤先生の反応や話を聞いて、改めて自分というよりも私の家族全員が幸せな環境にいるんだなぁ…と思わせてくれます。ちょっとブログの内容には関係ないですが、加藤先生の熱い真っ直ぐな気持ちは僕の気持ちを正してくれます。これからも宜しくお願いします。

  5.  こちらこそよろしくお願いします!!!
     僕からしたら、ずっと藤森先生の元で学ばれていることこそ、とても意義のあることだと思っています。その経験は誰にもできないものです。
     もし僕も僕の経験が何か活きるのなら、これからも互いの経験を活かして、見守る保育を厚く、新宿せいが保育園を盛り上げていきましょう!!!
     

  6. そして、k.takaさんもコメントありがとうございます!

    尊敬するk.takaさんにこのようなコメントをいただけてとても光栄です。

    これからもよろしくお願いします!

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