ちょっと変わった職員が考えるリーダー論 7 〝新しいリーダーの形〟

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2015年が終わろうとしています。

4月から始まった今年度。にこにこ組(2歳児クラス)の集大成とも言えるような一日を過ごすことができたように感じ、報告させていただきます。

その日は我らが誇るクラスのベテランの先生は12時出勤の日でした。空はあいにくの雨模様。今日は一日お部屋かな、と思っていた矢先に、晴れ間が見えてきました。

時間は10時を過ぎています。その日のリーダーは今年度から新宿せいが保育園に入った新卒の先生です。外は晴れているものの、雨上がりで風も強かったのですが、さてどうしようか、いつもなら口出ししそうなところをちょっとこらえて(僕なら100%散歩に行くからです笑)彼女に任せました。すると、

「公園は濡れていると思うので、道を歩いて探索に行こうと思うんです。」

と、自分でしっかりと判断をして、活動を決めて、皆を外へと促していました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新しています『臥竜塾』ブログ2011年4月16日『チーム』の中で藤森先生はこう書かれています。

〝ドラッカーの「非営利組織の経営」という書籍の中で、「チームの目的は、メンバーの強みをフルに発揮させ、弱みを意味のないものにすることである。こうして一人ひとりが力を発揮する。大事なことは一人ひとりの強みを共同の働きに結びつけることである。」と書いています。どうしても、人は自分の強みをアピールするために、人の弱みを非難します。また、自分の強みが発揮できないのを、誰か他人のせいにします。しかし、人はまず「共感」をすることが必要であり、その共感をベースとして、集団の伝統や道徳を生み、文化を形成していく、と考えられています。〟

4月から今日に至るまで、それぞれの職員がそれぞれの思いの中で、藤森先生が書かれていること、そのもののような気持ちでチームを作り上げてきました。この日散歩に行くことは難しいと、自分ならそう判断すると思った職員もいたことと思います。その職員の気持ち、また、散歩に行きたい僕の気持ち(?笑)そして、当然ですが目の前の子ども達の気持ちを汲み、ベテランの先生に頼ったりもせずに、自分の気持ちにも素直な答えを出したように感じ、教わるばかりだった彼女の4月からの成長を垣間見たようで、とても嬉しい気持ちになりました。

雨上がり、風強し。いつもとちょっと違った外の雰囲気に子ども達もわくわくした顔でお散歩の準備を始めていました。

そして出発!

そして出発!

「わー!きれー!」落ち葉の絨毯が広がっていました。

「わー!きれー!」落ち葉の絨毯が広がっていました。

「先生見てー!」

「先生見てー!」

 「あそこの雲、どんどん消えてきたよ!」こういう詩人のような子どもの言葉、僕は大好きです。

「あそこの雲、どんどん消えてきたよ!」風に流されていく雲をこう表現するのですね。こういう詩人のような子どもの言葉が僕は大好きです。

雨上がり、そして、風の強い日にしかない楽しみを存分に味わう子ども達でした。

さて、探索に行こうと出たこの度の散歩。この後、意外な展開を見せてくれます。(続編へ)

(報告者 加藤恭平)

ちょっと変わった職員が考えるリーダー論 7 〝新しいリーダーの形〟」への1件のフィードバック

  1. それぞれの人が自分なりに考えた「○○だから、こうした方がいいかな」ということが必ずしも他の人と一致することばかりではありませんね。一致しないことの方が多いかもしれません。ですが、それもその人が今持てる自分の経験やその場の様子から考えた自分なりの最善の答えであると思うとでれも正しいことなのかなと思えてきそうですね。そんな自分が考えたことを尊重してもらえることで、自信にもなっていくのかもしれませんね。私も人の弱みを見つけるよりも、強みを見つけていける人間でありたいです。

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