ブロックゾーンにおける子ども集団について報告をしてきました。
今回は、給食時における子ども集団について、とても興味深い出来事があったので報告します。
「いただきます」後、食べ始める他のテーブルの子どもたちをよそに、ミドリ君は泣きながらチェックちゃんに言います。
「もう僕のお家に来ちゃダメだからね!」
何がきっかけでこの二人のやりとりが始まったかはわかりませんが、二人はどうやら口論になった模様。口論になった問題についてのやりとりではないところでの言い合いになるあたり、いよいよ喧嘩が幼いだけに、その問題解決は多少の困難さが伴うものですね。
チェックちゃん「私のお家にも来ちゃダメだからね。」言い合いは平行線。
しかしこの喧嘩、すぐに解決に至ります。
「もーさー、握手しなよ。握手。」
給食を食べずにその様子を見守っていたレッド君が一言。
次の瞬間
ゆっくり手を出すチェックちゃん。
写真左手白い服の男の子「ちゃんといただきますしてから食べなよ〜。」
そうして「いただきます」をして食べ始める二人。給食を口に運ぶとしばらくして、週末お互いの家に行く予定を立て始めました(笑)
12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2017年1月14日『社会的な発達』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)
この回の藤森先生のブログがこの場面にとても相応しいと思ったのは、よく見るとこのテーブルの子どもたち、にこにこ組(2歳児クラス)から入園して来た子どもたちです。(ミドリ君だけは今年度わいわい組(3歳児クラス)の入園の子です)
子ども集団の力によってこの育みが成されたのではないか、とは子どもたちそれぞれの資質についての考察の欠けた、極端な表現となってしまいますでしょうか。
このようなやりとりが給食や配膳をきっかけとした中で多く見受けられました。
次回も給食時における子ども集団について報告します。
(報告者 加藤恭平)