以前「チーム活動」というタイトルで園のテーマにある「季節」にちなんで学童でお当番活動等を行うチームを決め、活動した報告をさせていただきました。
今回は年度の半分を過ぎ、子どもたちがチームとして活動することをしっかりと理解し、チーム内の自分の位置・役割を把握し、バランスが取れ、各チームの色が確立したことをきっかけに思い切ってチーム替えを決行しました。
前回同様、四季をテーマに大きく4チームに分け、あえて仲の良いグループと前回のチームメイトを上手く散らし、大人が編成しました。
新しいチームを発表したときの子どもたちの反応は、不満は一切なく、みんな目がキラキラしていました。
私は不満を持つ子が1人はいるだろうと思っていたので驚きました。
そこで、1人の子に「チーム替え嫌じゃなかった?」と聞いてみました。
すると、「全然!むしろ楽しみ!」と前向きな返答が返ってきました。
中には、「席替えみたいで楽しい!」と答えた子も…
そんな子どもたちの様子を見ているとこちらの楽しみも倍増する思いです。
新しいチームの最初の活動は、チーム名を決めることから始まり、どんなチームになりたいかを話し合いました。
残り半分の年度を新しい各チームがどのような色を出していくか楽しみでなりません。
最初の方に、あえて仲の良いグループと前回のチームメイトを上手く散らし、大人がチーム編成をしたと書きましたが、その様に今回は大人の思惑が濃く反映したチーム編成となりました。
今回のチーム編成のポイントは大きく2つあります。
1つは前回のチームでリーダーシップを取り、チームを引っ張っていってくれた子をあえて一緒にしたチームと前回のチームではリーダーポジションではなかった子たちだけのチームを作り、各チームどう機能していくのか。
チームによって自分の位置・役割は変わっていくものと考えます。
私自身今まで様々な集団に属してきましたが、同じ位置というのはそう多くありません。
集団によって、その集団を構成する仲間によって自分の位置・役割は多種多様です。
この1つ目のポイントはこれからの人生で属するであろう多様な集団に順応できるスキルを養っていくと同時に、仲間、そして自分自身を知ることに繋がっていけばと思います。
もう1つは学童生活で関係の薄い子、関係を深めていって欲しい子を組み合わせてみました。
関係が薄いということは今後の関係性が未知数とも言えます。
極端に言えば、ここで生まれた関係性により、その子が生涯の友と成り得るかもしれないということです。
この2つに共通するのはチームの仲間を観察すること、そしてその仲間たちの個性・長所を見出し、その上で集団内の自分の位置取りをすることを感覚的にでも捉えてくれたらと個人的に思っています。
この2つのポイントがチーム活動にどう活きていき、子どもたちの関係性にどう変化をもたらしていくのか、今後の活動報告で報告できたらと思います。
また、このチーム編成を行う上で学童職員で話し合って決めたのですが、どの子とどの子を組み合わせたいか等、ほとんど意見が一致し、子どもたち一人一人を見守る目線が同じであることを再認識できた今回のチーム替えでした。(投稿者 若林)
このように保育の中の工夫をしっかりと言葉で説明できるということはとても素晴らしいことだなと思いました。説明できるということはしっかり考えられているということでもありますし、その場限りではない子どもの様子を見ていくための視点にもなりますし、なにより保護者といった様々な人にその活動の意味をしっかり説明できるということにもなりますね。活動の意味やこちらの思いを丁寧に伝えるということはとても保護者の関心を生むためにもとても大切なことですね。そして、その関心は子どもと関わる親や保育者に変化をもたらしてくれると思います。私もしっかり説明できるように、思いを持って工夫をしていきたいと感じました。
働きアリの2割はよく働かず怠けてしまうそうです。ですが、その怠け者の働きアリばかりを集めても怠けるのはやはり全体の2割ほどだそうです。怠けるという表現は適切ではありませんが、人は集団が変われば自分の役割も変わるのは実感しています。いろいろな集団で様々な役割を経験することはとても大切ですね。
子ども達のチームを編成したことにより職員のチームワークも向上されたようですね。小学校の時の席替えを思い出すと、ドキドキワクワクといった楽しみで仕方のないものでした。子ども達は学童でもそのような楽しみの中にいて、とてもいいですね。くじ引きなどとは違う意図性のある見守りの中でチームを組むに至りました。一緒の部屋にいながらも、新しいチームねの出会いは新たな出会いと言ってよいものでしょうね。どんなチームになっていくのか、とても楽しみですね。