テーブルサッカー

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 3・4・5歳児クラスにあったテーブルサッカーが、去年壊れてしまいました。もちろん、人気すぎて毎日のように子どもたち同士で遊んでいたからです。それを見ていてくれたのか、クリスマスにサンタクロースが子どもたちに「テーブルサッカー」をプレゼントしてくれました。そのの箱を見た子どもたちは、とても喜んでいました。以前は職員が組み立てましたが、今回は子どもと一緒に組み立ててみようと思いました。自分たちで作った物には愛着が生まれますし、物の仕組みやドライバー・六画レンチの使い方も遊びながら知れますし、何よりも楽しそうと思ったからです。
 まず、子どもたちと箱の中にどんな部品が入っているのかを一緒に確認しました。「これは下のところだよ!」「これはこのところじゃない?」「あ、このネジでとめるんだ!」などと言って、子どもたちの頭の中でどんどん作り上げられていきます。
さっそく組み立てです。子どもたちの中で、リーダー的存在を決め「設計図」を託しました。
設計図
設計図
試行錯誤中
試行錯誤中
 この設計図には文字がなく、絵で描かれていたので子どもたちはその絵を頼りに次はどうすればいいかを考えながら行程を進めていきます。設計図を見ても分からなかったら、箱に描かれている完成形を見ていました。賢いですね。
完成形を見ながらの組み立て
完成形を見ながらの組み立て
 もちろん、それでも組み立ては一筋縄ではいかず、その都度一隅のヒントを与えながらの組み立てです。しかし、私が驚いたのは、最初から最後まで組み立てに参加したメンバーが変わらなかった事です。時間にして1時間くらいかかった組み立てでしたが、途中で飽きて違う遊びに行った子どもがほとんどいなかったのです。組み立て作業に、これほどの魅力があるものだとは思ってもいませんでした。
完成!

完成!

 そして、テーブルサッカーも無事に完成し、子どもたちが実際に遊んでいましたが、2人ではなく6人で遊んでいました。操作する棒が6本あるからです。本来なら1人で3本を扱い、1対1で楽しむ遊びかもしれません。しかし、少々の口論はあるものの、子どもたちはそれで満足そうでした。まるで、組み立ての苦労をみんなで労っているかのようです。
みんなでテーブルサッカー
みんなでテーブルサッカー
 普段は職員がやってしまう業務的なことも、「子どもと一緒にやってみたら面白いかも」といった思考で日々の生活を振り返ってみると、新しい発見にあふれているのかもしれません。そういった活動も、子どもにとっては「遊び」なのだと思います。
 
(報告者 小松崎高司)

テーブルサッカー」への2件のフィードバック

  1. 最後まで組み立てに参加したということは凄いですね。驚いてしまいました。最初はよくても作業を続けていくうちにどんどん参加メンバーが離れていってしまうものなのかなと想像してしまいましたが、そうではなかったのですね。それは大人のいいタイミングでの助言もまた必要になるのかもしれませんね。現場にいた訳ではありませんが、きっと小松崎さんたちの関わり方も影響しているのではないかと想像しました。また、普段は大人がやっている作業でもちょっと視点を変えて、子どもと一緒にやってみたり、子どもの前で見せてみたらどうかなと思えるような柔らかい発想は持っていたいなと思いました。

  2. 組み立てることを自分たちでやっていたとは驚きでした。夢中になっている子ども達の顔が浮かぶようで、とても微笑ましい気持ちになります。クリスマス以降、テーブルサッカーをやっている姿を頻繁に見ますが、白熱していますね!チームに分かれてあそんだりと、うまくやるものだなぁと見ていて感心させられます。
     自分でつくったものというのは、愛着を感じることができたり、何か特別な感じがするものですね。サンタさんからのプレゼント、これからも大切に楽しく仲良く使っていってほしいですね。

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