今回のドイツツアーは1日2園それぞれ2時間以上の見学をし、ツアー中は8施設見学することができました。
6月24日(火)の初日の午前中は1993年に設立された3歳から11歳の幼稚園と学童が併設された児童数計90名の施設に行ってきました。
この施設の特徴は、外国人や移民家庭がなんと90パーセント以上もいるので、週に一回ドイツ語の先生が市から派遣されてくるそうです。そして、希望者を対象に指導が行われています。
幼稚園の開園時間は7時から17時までの園で、どんな天候だろうが基本的に30分から1時間ほど外で過ごす時間がありました。そして昼食を食べたら14時くらいまでお昼寝の時間がありましたが、お迎えの早い子は14時頃にお迎えが来るという事でした。
この園で素晴らしいと感じたのは、やはり外国人や移民家庭が多いので言語に困ることが多々あるそうです。そういったところで困った際には保護者に協力をしてもらうとこでそこの言語が話せたり、近い言葉を知っていたりするそうなので助けてもらっているということでした。
午後の施設は、1985年設立のシュタイナーの幼稚園を見学してきました。
ここの施設は2歳から3歳児が10名の1グループ、3歳から6歳児が25名×2グループある児童数計60名のハウスフェアキンダ―(今までは保育園的施設の事をコーポレーションと言われていたのがこのように変わりました)に行きました。
開園時間は7時半から月、火、金曜が15時半まで、水、木が17時までということでした。
この施設の特徴は、シュタイナーの思想に基づいた保育プログラムをしていることと、施設や周辺の自然環境に恵まれていることでした。
地域の方たちとも仲良く過ごしているそうで、施設の地下にはドラムセットやキーボード、アンプなどが置いてありました。それは、地域の少年たちが使用するという事で、部屋を貸しているという事でした。また、夏休みなど学校が休みの日に登園してきた子どもたち(30人くらい)の昼食を年に何回か保護者が作って持ってきてくるそうです。
今回ドイツの施設を観てきた「調理、昼食」は、
・園では全く栄養計算などしない
・曜日によって肉、魚、麺、甘いもの(ジャムを塗ったパンなど)、煮込み料理(ポトフのなど)の日がそれぞれ決まっている
・調理の仕事はサラダやフルーツを切ること、メインの料理は冷凍されたものを温めるだけ
・男性調理員はイケメン(笑)
と、いう事でした。日本とドイツでは国も違えば法律や制度も違うので全てとは無理かもしれませんが、学んできたことや良いアイディアなど取り込んでいけたらと思います。(投稿者 柿崎)
90%以上の外国人や移民家庭ということに本当に驚いてしまいます。日本で言えば日本人が10%しかいない保育園ということになるのでしょうか。なんだか冗談のような世界ですが、現実であり、またその環境が子ども達にとって良い影響となるような工夫が至るところになされているのでしょうね。
施設の地下にはドラムセットやキーボード、アンプなどが置いてあるなど、少年達にはたまらないですね。そこから漏れる音に刺激を受け、園の子どもたちもまた、少なからず影響を受けていくのでしょうね。
調理、昼食についても様々な国ごとのやり方があるのだな、とその違いに驚きました。男性調理員はイケメンということでしたが、それは新宿せいが保育園とほとんど同じだな、と思い、そこだけはとても共感が湧きました。