マイスターから

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新宿せいが保育園には製作ゾーンがあります。そこでは絵を描いたり、粘土で作品を作ったり、折り紙をしたり、箱で立体物を作ったりと様々です。子どもたちは皆そこでゾーン体験をしているようです。

ある子が粘土で上手に動物や自分で想像したものなどを次々と作り出していっていました。まさにゾーン体験ですね。それを見た職員たちは驚き写真を撮るほどです。
「この上手さはマイスターだね!」ということで粘土製作マイスターというものができました。少し特別感があり、更にマイスターのみ、紙粘土で製作ができるようになりました。絵の具で色も付けられます。
その紙粘土製作を嬉しそうにその子はやっていました。その様子を見ていたお友だちも興味津々‼︎僕、私もなりたいというような刺激を受けていました。
できた作品は、男性職員が「こんなのに入れたらカッコよくないですか?ピッタリっす!」といって展示してくれました。これもまた作った子にとっては嬉しかったようです。
作品を展示

作品を展示

このように子どもそれぞれの特性を活かし発展させてあげることでその子の自信へと繋がることがわかります。
さらにその子の兄妹(妹)の面談があり、その面談をした男性職員から聞いたのですが、兄の話まで盛り上がり、「ここの保育園は本当にそれぞれの特性を活かしてくれる。兄はその粘土のマイスターをもらったことで自信がついたようです。」という言葉もらったそうです。
こうして、やっていることが保護者にまで伝わっていることが嬉しく感じ、しっかりと保護者にまでこの保育を理解してもらえていることがわかります。こうした積み重ねがあるからこそ、保護者との信頼関係も強いものとなっていくのだと感じます。
この流れは、その子の特性を発見した職員、発展させた職員、展示した職員、違うクラスで面談した職員がクラスに関係なくこちらに伝えてくれることで共通に理解しているからこそ成り立っていることがわかります。この流れもチーム保育ならではなのでしょうね。
このチーム保育というのが子どもに自信を持たせ、保護者理解にも大きく影響していることがわかる出来事でした。
(報告者 本多悠里)

マイスターから」への2件のフィードバック

  1. 作品を展示してもらった子はとても嬉しいでしょうね。私だったらと想像するとたまらなく嬉しいだろうなと思ってしまいました。それぞれの特性を活かす姿勢はもちろんのこと、そんな子どもたちの姿を見て、感動し、職員さん全員で共有する雰囲気があるからこそ、子どももより嬉しく、自信につながっていくのではないかと思いました。また、そんな子どもの思いは保護者の方にも伝わっていくのですね。それは一人ではない、みなさんがそのような雰囲気を作っておられるからこそ、ちゃんと子どもや保護者の方に伝わっていくのだろうと思いました。見せかけではない思いは必ず、伝わりますね!

  2.  この作品は素晴らしいですよね。図鑑を夢中になって読んでいる製作者の子の顔が目に浮かびます。先日その子の保護者の方が、「毎日図鑑を読んでいるものだからこっちまで覚えてきちゃって(笑)」と、思い出せないくらい複雑な名前の生き物がその子との会話の中にポンポン出てくるものだから、驚いてしまいました。日常的に子どもとの楽しい時間を共有されていることや、温かな空気が家庭にあるのだろうな、などを感じ、なんだか嬉しい気持ちになりました。
     しかし、本多先生の言う通り、見守る保育の魅力、チーム保育の魅力はこのようなところにもあるのですね!保育って、本当に素晴らしいですね。

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