理解しにくい箇所も多々あったかもしれませんが、ここまで読んで下さった皆さんに心から感謝します。
さて最後に私が「もしドラ」を読んでこれは保育園にとても関わるドラッガーの言葉ではないか?と感じた言葉は
「真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。
真摯さは、とってつけるわけにはいかない。すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかない。ともに働く者、特に部下に対しては、
真摯であるかどうかは2、3週間でわかる。無味や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。だが、真摯さの欠如は許されない。
彼らはそのような者をマネージャーに選ぶことを許さない」
これは先輩としての心構えとしては大切にしたい言葉です。
やはりドラッガーの中では「真摯さ」というのは何に置いても重要視しなければいけない事なのかもしれません。
保育に対して真摯に取り組んでいるか?子どものことを真摯に考えているか?
確かに私が1年目の時の先輩達の姿を思い出してみました。
当時は養成校も出ていない私が保育園の世界に飛び込みましたが、
正直言うと、子どもと遊ぶという印象しかありませんでしたが、
職員会議や園長先生の話、そしてそれを真剣に聞く先輩がた、
さらに園長先生の話しを聞いた上での職員同士の話し合い・・・。
全てが真剣に取り組み、
「保育というのはこんな人を熱くする職業なのか!?」
と感じた記憶があります。そんな姿をみて私も徐々に保育というのに興味を持ち、
学ぶようになりました。
何度もブログでも言いましたが、今年から後輩が入り、一緒に仕事をするわけですが…当時の先輩達のようにたち振る舞っているのか?
ただ、このドラッカーの言葉を聞いて、なんだかスッキリした気分です。
「真摯さ」これを忘れずに、心掛けて行動する事が大切なのかもしれません。
先輩だから指導しなければいけない、先輩だからいい格好しなければいけない…変に気負うのでなく、
見学者の方や研修先での質問で、後輩の指導をどうしたらいいか?と聞かれます。
その時に私がいつも答えるのは、先にも書いたように、先輩の姿を見て色々と学んできました。と…。
そして今でも先輩がよく言われるのは、私も教えられるほど、まだ分からない。
「もしドラ」を読んだのは、今から5年前くらいですかね。塾長の奥様から勧められて読んだのがきっかけです。
そうですね…気になる方は…ネットで検索してみてください!!
マネジメント報告、とうとう10となりました。塾頭、お疲れ様でした。大変勉強になる報告をありがとうございました。ドラッカーの教えもさることながら、塾頭のお人柄に触れることのできた連載であったと思います。本当にお疲れ様でした。
“先輩がよく言われるのは、「私も教えられるほど、まだ分からない。」” ソクラテスもこの言葉に近いものを残しているかと思いますが、向上する人、社会に貢献しようと正しいことに毎日を尽くしている人は同じ考えに至る部分が多いようです。以前友人に「教育はゴールがないだろう」と言われたことがありました。藤森先生が保育を道と言うように、ある指標を目指して進む道であるものの、確かにゴールと呼べるものはないかと思います。だからこそ、一日一日を真摯に生きていく必要があるのだと思います。その中で、日本の未来が少しずつ明るくなっていく様子を、僕達保育者は子ども達の姿を通して見ていくことなのではないか、と思いました。
「真摯さ」について考えるきっかけをいただきました。いい事を言おうと思ったり、言葉で理解してもらおうと思うとなかなか難しい部分もあるのかもしれません。その部分も大切ですが、周りの人たちは自分以外の人の行動や変化には敏感でもあるのかもしれません。だからこそ、自分の行動や取り組み方から多くのことを感じ、それは言葉よりもずっと確かなものであるように思えます。真摯に取り組んでいる姿が一番説得力があるのかもしれません。「やっと何となくですが当時よりも深く理解できているように思います」という山下さんの言葉がありました。一度読んだ本をもう一度理解しようとする姿は真摯に物事を理解しよう、考えようとしている姿にも見えます。そんな行動から私も学ばせていただきました。