塾長がよくブログでドイツ報告など連続で連載されているので、私も真似てみようと思います。
と言うのも、ちょうど今の自分の課題でもあるので、
「もしドラ」を読み返して自分なりに解釈していようと思います。
まず「もしドラ」を読んだ事がない人のために、簡単なあらすじを書きますね。
主人公の川島みなみは野球部のマネージャーになることに、
しかし、その野球部がある高校は偏差値が高く、有名な進学校です。
それに比べて、スポールの方はさっぱりです。部活動は盛んなものの、全国大会に行くだけの実力はなく、
野球部もその一つです。そんあ野球部のマネージャーになったみなみは「野球部を甲子園に連れて行く」という目標を掲げ、
ストーリーは始まります。
よくあるような展開ですね。
ただマネージャーと聞いて皆さんはどんな人を連想しますか?
部活のマネージャーではないでしょうか?おそらく選手のユニフォームを洗濯したり、水分補給のドリンクを用意したり、スコアをつけたり・・・
私の高校の時にサッカー部、野球部にマネージャーの女の子がいましたが、基本的にそんな仕事をしていました。
そんなマネージャーが甲子園に連れて行く話とドラッガーにどんな繋がりがあるのか?気になりますよね。
まず主人公のみなみは広辞苑で「マネージャー」という意味を調べました。
すると辞書には
「マネージャー・・・支配人、経営者」と書いてあり、隣には
「マネージメント・・・管理、処理、経営」と書かれてあり、
マネージャーとは「管理や経営をする人、マネージメントをする人」と理解したのです。
そこで書店へ行き、マネージメントに関する本を探していたところ
ドラッガーの「マネジメント」と出会ったのです。
早速、みなみは本を読み始めると、野球に関することはもちろん書かれていませんでしたが、
組織の経営について書かれてあり、これは野球部という組織の経営を知ることに繋がり、
本を読み進めるのです。
これは保育園にも同じですね。保育園という組織の中で、どう人をマネージメントしていくか、
どちらかと言うと管理職に関する内容かもしれませんが、私はそうは思いません。
前回のブログにも書いたように、先輩後輩の人間関係、そして保護者との関係にも大きく関係すると思います。
みなみは本を半分ほど読みすすめたところで、急に立ち止まりました。
そこには「マネージャーの資質」について書かれてあるのです。
そこに書かれてあったのは
「人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報酬制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。
だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである(中略)
マネージャーの仕事は体系的な分析の対象となる。マネージャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。
しかし学ぶことのできない資質、後天的に獲得できない資質、始めから身につけていなければならない脂質が一つだけある。
才能ではない。真摯さである」
「真摯」まじめに熱心に取り組むことです。
確かにリーダーとなる人の中には才能で開花した人もいると思います。
しかし、そんな人でも「真摯さ」が欠けていてはマネージャーとして失格とドラッガーは書いています。
塾長はよく私に言ってくれた言葉の一つ
「真面目やお堅いと言われても、ほかの人のからの評価が下がることはない」
塾長は講演先で食事会は参加しても、あまりお酒を飲みません。乾杯の最初の一杯程度です。
そして基本的に二次会にも参加しません。
「食事会の時に自分に挨拶や質問に来られる先生に対して、自分がお酒に酔って答えるのは相手に失礼にあたる。
その時に、人から「真面目だ」「お堅い」と言われても、それは評価が下がることはない。
それよりも、お酒で酔って間違った言動をしてしまった方が人からの信用が下がる」
と言われました。確かにその通りですね。
私も学生の時にお酒で酔ってしまい、記憶を無くしたことが一度あります。
その間に自分が何をしたのか・・・覚えていませんが、もし取り返しのつかないことをしていたら、
人生を無駄にしていたかもしれません。
管理職、リーダー、人間関係において、
まず大切なのは「信頼関係」です。
その基盤は物事に熱心に真面目に取り組む姿「真摯さ」のような気がします。
(投稿者 山下祐)
藤森先生が本当にすごいと思うことの一つに、話す相手に対して、とても意味のある言葉を選ばれるところが挙がると思います。
塾頭は、とても真面目で、真摯な方であると強く思います。その塾頭に対し、藤森先生が、選ばれた言葉。とても深い意味を感じてしまいます。
藤森先生は、自分の子どもが小さかった時代にも、飲み会やその他多くの誘いを断って、自分の子どもをお風呂に入れることを大切にしたと聞きました。
もしそれが人付き合いが名目であったとしても、お酒の場を優先されて今日まで至ったとして、その人脈は、今に活きているものでしょうか。
それよりも、その時にしかない子どもとの大切な時間を子どもと共有されたことが、今、とてつもなく大きな意味をもって返ってきていることと思います。
お酒の席が好きな僕には、とても心に残りました。一日一日と、成長していきたいです。
どう人をマネージメントしていくか、これは管理職ばかりに必要なことではないということがありましたが、本当にそうですね。確かにリーダーの影響は大きいです。だからといって、そこで腐ってしまうのではなく、自分にできることをゆっくりと丁寧にしていかなければならないと改めて教えられたような気がします。「真摯さ」は揺るぎない思いをもったそんな姿なのかもしれません。こうと決めたことにまっすぐに進んでいく人に人は惹かれるのかもしれませんね。最後に大切なのは人格なのかもしれないと最近、よく思うことがあります。形ばかりができていてもその人の人格次第でまったく違う結果になってしまうこともあるんだと思います。真摯さ、人格と自分自身のそれらを高めることはいくつになっても忘れてはいけないのかもしれませんね。