先週の9日・10日の2日間、今年で2回目となる保育士試験の筆記テストを受けてきました。
昨年は1回目で10科目受けたのですが、7科目は合格基準に達していた為、今年は3科目のみとなりました。
昨年は科目数が多いこともあり、時間に追われ、試験を乗り切るためだけの勉強となってしまいましたが、今年は1科目に注げる勉強時間が昨年より多く確保でき、時間にも気持ちにも余裕を持て、昨年より濃い勉強をすることができました。
結果はまだ出ておらず、受かっていることを願うばかりですが、恥ずかしながら保育に関する知識がまだまだな自分にとって、日々の保育と照らし合わせて行える勉強の時間がとても有意義なものとなりました。
そんな中、今年は学童を担当しているということもあり、学童期の子どもに関する事項や問題に自然と力が入り、気付けば熟読していました。
そして発達心理学の学童期の人間関係の中からこのような一文を見付けました。
「学童期に入ると、子どもは養育者との関係とともにそれ以外の人をも自分にとって大事な中心人物として捉え、関係を築くようになる。こうして複数の重要な人物との関係を持つことによって、ある特定の人物からの影響だけを受けるのではなく、自分を中心とした人間関係の構造を築き、次第に自立性を持った自己を形成していく。また、不特定多数の他者に向けた二次的言葉が発達する。」
昨年度が3・4・5歳児クラス、今年度が学童担当ということで昨年度の5歳児クラスの子どもたちの内、数名がそのまま学童へ持ち上がりとなったため自分の中で日々の保育中に昨年度との比較を行っていることが多くあります。
その比較において発達心理学の学童期の人間関係の一文は、私が日々の保育中に感じていることの裏付けとなりました。
この裏付けが与えてくれたきっかけは、私の中でとても大きなもので今後の子どもたちの発達を見守る上での意識改革に繋がりました。
また、保育士資格を所持している保育士の方々との差を痛感したと共に「自分はここからだ!」と思え、モチベーションの向上、そして向上心にも繋がったと感じています。
今回は保育士資格取得のための勉強という名目でしたが、このような勉強は試験勉強という名目抜きでも続けていかなければと思ったと共に保育士試験を合格できたら次なるステップとして何らかの資格受験にチャレンジしていこうと思えました。
私は知識量も経験量もまだまだの若輩者です。
しかし、ポジティブに捉えれば、若くまだまだ多くのことを吸収でき、失敗を恐れず様々なことにチャレンジできる。
塾長を初め他の塾生からも保育に限らず、多種多様な学びを得られる臥竜塾、日々の保育実践における他の保育士の方々の姿、そして子どもたち等から多くの学びを得て、これからさらに多岐にわたって向上していき、保育に還元していこうと改めて強く思えた保育士試験でした。(投稿者 若林)
実際の子ども達の様子と照らし合わせながら文章を読むことができているというのはとても貴重な経験ですね。ただ、記憶するための文章ではなく、そこに実際の子どもの様子が浮かぶことでより理解が深まるように思います。学生の時の勉強ももちろん必要なことですが、教科書に書いてあることを実際の子ども達に当てはめることができないで進んでいくという部分もあります。実際の子ども達の様子を見ながら、勉強をし、またそれを実際の子ども達に当てはめていくというのはとても素晴らしい勉強の仕方ですね。私もその「実際」の部分をもっと大切にしていきたいと思います。
若林先生のブログはいつもとても勉強になります。紙の上の勉強とは違った学びの毎日が先生にはあり、それと理論が結びつくことで、より確信のある毎日へとなっていることでしょう。
試験勉強の毎日は一区切りといったところでしょうか。本当にお疲れ様でした。発表が待ち遠しいですね。