3,4,5歳の部屋にいる時にこんなことがありました。
それは3歳の女の子が「○○ちゃんが嫌なことした」と私の所にやってきたのです。保育士をやっていると1日に1度はありそうなこんな場面。みなさんはどう対応していますか。
以前、こんなことを子どもが言っているのを聞いたことがあります。
「○○先生(私のことです)に言っても、自分でお話しておいでっていうだけで何もしてくれないから無駄だよ。」
そんな風に言ったつもりは一度もないのですが、その子どもの受けた印象はそうだったのでしょう。
以来、私の所に来た子が、どんな風に感じているか、また以前関わった時と同じ答えになっていないか、そしてその解決策で本当にその子が納得しているかということをしっかり見る様にしています。
特に、大人目線で見ないことを注意しています。
具体的には、子ども達の関わりの中で子どもたちにしか理解できないこともあるということや、子どもたちのケンカにおいて解決しなくても、納得できることがあるということを、気を付けています。
初めに書いた3歳の女の子が「○○ちゃんが嫌なことした」と私の所にやってきた時も、それを考えながら接したのですが、なんとなく他の保育士の所にも何度も言っている様子があったので、「どうしたらいいかね~?」と聞いて、その子が「いまは、おはなししない」と答えたので、そのまま様子を見ることにしました。
その子はそのまま元遊んでいた場所に戻り、楽しそうに遊び始めていました。
すると、そのすぐ後にその○○ちゃんが私の所にやってきて、「△△ちゃん(最初に来た子の名前)とケンカしちゃったの」とやってきました。そこで私は同じく「どうしたらいいかね~?」と答えたのですが、その子は「まだおはなししてないから、おはなししてくる」といい話に行きました。
結果はうまく仲直りできたのですが
初めに、子どもが来た時に、ケンカしている子との仲裁に入る対応や、お話に行ったらと促す対応もできましたが、数ある対応の中で、保育者が子どもを信じて待つというあまり行動しない対応他の、保育者が対応の影響力の強さを感じてしまいます。
子どもの気持ちをしっかりと聞き、子どもの力を信じて待つこと。保育者の役割を再認識した出来事でした。
(報告者 西田泰幸)
以前、友達との関わりで、何か気に入らないことがあるとそれを細かく保育者に何度も言いにくる子がいました。言い終わった後に必ず「もう先生に言ったもんね」とトラブルになった子に対してその子が言っている姿がありました。その子の気持ちを受けとめることも大切ですが、もう少し、子ども同士で関われるように意識してその子の言い分に対していかなければいけないなと思いながら見ていました。これが正解というものはないのかもしれませんが、助けを求めてきた時に大人が適当に関わるのではなく、どう対応したらいいかなと考える気持ちは忘れたくないなと読んでいて感じました。「具体的には、子ども達の関わりの中で子どもたちにしか理解できないこともあるということや、子どもたちのケンカにおいて解決しなくても、納得できることがあるということを、気を付けています」とありましたが、このように思いながら子どもと接している西田先生の丁寧さに自分の関わりを見つめ直していきたいと思いました。
先日、研修旅行のバスの中で小松崎先生と現場でよくあるこのような場面の時にどう対応するか、皆が思わず笑顔になってしまうようなアプローチをたくさん考えました。真面目なものから型破りなものまであり、大変勉強になりました。
事が起きた時にその場で対応する力は、その人のその瞬間の人間力と言いますか、瞬発力が試されるものであると思います。臨機応変に対応できる力が備わっていれば良いことなのでしょうが、僕は本当にまだまだです。振り返ることの大切さと同時に、こうなったらこうしてみようと準備したり、現場で活きるだろうと色々なアイディアを出し合ってみたりすることもその瞬間の瞬発力を上げる上で大切なことであるように感じました。