写真で二言三言

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お椀が7個、お皿が7枚。

お椀が7個、お皿が7枚。

 配膳の時の写真なのですが、とても感動したので報告します。

新宿せいが保育園では配膳も異年齢のグループで行っています。2Fと3Fに分かれて食べ、お当番になったグループはお当番をした階で食べます。

以前、流れるままに配膳をしていたら、お当番さんのお皿やお椀が足りなくなってしまったことがありました。

なので基本は、先にお当番さんのものは確保しておき、配膳を始める、といった段取りになっています。

その日は配膳を始めようと思った矢先、もう既にこうして確保してあったのです。

忘れやすい僕なので(笑)とても助かりました。

職員にお礼を言うと、「私じゃないですね〜。誰でしょうね。」とのこと。

するとその会話を聞いて、「やっておいたよ〜。」と声をかけてくれたのはすいすい組(5歳児クラス)のこの日のお当番の女の子でした。

前回の報告で紹介させていただきました、11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年11月28日『社会の一員』。結びにこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝教育とは、文化を伝達するだけのものではなく、もう一つの大切な論点があるとデューイは考えます。それは、子どもたちに社会をつくり直していく能力を身につけさせることだとしています。既存の文化を伝えるとともに、新しい文化を創り出していける力、その新しい文化を創り出して、その新しい文化によって社会をつくり直していく能力を身につけさせることが重要であるとしたのです。これは、とても新しい考え方です。また、その力をつけるための教育も変わってくるはずです。日本の教育の目的である、社会の形成者としての資質は、その一員として、社会の中で「共生」する力と、社会に「貢献」する力が必要になるのです。

 それは、社会を存続させる際に大切な活動が教育の中で、「更新(リニューアル)」ということを重要視しました。その新しい文化を創り出す能力が「成長」の証です。社会を取り巻く環境や状況は変わっていきます。しかし、環境や状況が変わっても社会が滅びずに連続していくためには、単に文化を伝えるのではなく、文化を新しく創造していく、あるいは更新していくということが重要なテーマとなると考えたのです。

このことをデューイは、『民主主義と教育』の中で述べています。すなわち、教育の大切な役割は、「大人が子どもに文化を伝達し、子どもを社会の一員とする。」「子どもに新しい文化を創造する能力を身につけさせる」「変動する環境に適応できる力を教育によって育てる。」としたのです。〟

大げさかもわかりませんが、上記の〝子どもに新しい文化を創造する能力〟という部分、まさに当てはまるように思いました。本来お当番の仕事ではないことを自分で想像し、創造しています。

〝共生と貢献〟。こうして子ども達に貢献してもらいながら、大人が助けられ、そして助けてもらった恩を子ども達に返す。それはまさに共生であり、子ども達は共に社会を築かんとする共同体、仲間なのだということを改めて感じた出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

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