9月6日は午前中に2園の見学をし、午後からは実践発表がありました。
2日目の1つ目の保育園さんでは、塾長が以前に提案していたことがされていました。
1歳児のお部屋でのことなのですが、塾長が講演で『1歳児のオムツ交換の際に、担任先生から「部屋からトイレまでの距離が長く時間がかかってしまうので部屋をもう少しトイレに近づけたい」という提案がありました。しかし、1歳児という子どもたちに対して何が一番大切な発達なのかを考えた時に、その年齢の子たちはやっと歩き始めたり、上手に歩く練習が必要なのに遠いからという理由で近づける意味はあるのか。それならば部屋からトイレに向かって歩くことが楽しめるものを置いたらいいのでは』という新宿せいがであった事を話されていました。それを聞いていたのかはわからないのですが、まさに同じようなものが部屋に置かれていたのでそれを見た瞬間に思い出してしまいました。
また、0、1歳児さんの部屋で見えてはいるのですが、気分的に少し隠れられるような場所があると、落ち着くという提案を以前に塾長がされていたのですが、それも押入れの下の部分を使いちょっとした個室のような場所も作られていました。
2つ目の保育園さんでは、特に「文字、数、科学」のバリエーションがたくさんあったので紹介したいと思います。
「数」では、その数を数字や鳥、魚、動物、ドットなどで表していました。鳥では「わ」魚では「ひき」動物では「とう」ドットでは「ひとつ、ふたつ…」などものの読み方も一緒に描かれていました。その横には、時計の読み方、その下には、真ん中の数によって洗濯バサミに付けられた鳥を木に付けていくというもの。
「科学」では、磁石でくっつくものとくっつかないもので実験ができるものもありました。他にもいろんな貝殻(巻貝や二枚貝、大きさなど)を見比べたり、木の年輪を数えてみようというものがありました。
「文字」の部分では、このブログの「製品」でも紹介されている音節分解を学べるボードがありました。
2日目の保育園さんでも保育室に関して、また「文字、数、科学」のアイディア等を頂くことができました。(報告者 柿崎)
現状に満足するのではなく、あんなことはできないだろうか、こんなことをやってみようと思い、様々な取り組みをされる園や職員の方達を感じられるのはとても嬉しいことです。日々をこなすことや、目の前のことに追われてばかりで余裕をなくし、あんなことやこんなことをしてみたい、現状をもっとよくしたいと思わなくなってしまうのはもったいないですし、日々があまりおもしろくないものになってしまいそうですね。大人があれやこれや考えながら楽しくやっている姿はきっと子どものも感じるはずですし、なによりそんな姿は一緒に働いている他の職員にも伝わっていくように思います。そんな姿を感じる保育園さんがたくさんあると知れるのは嬉しいです。
面白い工夫の数々ですね。数や文字に日常から触れる機会をたくさんつくられている様子が伺えます。子ども達は自然と触れることのできる日常があるので、知識も自然と増えていくことと思います。保護者の方は会話に拡がりを感じて驚ろかれたりすることもあるでしょうね。
トイレの遠さや地形の不便さを、捉え方を変えることで利点にしてしまうという考え方が僕はとても好きです。どのような保育園でも見守る保育が行えるように環境を整えていくことは可能であることを感じます。