単位には、6つの働きがあります。
■はかる
長さや時間など、自分の身体や、ものさし・時計などの目盛りと比べて、数値で表すことができる。
■共有する
「この量が必要だ」と離れた場所にいる人に伝えたり、数値を記録して別の人に伝えたりして、様々なものの量を共有できる。
■規格化する
「この単位のこの大きさを基準にして合わせよう」などと規格化することで、効率よく、無駄なくモノをつくったり、収めたりできる
■比べる
「どっちが早く着くはずだろう?」「あれよりこれが重いはずだ」というように、目の前にないものでも数値で比べられる。
■計算する
「これを何杯入れると、この量になる」「あれとこれをつなぐと、この長さになる」というように、簡単かつ正確に計算できる。
■変換する
「この量をためるには何分かかる」など、単位の間で変換もできる。また、[km]÷[h]=[km/h](時速)のように、単位を組み合わせて別の単位もつくれる。
これら6つを踏まえて、企画内容を構成しているようです。
実際に建物の中に入り、受付をすると、紙でできた100cm(1m)のメジャーを渡されました。
それによって、様々なものの大きさを実際に測って知ることができます。面白いですね。ある一定の基準を渡す事が、企画を分かりやすく楽しいものにするということが分かりました。今後、何かに活かせそうです。
早速、館内を眺めてみると、1F右にはショップがありました。最後にここの思い出をということで買い物をしたので、その報告もできたらと思います。左の地下に通じる階段を下がって目に着いたのが、この光景です。
【はかる】
始めは何なのか理解できませんでしたが、先を進むと理解できました。これは何をお祝いしている場面だと思いますか?(ヒントは「100」という数字)
実は、その子の身長100cm(1m)到達記念写真であったのです。よく、1歳とかの誕生日はお祝いしますが、100cm祝いというのも面白いですね。隣には、レゴブロックを積み上げた100cmの見本もありました。
【規格化する】
次に、「あれくらい・それくらい」の確信に迫るようなブースがありました。皆さんは、りんごの大きさを両手で表現できるでしょうか。その両手で作られた大きさは、本当にりんごくらいの大きさでしょうか。それを楽しく知れる体験ができました。
機械の上に両手をかざし、その両手である大きさを5秒で表現します。すると、その大きさの物が画面にでてくるというものです。来館していた人たちは、様々な大きさを両手で表現して、ダルマやバランスボール、オレンジやグリーンピースなどを出していました。今度、子どもたちにも「りんごの大きさってどれくらい?」と聞いてみようと思います。大人と違った表現をするかもしれませんね。
メートル原器(レプリカ)
また、どのように「1m」の長さが決まったのかを展示していました。メートルの原器は、1799年に北極点から赤道までの長さの1000分の1の長さをもとに製作され、1960年まで1mの基準として用いられました。化学的に非常に安定している白金とイリジウムの合金でできており、0℃のときの両端近くの目盛りの距離が1mと設定されています。この存在が、私たちの生活を豊かに大きく変えたと考えると、感謝の思いみたいなものも沸き上がってきます。これを初めに考えた人は、どんな楽しい事を考え、何をしようとしたのでしょうか。相手が言っている「あれくらい・これくらい」を知りたいという好奇心であったのかもしれないなどと、色々想像してみると面白いですね。
単位について、2㎝くらい理解できてきた印象です。
(報告者 小松崎高司)
とってもおもしろい報告です!実際に行ってみたくなりました。このようなおもしろそうな企画展にすぐに行けないことが地方の…と思いながらもこうやってネットを通じて知ることができるのはありがたいです。1meter partyの入り口、いいですね。1mという長さをトンネルのような立体で感じることで、またいつもとは違った捉え方ができそうです。この企画展も身近な単位をいつもとは違った感覚や、実感として感じることができるそんな印象を受けました。1歳という年齢だけではなく、1mになったというお祝いも考えたこともない視点だったので、おもしろい!と思いました。まだうまくイメージはできませんが、単位というものに注目することで、保育でもそんな環境を作れたらいいなといろいろ想像したくなりました。これからの報告も楽しみです!単位の6つの働きも、6つもあるんだというちょっとした驚きがありました。
面白いですね〜!僕は、〝その子の身長100cm(1m)到達記念〟というのがとても気に入りました。息子の身長が達した時にやってみようと思います。そのくらいの身長になった時には、きっと幼心にも記憶に残ることだろうと思います。なんだか、固い頭では楽しいことは思いつかないよ!と言われているような、そんなメッセージ性すら感じるようです。
保育の中に導入できそうな素材が満載といったような展示会だと改めて感じます。小松崎先生はこういったことに出会う嗅覚というのでしょうか、アンテナがやはり鋭いものを持っているなぁと、改めて感じてしまいました。