君の声を聞かせて〜雲をよけ世界を照らすようです〜

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片づけオリンピック午前の部(?笑)を終え給食の配膳へ向かう子ども達です。

 

決めのポーズも決まっていますね。

決めのポーズも決まっていますね。

すると、配膳へ向かう子ども達から嬉しそうな声がしました。

見るとこのようなテーブルの配置になっていました。

見るとこのようなテーブルの配置になっていました。

 

ちなみにいつもはこんな感じで、この上にテーブルクロスをかけます。

ちなみにいつもはこのような具合でこの上にテーブルクロスをかけます。

小松崎先生に聞くと、〝ある子がいつものような元気がなかった。何か楽しいことはないかとテーブルの位置を変えることを提案してみた。すると瞬く間に元気になり(笑)次々にアイディアが出てきて、この机の並びになった〟とのこと。

藤森先生のブログで読んだ〝参画〟の言葉を思い出しました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2016年7月29日『ドイツ報告3』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝ミュンヘン市が、1997年、子どもの権利条約の採択を受けて、市長はじめ、子どもに関するすべての行政職員、ボランティアみんなで検討して取り組むことに決めた課題です。そして、バイエルンという保育指針のような幼児教育が取り組む課題として、この「参画」が書かれることになり、デモクラシーについて、考えていこうということにしたのです。そして、この参画に取り組むようになった経緯としては、子どもにとって最も効果的な学びととは、子どもに興味関心を持たせることにあり、そこには個人によっての個性があるために、参画という考え方をすることになったと言います。

 参画の例としてあげられているのは、例えば、食事について、子どもは誰と、どのくらい食べるのかを決める権利があるというようなこととか、どんな遊びをしたいか、新しい遊具を買うときにも、子どもたちによる投票によって決めます。また、買い物に行くときなどは、各グループから代表が選ばれ、彼らのよって提案されます。このような参画の内容については、それぞれの園によって子どもと一緒に、また保護者とも一緒に決め、均一はないと言います。〟

子どもの提案からそれを実現へと導いた小松崎先生のアプローチは、参画の考え方に沿うものであるように感じられました。

そして皆でいただきます!

そして皆でいただきます!

面白い発見がありました。

この席や、

この席や、

 

この席。

この席。

 

子どもが考えた配置なので無理が出てくるのですが(笑)そこをうまくよけたり、避けたりしながら食べています。

いつもは2席が丁度のこの席に(笑)

いつもは2席が丁度のこの席に(笑)

 

このテーブルは6人(笑)

このテーブルは6人(笑)

 

ここに至っては7人(笑)

ここに至っては7人(笑)

テーブルの下の子ども達の足はほとんどが椅子の下に引っ込んでいて(笑)そんな風にして気を配っている子ども達がとても可愛く思えました。

そんな姿を笑いながら見守るクラスの先生方に、改めてクラスの先生方の素晴らしさ、職場環境の素晴らしさ、そして保育の可能性を感じるこの度の出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

君の声を聞かせて〜雲をよけ世界を照らすようです〜」への2件のフィードバック

  1. 配置ひとつで、いつもの風景がガラリと変わってますね。当たり前を壊すことは、やっていいのか躊躇もあり、勇気のいることでもあるので、まだ私はその一歩を踏み出すことができないでいますが、小松崎先生の閃きと実行力から学ぶものがありました。
    まさに参画ですね!これをみて、お泊まり保育を思い出したのですが、今回は子どもがアイディアを出したとありましたが、お泊まり保育は先生達で、特別な年長と全職員での楽しい食事なるような配置を考えていました。
    離乳食の教材に食事のうち8割が見た目や環境が影響を与えてるとあったのですが、幼児の食事でも味以外で影響を受ける部分が多い事が分かりました。一人の子の元気のなさからその子を含めたみんなが喜べる活動素敵です。

  2. FIATさんコメントありがとうございます!
    〝当たり前を壊すことは、やっていいのか躊躇もあり、勇気のいることでもある〟よくわかります。その気持ちが芽生えた時、それを支え、肯定し、実行に至たしめようとするのがチームの役割でもあるように感じる今日この頃です。参画という、子ども達の発案、動機や意欲を大切にしていくことと同じように、職員の発案、動機や意欲を大切にしていける環境がとても大切であることに、改めて気付かされる思いがしますね。

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