君を見守るため そのために生まれてきたんです〜あきれることも そうさ そばにいればあります(笑)〜

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先日、にこにこ組(2歳児クラス)の子ども達が、ケンカをしていると、わいらんすい(3・4・5歳児クラス)のすいすい(5歳児クラス)のある男の子が仲裁に入ってくれました。

 

対人知性に富んだやりとりが展開され、思わず感動し、また、その様子を見守って下さっていた我らが誇るベテランの先生の後日談にて笑わせていただいた(笑)エピソードです。

 

手前赤い服の子(以下 赤井くん)その正面黄緑色の服の子(以下 黄緑くん)そして、机に手をかけた灰色の服の子(GLAYくん)がこの回の主役です。

手前赤い服の子(以下 赤井くん)その正面黄緑色の服の子(以下 黄緑くん)そして、机に手をかけた灰色の服の子(GLAYくん)がこの回の主役です。

 

赤井くんの前に磁石の玩具がたくさん並んでいますね。どうやら赤井くんが遊んでいたものを黄緑くんが何も言わずにとってしまった様子。「勝手にとらないで」と主張する赤井くんに対して、黄緑くんにも「全部赤井くんのはダメだよ。みんなの玩具だよ」という主張があるようで(笑)ぶつかっていました。

 

黄緑くん「優しく言って!」赤井くん「怒って言わないで!」

黄緑くん「優しく言って!」赤井くん「怒って言わないで!」

 

なぜか強気な黄緑くん(笑)言い方の問題になるとややこしくなりますね(笑)事の本質からずれたところでのケンカになると収拾がつかなくなるのは大人も同じかと思います(笑)

 

〝人の振り見て我が振り直せ〟とは本当にこのことだなぁと思うのですが、言い方ってとても大切なのだと思います。

 

あ!掴み合いに!

あ!掴み合いに!

 

でも止めません(笑)この二人なら多少こうなっても怪我にならないことは想像できますし、何よりGLAYくんが〝止めない〟という姿勢をとったので、それを見ていたいという衝動に駆られました。最終的に一度も手を出すことなく言葉でのやりとりのみで二人のケンカを仲裁するに至るGLAYくんなのですが、その基本姿勢を最後まで崩さない態度は、圧巻でした。

 

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年2月8日『怒りのコントロール3』の中でこう書かれています。

〝子どもたちを見ると、(中略)けんかをすることによって、怒りをコントロールする力を学んでいる気がします。赤ちゃんは、よく、物をとられて大声で泣いて、とった相手に怒りをぶちまけます。そんな時に、子どもはその評価を冷静にすることはできませんが、意外と執着せずに、さっさと違うことに目を向けます。そして、怒りを持ち続けることはしません。大人と違って、次の楽しいことに取り掛かるのです。

また、3歳以上になると、私の園に設置されている「ピーステーブル」という場所にいって話し合いをしています。その話し合いをしている姿を見ると、まず、そこまで行くまでに頭を冷やし、断固した態度で相手と対決しています。しかし、普段の生活で、それほどストレスがないのか、簡単に解決し、仲よく一緒に戻っていきます。たまに、自分で自分の気持ちの整理ができないときには、仲裁する子がいます。こんな時に、変に大人が仲裁に入ると、怒りが増大してしまうことがよくあります。大人は、集結しようとその怒りの原因を聞きだそうとしますが、子どもたちは、腹の立つことを思い出すたびに怒りが少しずつ積み重なっていくばかりです。そして、最後には大人の権力を持って、集結させてしまうのです。子どものけんかは、けがのない限りは、放っておけばいいのです。〟

 

赤井くん「もーヤダー!」

赤井くん「もーヤダー!」

 

あ、やっぱり(笑)

 

さて、その様子をずっと見守っていたGLAYくんが、にわかに動き出します。

 

予想を超えた展開に、胸が熱くなる想いがしました。

 

続編にて、報告します。

 

(報告者 加藤恭平)

君を見守るため そのために生まれてきたんです〜あきれることも そうさ そばにいればあります(笑)〜」への1件のフィードバック

  1. 子どもたちの喧嘩の仲直りを見ていると、大人のように白黒つけようとはしませんね。そんな姿に感動してしまいます。そして、GLAYくんの状況を見守る姿勢、写真からでも伝わってくるようです。子どもたちはあらゆる状況をよく見て、理解して、自分の関わり方を決めていますね。年長児が単独クラスになったのですが、年長児同士の関わりを見ていると345の集団では目がいっていなかった関わりを感じることがあります。先日、ある子が色鉛筆を机の下に何本も落としていました。ちょうどそこを通りかかった、いつも年下の子がお汁なんかをこぼすと率先して手助けにいく子が、その状況を一瞬見て、そこを通りすぎていきました。「おっ」と思ったのですが、その後、色鉛筆を落とした子はあっという間に色鉛筆を拾ってまた、絵を描き始めました。子どもに合わせて、助けがいるか、いらないのかを判断しているんだろうなと感じる出来事でした。このブログのおかげで子どもの世界をもっと感じてみたくなっています。

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