先日、にこにこ組(2歳児クラス)の子ども達が、ケンカをしていると、わいらんすい(3・4・5歳児クラス)のすいすい(5歳児クラス)のある男の子が仲裁に入ってくれました。
対人知性に富んだやりとりが展開され、思わず感動し、また、その様子を見守って下さっていた我らが誇るベテランの先生の後日談にて笑わせていただいた(笑)エピソードの完結編です。
にこにこ組(2歳児クラス)の子達のケンカがすいすい組(5歳児クラス)の子によって解決された数秒後です。
子どもって、ほんっとに(笑)
先日の報告で、11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年2月8日『怒りのコントロール3』の中の一文を改めて、紹介させていただきます。
〝子どもたちを見ると、(中略)けんかをすることによって、怒りをコントロールする力を学んでいる気がします。赤ちゃんは、よく、物をとられて大声で泣いて、とった相手に怒りをぶちまけます。そんな時に、子どもはその評価を冷静にすることはできませんが、意外と執着せずに、さっさと違うことに目を向けます。そして、怒りを持ち続けることはしません。大人と違って、次の楽しいことに取り掛かるのです。〟
また、2歳児のイヤイヤ期に対してどう対応すればいいですか?という質問についても藤森先生は、「大人が本気にならないことです。」と答えられています。
あきれたー、と思わず言ってしまいそうになりますが(笑)子どものこういう切り替えの速さや、相手を許す気持ちの寛大さは、見習う必要がありますね。
さて、ケンカの仲裁を鮮やかにしてくれた彼はというと、
颯爽と行ってしまいました。格好いいですね。
さて、後日談へ。
「さっきのGLAYくん(すいすい組の子の仮名)のやりとりさ、」
我らが誇るベテランの男性保育者が、このやりとりを遠くから見守っていて下さったようで、こんな話をしてくれました。
「あれと全く同じケンカをわいらんすい(3・4・5歳児クラス)でしてるよ。」
(笑)なるほど!だからこその姿だったのですね!
あの時の彼は、自分がいつも耳にしている言葉達を、彼の言葉として、ありありと蘇らせていたのでしょう。それだけでなく、自身の毎日のぶつかり合いの中から当人達への共感を導き出し、その気持ちを察して対処することが出来る心持ちに、自分を至たらせることができていたのでしょう。
でも、なんだか笑ってしまいます(笑)人に物を言う時は、大体自分のことは棚に上げているものですね(笑)
我らが誇るベテランの先生の言葉に、人間の可愛さ、面白さというものを改めて感じたこの度の出来事でした。
さて先生との会話を終えて部屋に戻ってみると、
子どもって、本当に(笑)可愛いですね。
(報告者 加藤恭平)
「怒りを持ち続けることはしません。大人と違って次の楽しいことに取り掛かるのです」という藤森先生の言葉と実際の子ども達の姿から私たちは自分と向き合って、その姿を見習わないといけませんね。「子どものこういう切り替えの速さや、相手を許す気持ちの寛大さは、見習う必要がありますね」という加藤さんの言葉もありましたが、まさにそうですね。「あれと全く同じケンカをわいらんすい(3・4・5歳児クラス)でしてるよ。」という彼の姿とこのにこにこ組での彼の姿。異年齢での保育の良さを感じますね。他者のやりとりを見ることで、自分のことが浮き彫りになるというのは私自身にもたくさん経験があります笑