今度の12月25日に学童でクリスマス会があります。
クリスマス会といっても、職員は何もしていません。
クリスマス会をやるという所から、その内容、日程まで子どもたちがすべて決めています。
学童では、毎月の予定を子ども達みんなで決めているのですが、クリスマス会はその日程を決めた後、そこからさらに計画が必要と考えたのか、クリスマス会係というものを決めていました。
そんなわけで、最近は登所してくると係の子どもたちが急いで宿題を終わらせてから、集まって「あーでもないこうでもない」と話をしています。もちろんその係は1年生から3年生まで様々でそれぞれの視点の考えを聞いているだけでも面白いのですが、そこであることに気付きました。
それは、クリスマス会の係が会用のおやつやジュースなど食材を買いに行くという時でした。買い物に行こうとしている係とは別に、残っている係がいたので、買物に行く係に「みんなでいかなくていいの?」と聞くと、「あっちはいいの」と返されました。
「ああ、ちゃんと分担しているんだな」と思い、私はそのまま残っている職員だったので、残っている係の子に、「今買い物の子達は行ったよ~」というと、「えっ、そうなの」と知らない様子でした。
「あれ、変だな」っと思い、詳しく聞いてみると、初めに係を決めた時に、企画の係、料理の係、ポスターの係というように分担をして、後はそれぞれの係がしっかりやるということで動いているらしいのです。
まるで、大人と同じくらいの連携を見せ、そして何よりもそれぞれがしっかりとできるから大丈夫という信頼関係に少し感動してしまいました。
これからそのクリスマス会が行われる日が来るのですが、どんな内容になるか、今から楽しみでしょうがありません。
(報告者 西田泰幸)
「それぞれの係がしっかりやるということで動いているらしいのです」という子ども達の分担は素晴らしいですね。それぞれの係や担当が決まっているのならば、後はその担当の人に任せることで、信用していると伝えることになったり、任された方もまた、それを感じ、やる気になるという関係があるように思います。よく、担当外の人が担当が決めたことに対して「そんなの聞いていない」と言ってみたり、「全体で確認をとってから」と言ったりする人も中にはいるのが大人の社会かもしれません。ですが、私はこれはその人のことを信用していないと言っているのと同じではないかと思ってしまいます。そんなことを相手が感じ取るとお互いの信頼関係はなかなか築かれずに、お互いの成長もないように思ってしまいます。そんな社会がある中で、学童の子たちから教わることはたくさんあるように思います。
大人顔負けの役割分担ですね。これも新宿せいが保育園で育まれた賜物であると思います。前日にクリスマス会の進行が書かれた大きな紙がホールに貼ってあるの見たことを思い出し、あれも子ども達が主導で行ったことだということを改めて感じて本当にすごいなぁと思います。当日、会の様子少し覗かせてもらいましたが皆本当に楽しんでいました。子ども達の子ども達による子ども達の為のクリスマス会でしたね。最高の会になったことは、会を終えた子ども達の満足そうな表情からも伝わってきました。