心に描く未来予想図は ほら 思ったとおりに かなえられていく

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、行事『成長展』が終わりました。

今年度のわいらんすい(3・4・5歳児クラス)のテーマは〈子ども集団〉ということで、子どもたちは生活の中で、遊びの中で、どのように関わり合い、育み合っているのかに焦点を絞り、取り組みました。

その中で発見と、いくつもの感動がありました。今回はわいわい組(3歳児クラス)担任田村先生、すいすい組(5歳児クラス)山﨑先生からいただいた情報を基にしての報告です。

先ずはこちらの写真。

先ずはこちらの写真。

 右に見えるは、この絵の製作者であるその子(すいすい組(5歳児クラス))の膝です。

舞台は2階ブロックゾーン。積み木やブロックを駆使して、何やら大きな作品に取り組んでいたところ、何かの拍子に崩れてしまいました。

崩れた作品を前に涙したのも束の間、その悲しみを拭うかのように3階へ行ってしまったその子。

数分後、写真の絵を持って降りてきます。

そう、それは〈設計図〉だったのです。

そう、それは〈設計図〉だったのです。

12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2014年1月15日『個の積み木から』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〈「個と集団は両立するか」という教育のテーマがありました。個と集団は、両立する、しないではなく、いい個がいい集団を作り、いい集団はいい個を作ります。それは、一人で何かをするよりも、集団で何かをする方がいいものが生まれるということです。それは、一人一人のいい作品がつながって、大きな素晴らしいものができるのです。そのために、他人と協力することを覚えます。これを子どもたちは積み木を作りながら学んでいくのです。〉

設計図を基に動き出す子どもたち。その姿は悲しみを乗り越えた同志を労わるかのようでもあり、また、その設計された作品の展望に心が駆られるかのようでもありました。

そして、作品の完成に意欲を燃やすその姿は、ブロックゾーンにおける子ども集団に何ともポジティブな作用を生み出すようです。その姿も田村先生は捉えて下さっていました。

憧れに近付きたい。眼差しの伝わる素晴らしい一枚だと思います。

憧れに近付きたい。眼差しの伝わる素晴らしい一枚だと思います。

 『臥竜塾』ブログ2014年1月15日『個の積み木から』文末、このように書かれています。

〈作品のイメージが子どもにわいてこなかった時に、ドイツの子どもたちが作った作品の写真をそのゾーンの中に掲示しておきました。それに刺激を受け、その真似をして、すぐにそれを越えた作品を作ることになりました。これらの環境が、今は、異年齢の中で伝承されています。

これが子ども文化であり、人類としての学びをしていることになるのです。〉

このような出来事が毎日繰り返されていることに、改めて子ども集団の大切さを感じる思いがしました。

次回も、ブロックゾーンにおける子ども集団をテーマに報告をします。

(情報・写真提供:田村早百合先生 山﨑温子先生 報告:加藤恭平)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です