先日、私の妻が誕生日を迎えました。
数年前まで誕生日は外に外食をしていましたが、子どもが生まれてからは家の中で迎えるようになりました。
おそらく人によっては子どもを預けて夫婦水入らずでゆっくり外食をしたいという人もいると思いますが、私はいつも通り3人で迎える誕生日はなんだか別の幸せを感じます。
おそらく息子が大きくなり、いずれは家を出まず。そうなると必然的にまた夫婦二人の生活になると思うと、今子どもと一緒に迎えることが出来る誕生日は今しか出来ません。
だからこそ優先していきたいです。
誕生日というキーワードを聞いて、こんなことを思い出しました。
私が就職して二年目の時は塾長の助手として動いていました。土日はもちろん、平日も出張が入る時があります。
当時、塾長には秘密で妻とお付き合いをしていた時に自分の誕生日、妻の誕生日の日に出張と重なる時がありました。
確か二年目の時だったと思います。私の誕生日の日と出張が重なりました。
妻は理解してくれるので「まぁしょうがないよね!出張、頑張って!」と言葉をかけてくれました。
しかし、当時、まだまだ人として未熟だった私は少しネガティブになってしまいました。
もちろん表情にも態度にも出していないつもりでしたが、さすが塾長です。
そんな私の感情に気づき、こんな話しをしてくれました。
「そういえば、たすくん誕生日だね。私は講演に行くようになってから誕生日はほとんど出張で重なっていたから当日にお祝いしてもらうというのは、しばらくないなぁ・・・。
でも年に一回しかない自分の誕生日の日でも自分を必要としてくれている人がいることに私はとても感謝しているんだよね。
確か長崎に出張だった時だったかな?その日も誕生日だったんだけど、講演も終わって、食事会も終わってホテルについて部屋にいると、
先方さんが訪ねてきてくれて、ケーキを持ってきてくれて、それを部屋の中で一人だけで食べたけど、その瞬間、本当に嬉しかったし幸せだったな・・・」
このエピソードを聞いて、私が今まで考えていた誕生日の捉え方が一気に変わりました。
年に一回しかない自分の誕生日の日でも、自分を必要としてくれる人や場所がある事の幸せ・・・。
もちろん小さい時に誕生日の日は両親、友人にお祝いしてもらっていましたが、その時期にとっては大切な事だと思います。
しかし社会人になってから、いつまでもその考え方にしがみついていてはいけませんね。
もっと精神的にも大人になっていく必要がありますし、何度も言いますが優先順位をしっかりと判断していかないといけません。
自分を必要としてくれたり、助けを求めていたら、相手を優先するのが人としての生き方だと思います。
少し前の塾長のブログで子どもたちは自分よりも相手を優先し援助するという研究データが実証されていると書かれてあったと思います。子どもたちが出来ているのだから、
私達大人もしっかりと体現していく必要あります。
出張を終えて、当時中野に住んでいた塾長の家まで荷物を届けると、
渡したいものがあるから入ってと言われ家の中に入ると
「たすくんがチーズケーキが好きと聞いていたから、私の妻が一番美味しいと思うチーズケーキを買ってきたから一緒に食べよう!」
と私の大好きなチーズケーキを買ってきてくれたのです!
もちろんチーズケーキは僕好みの味で今まで食べてきたチーズケーキの中でトップクラスです。
今でも私個人のチチーズケーキランキングではキングの座に君臨しています(笑)
しかし、その時に食べたチーズケーキはおそらく一生に一回しか体験できない最高の味でした。
今も時々、同じチーズケーキを食べる度に、あの日を思い出し、初心に帰ります・・・。
なんだか報告と言うよりも思いで話しになってしまいましたね(笑)(報告者 山下祐)
読んでいて、感動しました。「自分を必要としてくれる人や場所がある事の幸せ」私もですが、このことをつい忘れてしまうことがあります。思い通りにいかないと嘆くのではなく、周りにある幸せに感謝できる人間になりたいなと思います。なんだか、今日のこのお話はぐっとそのまま胸の中に入れて、私もそんな幸せを分けてもらっている気分になりました。ちなみに、私の奥さんも先日、誕生日(13日)を迎えました。今日はちょっとお祝いをしたのですが、そんな思いと今日の話からの思いと、なんだかもういい意味でいろいろな思いが重なって、いろいろな感情が生まれています。そのまま整理せずにしておこうと思います笑
山下さんの奥様、お誕生日おめでとうございました!
「年に一回しかない自分の誕生日の日でも、自分を必要としてくれる人や場所がある事の幸せ…」を、いつか私も感じてみたいです。どのような気持ちなのでしょうね。その日を楽しみに、今日という一日一日を過ごしているようにも感じます。また、素敵なエピソードを聞かせて頂きました。家族三人で食べるケーキにも、一人で食べるケーキにも、そこには様々な背景があり、大切なのは自分がどこに幸せを感じるのかである気がしました。個人的には、写真にも登場してきたお子さんが、山下氏が山下夫人のお祝いしている姿を直に見ているといったところに、とてつもない感動を覚えるのです。
とてもいいお話しを聞かせていただきました。誕生日は、いくつになっても特別な日ですね。家族と過ごす誕生日、仕事先での誕生日、どんな誕生日もこれから先は思い出深いものへなっていくような気がしています。自分が幸せだと、生まれてきたことへ感謝できるようになる、と何かの本で読みました。子どもに、そんな思いで生きてもらえたら、と思います。