情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせましょう EPISODE FINAL!

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僕は初めてこの光景をを見た時とても衝撃を受けたのですが、この写真何をしているところかわかりますか?

僕は初めてこの光景を見た時とても衝撃を受けたのですが、この写真何をしているところかわかりますか?

 

西村先生「横?」

西村先生「横?」

「縦?4段?いけるん?」

「縦?4段?いけるん?」

「よっしゃ!いってみよか!」

「おーけー!おーけー!」

「おーけー!おーけー!」

 

「僕はー!縦で6!」

「俺はー!縦で6!」

 

「流石やな。」

「流石やな。」

 

「ちょっと待っとけよー。」

「ちょっと待っとけよー。」

 

そして、

そして、

 

見事成功!

見事成功!

「おぉー!」「やったなー!」

本人もガッツポーズを何度もして喜びを表現していました。

この男の子はこの日初めて跳び箱を縦向きにして6段を跳べたのでした。

跳び箱の段数、そして向きを、子ども達に尋ね、それに合わせて毎回段数を設定しています。西村先生だけでなく、補助に入る先生皆がそうするので最初これを見た時はその丁寧さ、援助の細やかさにとても驚きました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年11月27日『運動会の考察9』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。ぜひ読んで下さい♪)

〝個人差を保障するために、例えば、平均台を渡るときに、幅の狭い板と広い板を用意し、その前に来た子に職員が、「どちらにする?」とか、ジャンプする台の前に来たら「高い方にする?低い方にする?」と聞いて自分で挑戦する方を選択させます。また、年長さんになると跳び箱を飛ぶのですが、その前で子どもが自ら、何段にするか、縦に置くか横に置くかを指示し、職員が急いでそのように並べ替えます。また、普段、その子がどのくらいできるかを把握して、その子に合わせます。年長児になると、その挑戦は、出来たとか、できないかだけでなく、自分が納得いくまでそこで何度も挑戦させます。そこで、職員は、その援助をします。それは、普段どのように運動遊びをしているかという過程を見せることであり、この後きっと飛べるようになるだろうということも思えるようにしています。運動会当日は、保育の結果ではなく、その時点での発達過程の紹介なのです。〟

〝偉大な人とは単なる実践者〟という言葉を知って以来、実践することだけをとにかくひたすら大切にして生きていきたいと考えるようになりました。そういう気持ちでいた最中、ここに、ひたすら地道に、しかも楽しんで、藤森先生の伝えてきたことを実践する姿があり、改めてとても感動しました。

そんな感動の時間もそろそろ終わりに近づいてきた頃、最後にこのような感動が待っていました。

楽しくて何度も挑戦し続けた結果、腕に自分の体を支える力が残っていないのです。

楽しくて何度も挑戦し続けた結果、腕に自分の体を支える力が残っていないのです。

 

それでもよじ登って最後までやり通すこの子です。

それでもよじ登って最後までやり通すこの子です。

「自分の力量がわかることが大事だし、本番に自分で決めた段数で跳べればいいだけのこと。」腕の力はつくし、挑戦する気持ちを大切にしたい、ということを西村先生は言っていましたが、まさしくその通りだと思います。

教えを実践すること。楽しさは行動する気持ちを後押しすること。そんなことを改めて学んだ水曜日でした。

(報告者 加藤恭平)

 

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