先々週の土曜日に息子の保育園の懇談会がありました。
当初は出る予定ではなかったのですが、遠足が延期になってしまったので夫婦二人で参加しました。
基本的に私は保育園で担任をもっていないので懇談会という物に初めての参加になります。
懇談会の様子は、翌朝の朝会で聞くだけなので、実際はどのような雰囲気なのかいつも気になっていました。
ですから参加することが決まって内心はとても楽しみにしていました。
ドキドキしながら息子の保育園に向かい、わが子を預けて、いざ保育室に入りました。
やはり母親が多いのかな?と思っていましたが、私以外にも3人のお父さんが参加されていました。
まずは担任の自己紹介から始まり、続いて保護者の自己紹介です。その時にお子さんの自慢話をして下さいとのこと・・・。
それぞれの保護者の自己皆さんが我が子の自慢話を展開されて、なかなか面白かったです(笑)
ちなみに山下家の自慢話は、よく妻と歌を歌うので、歌詞の最後の部分だけ一緒に歌って楽しく過ごしていることです。
自慢話というか、一緒に過ごしていて楽しい時のエピソードですね。
さて懇談会の話題に入りましょう。
まずはこの時期から「イヤイヤ期」についてです。
以前、私の活動報告でも触れましたが、懇談会でも議題にあがりました。
お兄ちゃんお姉ちゃんがいる家庭は、この時期を一度経験しているかもしれませんが、
初めてのお子さんの家庭は、まさに未知との遭遇かもしれません。
保育園からのアドバイスとしては、「受け止めて切り返すこと」と話していました。
子どもの自我を受け止めているつもりでも実際は受け流していることがあるとのことです。
子どもが「いや!」と言えば「やらなくていいよ」と言い、「○○が欲しい」と言えば与えるといった、
要は子どもの言いなりになる関係でなく、
子どもの欲求を「こうしたいんだね」と共感し、意味づけをする、行動の背景を理解してあげる関係を築いて下さいと。
よく塾長の講演でも、この辺りの話はよく出ますし、園内研修で質問事項でも多いです。
それに対しての答えは、
「まずは本人に共感してあげること、そしてちゃんと向きあえば分かってくれますよ」と。
1歳だからといって、まだ何も分からないと決めつけるのでなく、一人の人間と接することが大切なのかもしれません。
とは言っても全員が素直に言うとおりにしてくれるか?というと、難しいかもしれません。
見守る保育の基本、子どもを信じる。
保育士はもちろん、親が我が子を信じてあげないといけませんね!
あとは事前に懇談会の出欠表の提出の際に、子育てにおいて疑問に感じていることや、悩みなどがある方は書いていたそうです。
その中で「しつけをどのようにしているのか?」という質問がありました。
何人かの家庭にどう考えているか聞いていましたが、山下家に振られ、妻が答えたのは
「逃げ道を作ってあげたい」と言いました。
「まだイヤイヤ期がピークではないので、そこまで大変ではないですが、今後成長して怒ることがあった場合、二人で怒るのではなく、
どちらか一方が怒った場合はどちらかが怒らないで安心基地になってあげる」と。
それを聞いていて、おそらく私は安心基地ではないな(笑)と思いながら聞いていました。
そんな具合で懇談会が終わりましたが、
感想としてはもちろん初めての体験だったので刺激が多く、いい経験をしました。
そして、わが子が安心できる保育園に入園できたことに嬉しく思います。
親になってみて、色々なことが初体験と同時に、
自分の保育園を親の目線から見ることができるようになったと思います。(報告者 山下祐)
保育園で働くことと、親になって子育てをすることというのは、似ているようで別物でもあるというイメージがありますが、それは、普段見ている光景が、違う視点から見ることができるということでもあるのですね。多角的・多面的な物の見方は、自分の知識や学びの見直しでもあるのですね。また、イヤイヤ期に対して“逃げ道を作る”というのも勉強になります。保育園でも、職員間でそれを共有し、子どもを追いつめるのではなく、逃げて、駆け込めて、一度気持ちを落ち着かせられる場所を、柔軟に作れるような対応を目指していきたいなと思いました。
保護者の方が集まり、担任の先生と会話をするというこのような懇談の場があるのはいいですね。保護者さん同士で顔見知りにもなりますし、担任の先生の考えていることから、どんな先生なのか知ることができそうですね。子育てに対しての質問に答えるというのも自分の子育てをちょっと振り返るきっかけにもなりそうですね。また、様々な場に率先して出かけられる山下さんの姿には刺激を受けます。様々な人がおられる場、あまり経験したことのないような場にはたくさんの刺激や学びが詰まっているかもしれませんね。私もそんな気持ちを持って、行動したいなと思いました。
〝お子さんの自慢話をして下さい〟というのはいいですね。長くなってしまう保護者の方もいらっしゃったのではないでしょうか。微笑ましいテーマで、会話も弾んだことと思います。
〝親になってみて、色々なことが初体験と同時に、自分の保育園を親の目線から見ることができるようになったと思います。〟とあり、本当に共感します。親の視点が加わると、子ども達を見る目も変わる部分があるようにも感じます。
何より僕はこういった懇談会に積極的に参加される塾頭の姿勢が大好きです。父親としての務めを楽しんで行っている塾頭の姿勢を尊敬しています。