柔軟性とチームワーク

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少し前のことですが、新宿せいが保育園でこんなことがありました。

その日は職員の体調不良の先生や、お子さんが病気になってしまい看病のため急遽休む先生が多い日でした。しかもそれが0、1歳児クラスの先生に集中して休んでいるといった状態でした。普段であれば職員室にいるフリーの先生がヘルプに入るのですが、その日は遅番出勤や、すでに3、4、5歳児クラスへのヘルプに入っていたので、人手が足りない状況でした。そういった状況をどう切り抜けたか、私自身すごいなと思ってしまったので紹介したいと思います。

 

その日の日案はそれぞれのクラスで何を予定していたかはわからないのですが、その日は晴れていたので普段なら1歳児クラスはお散歩を予定していたかもしれません。ですが0、1歳児クラスの先生がそれぞれ十分ではないという事で、合同で保育をすることにしました。そしてその日の活動を園庭で過ごすことにし、園庭で遊びたい子と室内で過ごしたい子に分かれました。そうすることで、各クラスの先生が数人ずつ園庭と室内で分かれて保育をしていました。そして昼食の時間が迫ってくると、園庭にいた子たちを室内に誘導する先生や部屋から排泄へ誘導する先生、オムツをはかせる先生などとても慌ただしくなり人手も余計にほしくなる時間帯です。さらに普段ならここで昼食の準備をしている先生がいるはずなのですが、その日に限っては誰もできる先生がいませんでした。それを予想していたのか、すでに打ち合わせ済みだったのかワンフロア上の2歳児クラスのベテランの先生が調理室にやってきて「今日2歳児さんのご飯早めに上げてもらう事できる?」と言ってきました。特に問題なかったので、もしかしてと思いながら「大丈夫ですよ!」と一言。優先的に2歳児のご飯を2階へ上げ少しするとその先生がまた降りてきて今度は0、1歳児の昼食の準備をし始めました。改めて「どうしたんですか?」と聞くと「2歳児はまだ散歩から帰ってきてないし、今日は0,1歳の先生いないから」と言っていました。その後普段通りの時間で昼食を食べていました。

特にこのような場合のチームワークはクラス関係なくお互いを助け合う事で子ども達への、そして何より先生たちの負担が軽減されると思います。

改めて「柔軟性」と「チームワーク」の大切さや重要性を感じました。(投稿者 柿崎)

柔軟性とチームワーク」への2件のフィードバック

  1. チーム保育では、何歳児の担任であろうと困っている様子があれば助けにいくという姿が自然に行なわれていますね。私の勤める園でも午前中はこうで、昼からはこうだねと自然に連携がとれていて、「うまくまわるものだな」と感心してしまうことがあります。職員の協力の姿はきっと子どもにも伝わっているはずですし、そのように周囲を見て、協力できることを考えられる人は子どもと関わる際にもそのような接し方のできる人だと思います。新宿せいがの職員さんはきっとそのような人たちばかりなんだろうなと想像すると、そんな職員さんに囲まれて幼少期を過したかったなと妄想してしまいました。そんな考え方は同じ保育園だけにとどまらず、全ての人に対する接し方にも繋がっていくのだろうなと思いました。

  2. 生臥竜塾の先生方のブログに度々登場する2歳児クラスのベテランの先生と、仕事をご一緒させていただいています。判断はとても的確かつ素早く、大きな視野で物事を捉えながらも、チーム一人一人への配慮を忘れない、といった、とても尊敬できる方です。人を巻き込む程の笑顔と笑い声、そして「ありがとう」の量が、明らかに違います。柿崎先生のブログを読み、改めて尊敬の気持ちが増してくると同時に、その先生のとられた行動に、納得してしまいます。あの先生なら助けてくれる、という信頼感からです。
    「柔軟性」と「チームワーク」もまた、見守る保育のもつ大きな特性ですね。先輩の先生方がこうして見本を示してくれます。そしていつか僕も先輩のようになっていくんだと、先輩方のお陰で、日々イメージをもって働くことができている次第です。感謝の気持ちでいっぱいになります。

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