父親体験保育@調理室

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今、臥竜塾生ブログで加藤君が「父親体験報告1」という事で報告をしています。番外編というわけではありませんが、今回調理からの父親保育も報告させてもらおうと思います。

 

今回初めての試みをしました。父親保育を始めて8年目になりますが、お父さんの希望により父親保育に限らず、初めて保護者の方が厨房に入って調理をしました。

そのお父さんは、何回も父親体験保育に参加されていて、保育士は各年齢、そして園長代理まで体験された方だったので、「次は調理がしたい」という希望を園長と相談しOKが出たので今回初めての試みとなりました。

もちろん調理室に入るという事で検便はしてもらいました。検便の結果「陰性」という事でお知らせをし、そのお父さんから園長代理に「陰性」だったと報告のメールを出したつもりが、嬉しさからだったのか、保育園の保護者全員が見ることができるアドレスに送ってしまっていました(笑)

 

そんなこんなで、お父さんと当日どういったものが作りたいか相談をしたところ「ダシ」をテーマにメニューを考えたいという事でした。そして、考えたその日のメニューは、

ご飯、里芋の味噌汁、鮭の塩焼き、鶏肉と高野豆腐の煮物を作りました。至ってシンプルな和食ですが、味噌汁は子どももわかりやすいように、ダシの入っているものと、いないもので飲み比べをしてもらい出しの旨味を感じました。そして、鶏肉と高野豆腐の煮物は炒めるところから味付けまで全てお父さんに作ってもらいました。

鶏肉を炒めているお父さん

鶏肉を炒めているお父さん

また、食事の前にお父さんが3~5歳クラスで手作りの紙芝居を披露してくれました。内容はダシ(だし汁)の紹介と共に、人をダシに使うという意味の「ダシ」を意味違いで子どもたちに話し、理解できたのかはわかりませんが、子ども達以上に周りの大人が笑う事で楽しい雰囲気の中で食事をしました。

食事前に手作り紙芝居を読んでくれています

食事前に手作り紙芝居を読んでくれています

味噌汁はもちろん、お父さんの作ってくれた鶏肉と高野豆腐の煮物もたくさん食べていました。お父さんたちがいる事は日常とは違いますが、「楽しい」という環境は食事をする上でも子どもたちにとって、そして大人も働くうえでとても大切なことというのを実感しました。

来年度も調理を希望するお父さんがいたので、今回はとても良いきっかけ作りになり次は何ができるか、今から楽しみです! (報告者 柿崎敬史)

父親体験保育@調理室」への3件のフィードバック

  1. 私がすごいと感じたのは、お父さんからの「調理がしたい!」を実現させた園の方針と、それを支えた行事リーダーであると感じました。「厨房」=「聖域」といったイメージがついてしまいがちな世の中に、一石を投じる実例になったのではと思います。また、しっかりと、園のテーマである「伝統」とからめたうえでの『出汁』という発想が、素晴らしいなと思いました。子どもたちに、日本が誇る伝統「出汁」を伝えたいといった強い思いが伝わってきました。

  2. 「お父さんの希望により」というのがすごいです!「やってみたい」を実現できる環境が保育園の中に染み付いているんだなと改めて実感しました。できない理由をつけるのは簡単ですが、思いが実現できるようにという方向の方がいいですね。お父さんもそんな体験をしたことで、日々、保育園できっと子どもたちもそうやってやってみたいことを実現させてもらっているんだろうなと感じられたのではないかなと勝手に想像してしまいました。私自身もできない理由より、やってみるための方法を提案できるような存在でありたいなと思います。また、出汁の紙芝居のオチも素晴らしいですね!当日、笑いに包まれた和やかな雰囲気の現場を想像しました。
    このような取り組みができればいいなとやっぱり思います!

  3.  調理室に入られたお父さんの姿、かっこよかったですね!こちらかの投げかけよりも、お父さんからのアイディアがあり、それを形にしていったという感じで、とても有意義なこの度の展開になったと思いました。メールでのやりとりも含めて、柿崎先生のご尽力の賜物です。本当にありがとうございます。
     子ども達の中には、出汁だけおかわりする子もいたりして(笑)紙芝居も含めて、笑顔に溢れた食事の時間でした。来年がまた楽しみですね!

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