少し読み進めるのに手間取ってしまい、報告が遅くなってしまいました。すみません…
今回は前回にも少し触れさせていただいた本来のDNA気質を活かしいくために、トラウマ情報を払拭する「SATイメージ療法」について報告させていただきます。
SATイメージ療法では、まず本人が取り除きたい感情を喚起させるイメージを想起させ、その人が抱えているトラウマ情報を発見し、そのトラウマが教えてくれるネガティブな部分を克服できるように、トラウマとなっている出来事に対するその人の受け止め方、つまりその意味を前向きなものに変更し、そうしていくことでその人のDNA気質に基づいたあるがままを模索することで、その人本来の生き方を探っていくそうです。
塾長の臥竜塾ブログを読まれている方は気付かれた方もいると思いますが、以前の臥竜塾ブログで「オプティミスト」と「ペシミスト」に関する考察が塾長によって行われていました。
オプティミストにもペシミストにも互いに長所、短所があり、互いの長所を活かしていくことが大切であることに私自身気付けたのですが、このSATイメージ療法に関して読み進めていると、ペシミストの短所である部分をオプティミストの長所である部分に変換する術に近いものがあるのではないかと思いました。
だとすれば画期的なことですね!
SATイメージ療法は、右脳に重点的にアプローチし、その人の内側に眠っているイメージを想起させることを特徴としています。
人間の脳は大きく右脳と左脳に分かれており、その働きもまったく違っています。
左脳の働きがロジック(論理)や言語といった領域を受け持っているのに対して、右脳はイメージや感覚といった領域での働きを受け持っています。
また、左脳が物事を論理に基づいて断片的に捉えるのに対して、右脳は論理を超越して全体的観点から物事の本質を捉える働きを持っています。
そして人為的にトラウマ情報を喚起させるためには、その人のイメージに訴えかけなければなりません。
そのために感覚領域の働きを担っている右脳に働きかける必要があるそうです。
第1段階に右脳に働きかけ、トラウマ情報を引き出す技法に「退行催眠」があります。
この退行催眠は別名「前世療法」とも呼ばれているそうで、自分の出生以前にまで誘導するとか…
前世療法の話は置いといて、ここでの退行催眠はあくまでトラウマ情報を引き出すためにそのときのトラウマを生んだ情景を露わにするためだそうです。
また補足として、従来の現代医学では「心は心」「体は体」と心と体を明確に区分していますが、心身医学では心と体は密接に繋がり合っている、むしろ一体、同じだと言われるそうです。
あるときは心に、あるときは体に現れる。
ですので、身体病は体の異変ですが、実は「心」のレベルでも異変を表していると考えられているそうです。
例えば3大疾病の1つの「がん」が挙げられるそうです。
著者によるがんの考察には、「がんという病気は、心のレベルで過剰なストレスを抱え、そのエネルギーが作り出した活性酸素にさらされ続けた結果起こる病気で、いわば“うつ病の身体化現象”である」とありました。
この考察から、SATイメージ療法は「がん」をはじめとする身体の病気に苦しむ人たちのセラピーにも有効に作用すると考えられているそうです。
そして、これは他の心理セラピーには見られない特徴といっていいでしょうともありました。
話は少し逸れましたが、次回は「SATイメージ療法」の具体的な内容に入っていけたらと思います。
(報告者 若林邦彦)
SATイメージ療法によって、「その人本来の生き方を探っていく」ということは、人は、様々な社会事象によって本来の自分の生き方を見失っていることがあるのかもしれませんね。それを修正するSATイメージ療法というものが非常に気になりますね。また、心と体の関係でも興味深い内容がありました。「病は気から」というのは、あながち間違いではないのかもしれないのですね。そして、「ペシミストの短所である部分をオプティミストの長所である部分に変換する術」を私も習得したいです。
心と体が一体であるという話はとても興味深いです。例えばの話のガンと心についても驚きました。「うつ病の身体化現象」という言葉にはインパクトがありますね。「心のレベルで過剰なストレスを抱え、そのエネルギーが作り出した活性酸素にさらされ続けた結果起こる病気」ともありましたが、ストレスが与える影響の大きさをまじまじと感じさせられるような言葉ですね。心を安定させるためにどう楽しく生きるのか、いや楽しく生きるために、人生を楽しめる人間になりたいと思います。