先日、私が働いている保育園に市の公立保育園の先生方が見学に来たことを報告します。
見学の内容は主に新園舎の施設見学であったのですが、その中でも、質問にあったのは保育課程のことやどのような保育をしているのか、安全への配慮について、などのことを聞かれました。
言うまでもなく、今始めていることは「見守る保育」というものを追い求めて、保育を始めているのですが、その上で、子どもたちにどうなっていってほしいか、どう育っていくようにもっていこうかということを話しました。
よくこの保育のことを人に説明するときに、見守る保育のことや体験してきたことを話すと、「それは理想だね」と一蹴されることがあります。
確かにやってみないと分からないことかもしれません。しかし、できると思ってやらないとできないのではないでしょうか。と憤りを含め説明してしまいます。ありがたいことに私の場合、保育園や幼稚園を含め、「行う現場」があることは一つの強みです。いくらそう言っている先生も途上にある保育園を見ていると、子どもたちが選択している様子や生活している様子を見て、「生き生きしていますね」「子どもたちでもこういったことができるんですね」と言われていました。
そして、「それほどの願いを込めて作られた保育園なのですね。」と見学にも熱が入っていました。しかし、話を聞いていくと公立は現場がいくら声を上げても、なかなか上の役所の方が変わらない現状があり、そこが難しいらしいです。ある意味、私立保育園は独自で動くことができる分、動きやすいのかもしれません。その流れのなか、一つでも大きなうねりがつくれるように尽くしていければいいなと思っています。今後は、公立の先生方は伊丹にある公立保育園を見学に見に行く予定があるそうで、また一つ、保育の動きが出てくるといいなと心から願っています。
まだまだ、一歩ずつ始めていることが実を結び、良い機会に恵まれて、見学に来てもらったり、話す機会をもらえることにとても感謝を覚えます。今自分のいる地域が一つでも活性化できるように力になれれば良いと思います。まだまだ、託児という印象がつよい私の地域で一つでも子どもたちの生きる力を伸ばせるような、そんな保育園がもっと増えてくれればいいなと心から願っています。
(投稿者 邨橋智樹)
実際に動くことはとても大変ですが、その動きを実践できる場があるというのはとてもありがたいですね。当然、責任というのもありますが、責任があるからこそ、動かなければいけない思いもあります。そんな環境がいろいろな所で少しでも増えていけばいいですね。公立の先生方が声をあげても役所が動かないという状況は辛いですね。「なにをやっても、どうにもならない」という状況は藤森先生のブログにもありましたが辛いですね。ですが、何か些細なことでもできることを見つけていくと道はひらけてくるのかもしれませんね。私なんかが想像もできないご苦労も多いことだろうと思いますが、実際に動いておられる邨橋さんの姿から勇気づけられます。
新宿せいが保育園を見て、僕も初めて、理想を現実にしている人がいるんだ、現実にこんな保育園があるんだと、思った人の一人です。実際にその目で確かめるまでは懐疑的になってしまうことは、なんとなく頷けます。
邨橋先生の取り組みや、先生の園が、見に来た人に感動を与えていることが伺えます。先生の言う「うねり」がこれから益々大きくなるように、遠く東京から、応援しています。