最近はよく職員でゾーンの環境について話し合う機会が多くあります。
新しい環境を作るにあたり、難しく感じることも多くありますが、ワクワクする気持ちも多くあります。
ただ、アイディアがまだ乏しい私は様々な先生からアイディアを盗んでいこうと日々他の先生をたくさん見ています。笑
その中で気になる環境の作り方をしている先生を見かけました。
今年度から製作ゾーンが新しくなり、色鉛筆を置く場所であったり、ハサミを置く場所、素材を置く場所など、どこになにがあったら子どもたちにとって良いのかなど、基本的な部分から設定していくことをやっています。
もうだいぶ定着はしてきましたが、まだまだといったところです。
この基本的な部分を設定するのは実にワクワクします。初めから作れるということに私は楽しさを覚えています。
以前、細かいですが色鉛筆はどう置こうかとなど悩んでいました。あまりにも上手に色鉛筆が片付けられないことから子どもたちが「わかりにく環境にしてしまっているね」という考察にいたり、環境の見直しにかかります。
するとある日こんな光景が目に入ってきました。
この写真はある先生がこれは「見やすい?」「これはどう?」と聞きながら環境を設定していました。
子どもも「これの方がいいんじゃない?」と素直にやりやすい方法を提案していました。
私たちが頭の中でこうしたらわかりやすいと考えたとしても実際に環境に働きかけるのは子どもたち自身であることは言うまでもありません。
その子どもたちにどんなことが良いか素直に聞いてみてから環境を設定することも大事なことなのかもしれないと思えました。
子どもの姿からどんな環境を設定していくかというのは基本的な部分で忘れてはいけないところです。最近その考えが薄れてきてしまっていたのは反省すべきところですが、改めて環境を設定することの大切さを身を持って体験しています。
子どもの姿から環境を計画していく、
Do See Planから子どもたちの環境を設定していく上で当たり前のことなのかもしれませんが、直接細かい部分まで一緒に考えてやる姿勢というのは私にとってはとても新しいものでした。
より細かい部分を一緒に考えることの方が合理的なのかもしれませんね。
その一緒に考えた環境はこれからの子どもの姿をまた考察し、どうしていくを考えることも楽しみの一つでもあります。
子どもたちの意見を上手く取り入れ、大人の良いと思うところを上手くすり合わせながら現在は試行錯誤を重ねながら環境を設定しています。
その試行錯誤からの発見というのはより良い環境を作るための階段であるように思いますのでどんどんそういった取り組みを重ねていき、行動に移していきたいと思える出来事でした。
(報告者 本多悠里)
「アイディアがまだ乏しい私は様々な先生からアイディアを盗んでいこう…」という言葉にとても共感します。私自身もそうで、なかなかいいアイディアが出てこないということが多く、また、出てきてもそれをうまく実際に形にできないということも多々あり、やきもきすることがあります。そんな時は周りの先生方に助けを求めると、いいアドバイスをいただけるのでとてもありがたいです。人の数だけアイディアがあるので、おもしろいですね。ですので、人は少ないより、多い方が楽しいだろうなと思います。子どもに聞きながら、一緒に環境を作り上げる先生の姿勢は私も見習いたいです。実際にその場で過ごすのは子どもたちなので、そのような視点は大切にしたいですね。また、新しい方法を教えていただきました。こうして、少しずつ、具体的な方法を知り、実践し、自分のものにしていければと思います。
「子どもの声を聞く」というのは、当たり前のようでなかなか実践できていないところでもあると思います。職員がどんなに意図性を持って環境を設定していっても、子どもの動きにはなかなかフィットせず、また試行錯誤しながら環境を構成している中、実際にそれを使う子どもの声を聞いてみようとする行動は、本当に大切にしたい部分ですね。その過程によって、大人は子どもの目線を理解できますし、子どもにとっても、自分で作った環境ということで、良い責任感を感じることができるのでしょうね。
子どもに聞いてみるということ、正直目から鱗のような思いがしました。それをすることによって、子ども自身もそれを大切にする気持ちが高まるでしょうし、具体的なアイディア、斬新な思いつきをポンっと出してくれそうな気がします。さすが、ベテランのあの先生ですね。
それをブログにすることで、本多先生にとっても、またそれを見た先生にとっても、相乗効果で自己重要感が高まっていくということを感じています。日々の先生方の素敵なところを、どんどんブログにしていきたいですね!素晴らしい報告をありがとうございます。