地方の人は電車に乗る事はあまりないかもしれません。
私も地元にいた頃は基本的に自転車か車なので、電車に乗る機会はほぼありませんでした。 それに比べて東京は違いますね。
実際に来たことがある人は分かりますが、東京では電車が基本的な移動手段です。
そして歩く・・・乗り換えだけでもかなり歩く場合があります。 そんな東京の電車に乗って目にするのは中吊り広告です。
更に、今はほとんどの電車のドアの上に液晶が付いていて、そこからも様々な広告が流れています。
先日、外出した際、三人で電車に乗っていると、
こんな広告を見つけました。
大学の宣伝広告で、幼稚園教諭を取得できる学部の紹介でした。
おそらく在学生が書いた文章です。
中吊りではなく、壁に貼ってある広告で書かれている内容を妻と読んで、
「こんな風に考える養成校が増えるといいよね~」
と話しながら見ていました。
私は大学や専門学校で保育を学んだことがありませんが、
妻から聞くと、バリバリの指導方法の養成校だったそうで、
例えば、保育士はピアノができないとダメ!という事で、間違えるとパシっとやられるそうです。実習先も先生中心のトップダウンのような教育をしているところだったそうです。
いま、東京では保育士のなり手が少なく、新しく開園する保育園があっても、なかなか人材が集まらないと聞きます。
その理由として実習先で厳しすぎて心が折れたり、就職したはいいものの、人間関係が嫌で辞めたり・・・。
そもそも「保育」という理由の前に保育士の道を諦めてしまうようです。
とても勿体ないですね・・・。
だからこそ、臥竜塾生が年間講座を行い保育の楽しさを皆さんに伝えたり、このブログもそうです。
またGTも、GT専用の就職説明会を行ったり、一人でも保育士の道を志してほしいと願っています。
保育士という仕事はとても面白く、深く、そしてやりがいがある仕事であり、日本の将来を担う人材を育てる重要な機関であるという誇りを持てる仕事のはずです。
塾長が以前言われていました。
「子ども達になりたい職業ランキングで保育士は上位だったけど、今は下がってきているから、もう一度、保育士という職業が上位になって欲しい」と。
それには我々、現場が少しでも楽しく仕事をしている姿を見せることが大切ですね。(報告者 山下祐)
私の学校はあまり具体的な指導方法を教え込まれるというものではなく、広い視点から保育を学ぶというような雰囲気があったように思います。そんな中でも、トップダウンな先生もいるのはいて、そんな考え方に抗っている若い自分がいたのも思い出しました笑
保育の楽しさ、奥の深さはどんどん伝えていきたいですね。そのためにはやはり、保育の楽しさ、深さを私たちが実感できるような保育を行っていないといけませんね。そのことを自信を持って言えるように私自信もしっかり実践していき、保育を楽しみたいと思います。
写真の文を読んで感動しました。学生でありながらも、そのような気づきのもと、保育というものに対して真摯に考えることができるのだと思ったのと同時に、現場で働いている私たちが、山下先生の「我々、現場が少しでも楽しく仕事をしている姿を見せることが大切ですね」というように、保育の素晴らしさを、言葉よりも態度で示していく必要がありますね。私も昨日、あるコーヒー屋さんで「ECOライフ始めてみませんか?限りある資源を大切にするため、私たち1人1人ができることを生活の中で探し、取り組んでみましょう。」という看板が掲げられていました。具体的には、タンブラーやマイカップを持参すると、20円引きになったり、ポイントカードにスタンプが押されるといった特典がついてきます。そして最後に「無理をせず、出来る範囲で、できるだけ」と書かれていました。なんとなく、そんな会社を応援したくなります。
本当にそう思います。実際、僕も保育を一度離れた身なのでなんとなくわかる部分もあると思っているのですが、この仕事を辞める理由は、やはり職場の人間関係や、目の前の子ども達と楽しい日々を過ごせない保育園の理念、方針の中にあるように思えてしまいます。辞めて見えてくるものもあると思うので、その人の人生、何を言えることもないのかもわかりませんが、やはり、そういう環境として劣悪な保育園は一つでもなくしたい、という思いがあります。僕にとって見守る保育が日本の保育のスタンダードになることを切に願う理由の一つが、まさにこのことです。