今年のドイツ環境視察ツアーで「小さな研究者たち」という取り組みを取り入れている園がありました。
そこでは「遊び、遊ぶ、遊び」を全体のテーマに、オープン保育を実施していました。
視察に訪れた週のテーマは「多様な言語、コミュニケーション」です。
私たちはこの園を訪れてとても貴重な体験をすることができました。
それは科学実験です。
3つの実験を体験させていただき、大人である私自信童心にかえった気分で楽しませていただきました。
子どもたちはこのような自分にとって新しい事柄や興味関心をひかれる事柄との出会いによってこんなにも楽しく、ワクワクした気持ちになるのかと想像が膨らんだ、という意味でも貴重な体験でした。
また、異年齢保育でそれ相応の数の子どもたちがいれば、少なからず関係性が希薄である子も出てきてしまうと思っています。
そこでこのような取り組みはその希薄の関係性の仲でも同じことを一緒にやり、共感し、相手方の子の知らなかった部分を見出すことにも繋がり、コミュニケーション能力の向上をも図れるようにも感じることができました。
そしてその3つの科学実験のうちの1つをつい先日、私が勤めさせていただいている学童でも取り入れてみました。
子どもたちの反応は期待通りで、やったことのない新しい事柄、興味関心をひかれる事柄との出会いを喜び、ワクワクしながら楽しむ様子が伝わってきました。
また、視察して気付いたコミュニケーション能力の向上も図ってみようと、通常は1人でできる実験を2人1組(普段はあまり交流がない組み合わせ)で行ってみました。
すると、普段あまり交流がないことなど微塵も感じさせないほど、共感し合いながら楽しんでいました。
つい先日のことなのでその後の関係性を測りきれてはいませんが、今後の関係性が楽しみになりました。
今回は「科学」という遊びを介しての取り組みでしたが、科学も子どもにとったら「遊び」の1つに過ぎません。
そろそろ学童の子どもたちは夏休みに突入します。
そこで学童ではスポーツやダンス、そして科学などのクラブ活動を実施していく予定です。
そのクラブ活動も子どもたちにとっては「遊び。」
「遊び」こそが子どもたちの豊かな個性や発育を伸ばす最善の取り組みなのでしょうね。
これからも様々な遊びを通して、様々なことを子どもたちが学び、そして何より子どもたちが興味、関心を持って、楽しく遊べるように保育者として環境構成に努め、見守っていこうと思います。(投稿者 若林)
紹介された実験は僕も毎月行っているある時間の中でやってみようと思っています。どんな子どもの姿がが見れるのか今からわくわくします!1人でできる実験をあえれ2人でやってみるということは大切なことですね。驚きや発見を誰かと共有するということも大事な要素になるということを改めて気づかさせてもらいました。
素晴らしい実践ですね。あそびを通してコミュニケーションを図るという気付きは、実践の中で更に深みのあるものになっていきました。大人でも一緒にスポーツをしたり、趣味を共有するだけで、仲良くなれるような感覚は理解できるものであると思います。あそびの大切さに改めて気付かされる思いです。
これからのその子達の関係性が本当に楽しみですね。大袈裟かもしれませんが、思えば僕も親友との出会いは、言うなれば、ささいなものでしたが、きっかけがありました。素晴らしい保育は、子ども達にとってかけがえのないきっかけをつくるものなのですね。