先日新宿せいが保育園で餅つき会が行われました。
今回の餅つき会も例年同様に保護者の方々から多くのご参加のお声をいただき、天候にも恵まれ、とても良き会となりました。
基本的な役割分担は、お父様方にはつき手を、お母様方にはトッピング作りや豚汁作りを一任させていただきました。
中でもお父様方の参加の声を多くいただき、つき手に困ることなくとても頼もしい限りでした。
見学をしている子どもたちからも「パパかっこいい~」など黄色い声援が飛び交っていました。
子どもたちは、0・1歳児クラスは大人がついている様子を見学し、2~5歳児クラスは大人のついている様子を見学した後に職員と一緒につきます。
やはりここでの醍醐味は、大人のついている様子を見た後に真似て行うことができることだと思いました。
現代は、家庭での餅つきが年々減少傾向にあるそうです。
その背景にはもちつき機などの登場により、つく手間が省け、便利になったことが考えられますが、もちつきは日本の伝統文化です。
これらからも餅つきを保育園で行う意義があると思っています。
塾長の2005年12月20日「餅つき」というタイトルのブログにも餅つきは、「地域の文化を伝承する」という行事の目的があると書かれてあります。
この目的は今回の餅つき会でも同様に強く感じることができました。
お父様方が餅をついている様子を見学することはもちろんですが、お母様方のトッピング作りや豚汁作りも同じく見学することができるのです。
自分のお母さんとお友達のお母さんがチームとして連携している姿に子どもたちは食い入るように見ている姿もありました。
餅つき行事の後日、私は今年度学童職員ですが、シフト上3・4・5歳児クラスの夕方保育にはいりました。
その際に製作ゾーンで子どもたちがお絵描きをしていて、その絵にはお父さんやお母さんが餅をついている姿などが描かれていました。
このような体験をした子どもたちは大きくなり、子どもができ、子どもを預けている保育園で餅つきのような行事があった際には積極的に参加し、子どもたちの良き手本となってくれることでしょう。
これからも「地域の文化を伝承する」という目的の基、このような行事を大切にしていきたいと思いました。
ただ、このように良き会となったものの、1点だけ悔いているのは祖父母世代の参加が疎かったことです。
塾長の言う「地域の文化を伝承する」ことには欠かすことができない存在であり、大人から子どもへという伝承ルートの他に、祖父母世代から親世代への伝承もこの行事の醍醐味であると思うのです。
核家族化が進行している現代では難しいことかもしれませんが、三世代が交流できる貴重な機会を活かしていくためにも、事前にお声掛けをさせていただき、より多くの祖父母の方々に参加していただき、この餅つき会をより良い行事にしていけたらと思った今回の餅つき会でした。
そして私たち職員もこの伝承対象として、餅つき会という行事を通して多くのことを学んでいけたらと思いました。
(投稿者 若林)
私の勤めている園でも先日餅つき会が行なわれました。こちらでは祖父母の方を対象にした餅つき会なので、お父さん、お母さんという保護者の参加はほとんどありません(数名のお父さん方が毎年お手伝いをしてくださいます)。今後は祖父母からお父さん、お母さんという若い世代への伝承ということも大切になってくるのかもしれません。餅つき会当日はとても楽しい雰囲気の中、お餅を頂くことができました。餅をつく人、手水を加える人に、丸める人、そして、重たい臼は一人では運べません。このような文化には多くの人の協力なしでは成り立たないなということも感じました。日本の伝統や文化は人との繋がりも大切にしてきたものなのかもしれませんね。
つい昨日、もの凄いスピードで餅をつくお餅屋さんがテレビで放送されていました。とてつもないスピードで、スローで見るとしっかり餅がつかれていることがわかり、一層驚きました。極めて行くと餅つきもエンターテイメントになるのだなぁと感心しました。保育園で行われる餅つきはそこまで凄いスピードで行う必要はなく、地域文化の伝承をねらいとした、ゆったりとした時間の中で、威勢のいい掛け声や雰囲気を楽しむようなそんな行事ですね。つき立てのお餅は本当に美味しく、また、保護者の方のつくって下さった豚汁が絶品でした。また来年も多くの方が参加してくれると有難いですね。