1歳児の「数」

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「数」と聞くと、みなさんはどのような印象を抱くでしょうか?私は、正確性が必要とされ、なんとなく難しいといったイメージがありましたが、それは、「数」に対する刷り込みの影響がほんどであったのだと、このブログを読んで感じました。

「地アタマ」

http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2007/04/post_579.html

また、乳児は、足し算や引き算などをすでに理解しており、宇宙の法則のようなものに反する事象に対して違和感を抱くようであるといった研究結果もでているそうです。

「赤ちゃんの物理学」

http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2015/10/赤ちゃんの物理学.html

このようなブログの内容を読み進めながら、塾長の著書「さんすうのはじまり」を軸に「数」の講座資料をまとめていきました。

この本の中には、子どもの発達過程に沿って日常にある様々な場面を通して、あくまでも具体物を使って「数」という体験をしていくかが重要であると書かれています。また、それを22のステップに分け、「生きた教材」がすぐそばにあることを教えてくれるのです。

これらを踏まえ、1歳児クラスの日常を眺めていると、ある光景に目が止まり、シャッターを切りました。それがこの写真です。

「物の集まりを知る」 「大きさ比べ」

「物の集まりを知る」
「大きさ比べ」

ある1歳児が、同じ色のブロックだけを箱から取り出し、それらをつなげ、「電車」を作っていました。すると、その遊びに興味を示した別の1歳児も、同じように同じ色のブロックをつなげ始めました。すると別の子も…といったように、遊びはつながっていきますが、それだけではありませんでした。あきらからに、他児の電車の長さを意識しているのです。走らせる時も、並走させて長さを比べていました。

 

さんすうのはじまり

さんすうのはじまり

著書「さんすうのはじまり」のステップには、同質の仲間を識別して選び出す『ものの集まりを知る』体験、そして、大小比較を意識する『大きさくらべ』体験という項目がありました。つまり、沢山の色がある中から同じ色のブロックのみを選別していること、また、それらをつなぎ合わせて大きさ比べをしていることから、1歳児であっても「数」の基礎となる学びを体験しているということになります。

逆に言えば、このような体験がその後の「数」の認識をスムーズにさせ、後伸びを生んでいる体験の一つでもあるのだと感じることができました。

(報告者 小松崎高司)

1歳児の「数」」への1件のフィードバック

  1. 「数」というと私もなんとなく難しいというイメージを抱いていました。そうではなく、子どもたちの日常にも「数」は自然と当たり前のようにありますね。しかし、それを知っているだけでは、本当に理解しているということにはなりませんね。自分の目で、目の前の子どもたちの姿から、子どもたちが数に触れている瞬間を実感してこそが大切ですね。そういう部分を私も養っていきたいです。

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