その場、その瞬間によって保育の形は変化し、同時に、できることとできないことが生まれるのだと思います。その日に生まれた“できる事”は、閉園間際の3人占めのクリスマスツリーでした。
大人数がいれば、部屋の電気を消す事もできません。日中であれば、日光によってせっかくのイルミネーションが半減してしまいます。少人数になり、日が落ちたからこそできることですね。
横からはクリスマスソングがひっそりと流れ、光輝くイルミネーションを見ながら、「わぁ〜!見れてよかったね〜。」等と3人での会話を楽しんでいます。きっと、これが独り占めであったら、会話は“できない事”ですね。
また、仮に1人だけ残ったとすれば、このクリスマスツリーは独り占めです。保育園で、物を独り占めできることはなかなかないですから、それはそれで貴重な体験ですね。
そして、一日の保育園を、最後まで満喫してもらいたいですね。
(報告者 小松崎高司)
〝保育園を満喫する〟という考え方、とても素晴らしいと思います。実際に子ども達は保育園をそんな風に思っているかもしれませんね。
先日、海外のリゾート地でバカンスを楽しまれてきたご家族が帰ってこられ、そのノートに、「子どもが〝明日は保育園?〟〝明日は保育園に行けるの?〟と、毎日聞いてきた」とのことでした(笑)子どもを楽しませたい、満喫してほしいという思いは、ディズニーに関わる方々と比べても遜色ないものではないかと、思ったりしました。
素敵な姿ですね。暗い部屋で光るツリーは綺麗だったでしょうね。それを3人で見ていることで生まれる会話というのもいいですし、小松崎さんの言われるように一人でまさにツリーを独り占めという見方もできるのですね。それはそれでまた違った特別感がありますね。その時にしかできないことを楽しむという姿勢を私も実践していきたいです。