7つの習慣 4

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保育をしているといろんなアクシデントがあります。それは子どもの怪我であったり、職員の会議など、イレギュラーにものごとが浮き出ることが多くあります。当然、自分のプライベートも削る必要が出てくるかもしれません。そのときにどう判断するか。どちらを天秤に掛けるか。

 

そのときの判断材料になるのが今回の話で7つの習慣の3つ目「最優先事項」を優先するということです。新宿せいが保育園で勤務していたときにも、私は藤森先生から「物事には優先事項があります。そのなかで自分にとって必要な最優先事項を選ぶようにしていかないといけないね」と言われていました。

 

さて、その最優先事項ですが、では、「最優先事項を考える」とはなにかと考えるとつい、しっかりとスケジュール管理をして、やらなければいけないことの時間をどう有効活用していくか、どう組み立てるかと考える人が多いと思うのですが、コヴィ氏の7つの習慣では「時間の管理をすることが一番成長を妨げる」といっています。確かにスケジュール通りに物事がすめば、充実感はあるかもしれません、しかし、その後、余った時間があると「自由時間」と勘違いしてしまい、つい、ダラダラとしてしまうことはないでしょうか。そのほかにもプライベートを重視するあまり、時間を度外視した付き合いからの信頼関係作りや成長の機会を失うことがある場合もあります。つまり、スケジュールをこなすこと中心になってしまうと、本来重要なことはなにかということを見失いがちになるといっています。そして、そのことは結局目先の結果を求めるあまり、逆に結果がでないという悪循環を生みます。

 

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人間活動の4つの領域

では、実際、どういったところに「最優先事項」があると捉えた方がいいのでしょうか。「7つの習慣」には人間の活動を重要度と緊急性で4つに分類し、重要度は「人生の目的や価値観にとって重要かどうか」、緊急度は「すぐに対応を迫られるかどうか」で考えます。当然、ほとんどの人は第一領域の「緊急性が高く、重要度も高い」ところに重きを置きます。しかし、それは緊急性も高いため、忙しく疲れもでるでしょう。そのため、つい第4領域に逃げ込みたくなります。よくあることですが、書いていながら身に覚えがありすぎて、自己反省します。ここで、コヴィ氏が最も人生を充実させたものにするためには第2領域こそがもっとも重要だということを言っています。そして、コヴィ氏はこの第2領域の「緊急性ではないが、重要なこと」が人生の栄養になると考えています。そこには成長に役立つ活動や将来第1領域に入る事柄への準備活動が入ると言っています。重要なことは「将来」ということです。今すぐに重要なことではないのですが、「将来」を見通すとそれは非常に重要なことであり、先のことを洞察する力も必要になってきます。だからこそ、前回のブログにあった「原則」は自分にとって必要な指標になってくるわけです。そして、その「原則」があるからこそ、第3領域や第4領域における時間を調整し、第2領域に目線や思考を向けることができるのです。

 

そして、最後に重要なことはスケジュールの予定をこなすことが目的ではないということを心にとめておくことです。時間管理にこだわると予定重視になるが、大事なことを優先したマネジメントをすることは自分の人生を生きるということに非常に重要になってくるのです。

 

コヴィは「目の前に現れた用事が緊急に見えなかったとしても、それはあなたの人生そのものに関わる事柄だったかもしれません」と言っています。考えてみると藤森先生の話や生臥竜塾の活動、このブログはまさに前述した第2領域の活動だと思います。そして、この力はきっと将来役に立つものばかりだと思います。臥竜塾の理念の「私たちが学んでいる場の「臥竜塾」は一番最初の段階「潜龍」です。「潜龍」とは、まだ力を蓄えている間で、自分の力をひけらかすことはせず、あせらず、じっと我慢をする時期です。」という言葉は今まさに最優先事項を選んでやれているということであり、自信を持ちます。つねに先を見て自分を高めることを心がけていきたいですね。     (投稿者 邨橋智樹)

7つの習慣 4」への2件のフィードバック

  1. 時間を管理することに重きを置いてしまうことがあります。管理することに重きを置いてしまうと自分が想定していなかったことに対して、否定的な姿勢で関わってしまうことがあるように思います。「え?これとこれをやろうと思っているからちょっと…」というようにどこか柔軟さに欠けてしまう時間や関わり方をしていることも少なくないように思います。最優先事項を考えるということから私は柔軟さを感じました。子どもへの関わり方も同じかもしれません。自分の中で予定を立てていることも大切ですが、その日、その時の子どもの様子や反応から予定をすっと変えられるような柔軟な対応を自分もしていきたいと思います。きっとそんな柔軟な対応ができる人は自分にとっての最優先事項をよく理解している人ではないかと思います。自分にとって何が最優先事項なのかを余裕をもって考え、行動できるように意識したいなと思いました。

  2. 第二領域の活動は、ともすると緊急性のある第一領域の活動に飲まれてしまい、中々手を付けられず、またそのことがストレスになってしまうことが往々にしてあります。僕はそういったことの解決として、週末などに自分の領域に関して棚卸のような作業を行うようにしています。役割からくる項目を挙げるだけ挙げて配分するはするのですが、時間が経つにつれて必要なくなっていくこともあり、僕にとっては自分にとって本当に必要な項目をきちんと挙げる作業が大切になっています。それでもいまいち必要でないことを挙げてしまうことが多く、等身大の自分をきちんと知ることが大切と言いますか、無理なく堅実に前に進むためのモチベーションとして活用しています。
    第二領域を充実させることが今後の充実になることは間違いないと思います。日々の積み重ねを大切にしていきたいですね。

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