7つの習慣もいよいよ5つ目になりました。この5つ目の習慣が私にとっては一番課題であり、一番仕事をしていく上で考えていかなければいけない事柄であると思います。以前「Win-Win」の項目の冒頭で同じことが上がりましたが、今回は「聞く力」です。そして、ここでは「聞く力」は「まず理解に徹し、そして理解される」とあります。では、「聞く力」をつけるにはどうしたらいいのでしょうか。
「聞く力」=「信頼」だともこの本では言っています。
「人間は自分の話をたくさん聞いてくれる人に信頼や親しみの気持ちを抱くもの」
と言っています。確かに考えてみると、本当に信頼できる人というのは助言をくれるよりも、悩みや話を聞いてくれた人ではないでしょうか。自分の話ばかり主張することは自分のエゴであり、傲慢な部分でもあるのかもしれません。
「人は「話す」ことに快感を得る生き物で、みんな自分の快感を優先してしまう。その結果、誰も人の話を聞いてはおらず、会話のように見えて、会話じゃないズレた言い合いをしている」とありますが、そのようなことは珍しいことではなく、思えばそういう状況はよくあるように思います。
また、こうも言っています。「わたしたちはえてして、問題がおきると慌ててしまい、その場で何か良いアドバイスをしてすぐに解決しようとする。しかし、その際、私たちはしばしば診断するのを怠ってしまう。まず、問題をきちんと理解せずに解決しようとするのである。」
この文を読んで、私は豊臣秀吉を思い出しました。彼は戦国時代に百姓から大名にのし上がったというのは有名な話ですが、彼を大名にのし上げた彼の能力は戦などではなく、人の心を掴むのがとてもうまかったと言います。歴史書などには「人たらし」といわれるほど「人心掌握」がうまかったのです。その彼が会議などで自分の意見を通すときにどうするか。その1つの方法はまず「聞くこと」そして、周りの意見が出終わったところで自分の意見を出したそうです。前述にある「診断」を丁寧にやっていたのかもしれません。そして、それが「信頼」を生みあれほどの大名にのし上がったのだと思います。
まず、「話す」ことよりも「聞くこと」から始めることが一番の近道なのです。わかってくれない相手に対して、分かってくれないと責める前に自分自身も相手に同じ事をしていないか振り返ることが必要です。えてして、相手も同じ事を思っているかもしれません。ついそういった相手に「交渉術」や「会話術」を学び使おうとするが、逆に相手は「自分を操ろうとしている」と身構え、かたくなになってしまう。
こういった経験、、、多いですね。。。。
また、毎回言うことが違う人や気分屋で態度に一貫性がないような人にも人は本当の気持ちを打ち明けたいとはあまり思わない。まず、自分本位の発信はやめて相手のペースに合わせる努力をすることが必要ですね。
コヴィ氏はコミュニケーションの能力(読む・聞く・書く・話す)の中で「聞く」能力が一番重要なスキルだと言っています。しかし、その聞く練習や訓練を受けたことのある人は非常に少ない。そのため、興味のあることをなら注意深く聞くが、興味が無い話だと一部だけを選択的に聞いてしまうひとが多いと言います。
最近、子どもたちの中でも「聞く力」というものが非常に課題になっていると言います。今いる園でも、自己主張は多いのだが、人の話を聞くことができない子どもたちが多いです。聞いてほしい事柄の話がズレていることも多いですが、ある意味、話を聞く側にも課題があるのかもしれません。子どもたちが話を聞かないのも「信頼」がたりないからなのかもしれません。
では、話を聞くためにはどういった視点が必要なのでしょうか。自分はこれからおこる人間関係に課題を持ち、繰り返すしかないのかと思っていましたが、上達のためにはあるステップがあるとコヴィ氏は言います。では、それはどういったステップなのでしょうか。
(投稿者 邨橋智樹)
確かに、自分の話を手丁寧に聞いてくれる人には信頼感を抱いています。逆に自分の話しかしない人には信頼感は抱いていないなと思います。それを思うと、私も「わかってくれない相手に対して、分かってくれないと責める前に自分自身も相手に同じ事をしていないか振り返ることが必要です」とあるように、自分の意見ばかり言って、人の話を聞いていないことがないように気をつけなればいけないと感じています。この部分が私の課題でもあります。聞く力、過去に何度か自分の中でその力の必要性を痛感する出来事がありました。そのことを思い出し、今はどうなのかと見つめ直す機会になりました。ん〜まだまだです。
最近の若い人はプレゼンテーション能力は高いと言われています。就職面接などでも自分の意見を流暢に述べれる人が有利なのかもしれません。ですが、本当に大切な部分は「聞く力」でもありますね。もっと、その部分の理解が広がるためにも、自分自身が聞くことを疎かにしてはならないなと思いました。
聞くことは本当に大切だと思います。自分の意見を通すということが難しいと感じた時に、その解決方法は聞くことであると、まるで逆のことのようにも思うのですが確かにそうなのです。豊臣秀吉の話はなるほどと思いました。彼がしていた柔軟性ある対応は、僕のイメージですが、人の意見を聞きながらそれを踏まえて取り入れて、更に自分の思いの指針を上乗せしていく、もしくは、自分の指針通りに周囲から意見が出ようものならその人の意見を尊重する、というようなイメージです。あくまで主体は自分でありながらも、周囲との同調に重きを置いていく、というようなイメージです。
恥ずかしい話なのですが、身近にいる人に「その話前にも聞いたよ」と言われることがあります。自分が発展していく為にも、話すことよりも聞くことを大事にしていきたいです。