Red floor philosophy episode 22『目標理解』より

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さて手を離した白い服の女の子(5歳児クラス)は、

さて手を離した白い服の女の子(5歳児クラス)は、

 

1歳児クラスの子たちが持ち上げようとする玩具へ、

1歳児クラスの子たちが持ち上げようとする玩具へ、

 その手を差し伸べます。

1歳児クラスの男の子と目が合います。

1歳児クラスの男の子と目が合います。

面白いですね。お互いに何かを察知したかのようです。

男の子のタイミングで箱が持ち上がります。

男の子のタイミングで箱が持ち上がります。

視線を外さない男の子。

そして、

そして、

 

箱は持ち上がります。

箱は持ち上がります。

5歳児クラス女の子の実感としては、「思った通り、軽い。」といったものでしょうか。

5歳児クラスの女の子の視線は写真右側1歳児クラスの女の子にも注がれます。

5歳児クラスの女の子の視線は写真右側1歳児クラスの女の子にも注がれます。

 その子が持てるかどうか、推し量るような眼差しです。

そして、安心と心配とを織り交ぜたような表情で、その手を離すのです。

そして、安心と心配とを織り交ぜたような表情で、

その手を離すのです。

13年目に入られました塾長藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2017年10月11日『目標理解』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

「6ヶ月頃に見られる重要な発達的変化は、他者の行動が目標志向的であることの理解だそうです。心の理論研究において、目標志向性の理解は、他者の行為理解の最も基礎的な要素だと考えられ、近年は研究が増加しているそうです。人間の複雑な行動は、目標志向的です。漫然となされるのではなく、何か目標に対して働きかけていると言われています。他者が手を伸ばしている様子を見たときに、その先に時計があるとしたら、私たちはその人が時計に対して働きかけているなと思います。このように私たちにとって重要なのは、行為そのものではなく、行為の先にある目標であると言われています。」

「この子は自分で持ち上げようとしている」「自分で持ち上げたいと思っている」持ち上げる、という目標に気付いた女の子の引き際に、心打たれるものがあります。しかもこの先の動画を見るとわかるのですが、お手伝い保育としてここへ来た、という思いが女の子の中にあるのでしょう、その葛藤もありながら、あの瞬間に手を離せるということが、何ともいじらしく、その子の成長をとても感じました。

行き先を見守る女の子。

行き先を見守る女の子。

その姿は見守る保育、藤森メソッドに従事る保育者のようですね。

もう少しドラマは続きます。この光景をまた違った眼差しで見守っていた存在がありました。

(報告者 加藤恭平)

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