塾セミナー「ブラヘイジ」編

6月11(土)は、臥竜塾セミナーで「ブラヘイジ」を行いました。スタート地点である新宿せいが保育園に10時に集合し総勢27名の参加でした。

先ずは、「ブラヘイジ」担当の藤森先生から内容と注意事項のお話しがあり、いざ出発!!

最初のチェックポイントは、高田馬場駅の高架下に描かれている手塚治虫さんのイラストでした。有名なキャラクターといえば鉄腕アトムやブラックジャック、ジャングル大帝などがありますが、なんと鉄腕アトムは、新宿せいが保育園からも近い小学校に入学し現在も在学中である。という紹介をしました。

そこから地下鉄に乗るのですが、事前に参加者に、「電車に乗るためSuicaやPASMOのチャージを事前にお願いします」と伝えておいたにも関わらず、塾生の若林君がこそこそと申し訳なさそうにチャージをしている姿がありつつも、清澄白河駅で下車し、次のチェックポイントであ「清澄庭園」に行きました。

清澄庭園は紀伊国屋文左衛門の屋敷があった場所で、その後、三菱の創業者である岩崎弥太郎が買い取りその後、東京都に寄付されたというところで、都心にあるとは思えないような落ち着いた気持ちになれる庭園でした。

清澄庭園を出て今度は昼食を食べに、門前仲町を目指し歩きました。

門前仲町といえば「深川めし」が有名です。以前に保育園の食事で作るにあたって調べたことがあったのですが、「深川めし」とは元々、深川の漁師たちが仕事の合間に食べる賄い飯であった「ぶっかけめし」が現在の深川めしのルーツとされているそうです。今回食べた深川めしは、蒸篭に入って炊き込まれたものだったのですが、そのタイプのものは持ち運びができるようにと、割と最近作られたものだそうです。何はともあれ、初めてお店で食べた深川めしはとても美味しかったです。次はぶっかけタイプのものを食べてみたいですね!笑

食事のあとは、「深川江戸資料館」へ向かいました。その道中に「江戸みやげ屋」というお店があり少し覗いて行きました。ちょんまげのカツラを被ったおじさんに南京玉すだれを披露して頂き、その店で何人かがアイスキャンディーを食べたりなど、楽しませて頂きました。江戸資料館では江戸時代の家屋や街並みが再現されていて、蕎麦屋や稲荷ずし屋、天ぷら屋などがあり、当時の生活ぶりを感じる事が出来ました。

その後は、富岡八幡宮へ向かい、「巨人力士身長碑」というものを見行きました。塾長の身長をはるかに超える(推定2m30㎝)力士たちの碑がありました。また、伊能忠敬が日本地図を作る際のスタート地点としての碑もありました。

そして、次なる目的地は、「佃島」へ向かい歩きました。このあたりから参加者が徐々に帰って行き(ブラヘイジは解散自由です!笑)佃島についたのは13人くらいまで減り佃煮の発祥の地を散策しました。

その後、月島へもんじゃ焼きを食べに行きました。そのころには、7人になりましたが塾頭が合流し、お腹いっぱいもんじゃ焼きを食べて電車で帰りました。

気が付けば2万歩以上歩き足が痛くなりつつも、途中から塾長の凄さをひしひしと感じながら歩いていましたが、それと同時に、東京に住んでいながらも知らないことがたくさんあり、様々な発見がありました。保育園で働く保育者として地域の事をたくさん知ることで子どもたちに伝承できることや、伝統的なものを改めて学ぶ事が出来るのだなと今回歩いて思いました。(報告者 柿崎)

 

保育園に集合

保育園に集合

高田馬場駅

高田馬場駅

Suicaにチャージ(笑)

Suicaにチャージ(笑)

清澄庭園

清澄庭園

深川めし

深川めし

江戸資料館

江戸資料館

富岡八幡宮

富岡八幡宮

月島でもんじゃ焼き

月島でもんじゃ焼き

 

第2回塾セミナーワークショップ

第2回塾セミナーを行いました。

その報告をさせてもらいます。

今回のワークショップは保育指針のどの部分に当たるかという視点ではなく、持ち帰ってもらって保育に活かせるようなワークショップを目的として行いました。

こんなことができるんだと知ってもらい、どう保育に活かすかをぜひワクワクしながら考えていただけたら嬉しいです。そして私たちも皆さんがどのように活用しているかを知ることで参考になることがたくさんありますので共に学び合っていきたいと思っています。

では初めにどんなことをしていったかと言いますと…

こんなパワーポイイトから始めて行きました。

スクリーンショット 2016-05-30 7.48.30

普通の冷蔵庫に…

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完成すると初めの絵は塾長です!!

完成すると初めの絵は塾長です!!

こんな物にもできますよ! 15:00に入れましたよ!

こんな物にもできますよ!
15:00に入れましたよ!

そして!!

これにも!!

これにも!!

完全に好奇心です!

完全に好奇心です!

本題へ…

この黒板絵お作るワークショップを行いました! (今回マグネットペイントは使っていません)

この黒板絵お作るワークショップを行いました!
(今回マグネットペイントは使っていません)

少し省略はしていますが、このように何ができるかを塾生の好奇心を存分に発揮し、作っていきました。どんな物が出来るのだろうねとそれぞれがワクワクして行った結果ですね。笑

保育園内にもできるところはないかとやってみた物の例があります。

新宿せいが保育園の研修ボードも黒板になりました。笑

新宿せいが保育園の研修ボードも黒板になりました。笑

男子ロッカーの一つもこんな工夫をしてします。

男子ロッカーの一つもこんな工夫をしてします。笑

と、お分かりの通り黒板塗料を使ってのワークショップを行いました。

今回は時間の都合により、黒板塗料を塗る作業だけですが、さまざまな楽しみがそこには存在していました。

グループ決めや、お持ち帰りの黒板塗料の色選びをくじ引きで行うことで盛り上がりを見せ始め、参加されている方から「一斉に開けましょうよ!」という言葉も出ました。

その場の楽しさがその言葉で伝わればとと思います。

そして、いつも驚かされることは参加されている方々が皆楽しそうにお話をしながら行っていることです。自ずとお互いに保育の話にも発展し、仲が深まっていく様子がわかります。そんな姿を見ているこちらも非常に嬉しく思うセミナーとなっています。

これが実際に行われた様子です。

どの色にするのかくじ引きです。

どの色にするのかくじ引きです。

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助け合いも自然と生まれます。笑

助け合いも自然と生まれます。笑

それぞれの方が楽しそうに行っている様子がわかるでしょうか。

次回それぞれの方が自園に持ち帰り、どのように活用しているのかを聞くことを楽しみにしたいと思います。

話が少しズレてしまうかもしれませんが、2007年4月29日の塾長に「作って遊ぼう」という番組の解説でこんな助言をしていたそうです。

“いま、教育テレビ「つくってあそぼ」が、子どもたちに大人気です。この番組は、造詣の魅力を「ワクワクさん」と「ゴロリ」のユーモラスなやりとりを通して、優れたエンターテインメントとして子どもたちに提示しています。この番組を見て、同じように造りたいと思う子に対して、こう助言しています。「お子様がワクワクさんと一緒のものをつくりたいと思う気持ちは、当然起こるものと思います。しかし、一方で工夫をこらして自分だけのものを作りあげる喜びは、他に代えがたいものです。何かを発想し、それを実現させようと考え、実行するという過程は子どもの表現力の発達には不可欠です。ぜひ“自分だけのものを作る機会”をお子様に与えていただきたいと思います。」”

とありました。ワークショップの良いところはこうして自分で作ることで他に代えがたいのもになるという喜びも味わえると思います。

こんな経験を子どもたちにもしてもらいたいなとふと思うのでした。

(報告者 本多悠里)

 

2016年度塾セミナースタート! その1

4月12日は、去年から始まった臥竜塾年間講座の1回目の講座が行われました。いろんなところで書かれていますが、今年はワークショップ形式で講座を行います。4月は、私と山下先生で、お茶と落雁作りの講座となりました。

まず、初回ということもあり、なぜワークショップ形式で行うのかということを、私が話をさせてもらいました。

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それには、最初に幼児教育のカリキュラムを知っておく必要があります。幼児教育のカリキュラムは、主に保育所保育指針・幼稚園教育要領ですね。また、小学校以降のカリキュラムと比較をすると分かりやすいので、小学校学習指導要領も例に出し、比較することにしました。

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小学校以降は、「教科カリキュラム」と言われ、教科ごとにカリキュラムが設定されています。また、幼児教育は「経験カリキュラム」と言われ、経験を通したカリキュラムで、保育園・幼稚園では、様々な経験のできる環境を用意する必要があります。このカリキュラムの違いは、それぞれの原理原則を見れば、一目瞭然です。まず、小学校の原理原則である学習指導要領では、文末が「〜ができるようにする」となっています。今回は、小学1〜4学年の算数を見ていきました。3、4学年の目標を見ると、すべての文末が「〜できるようにする」となっているのが分かります。その学年でこれらのことができるようにしなければならないのですね。

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それに比べて、幼児教育の原理原則である、保育所保育指針を見ていきましょう。指針の第3章保育の内容の中にある5領域を見ると、「健康」領域のねらいには、「明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。」とか、「環境」領域のねらいには、「〜興味関心を持つ」や「〜感覚を豊かにする」という文末になっています。また、「言葉」領域や「表現」領域には、「〜楽しさを味わう。」など「〜喜びを味わう」「〜楽しむ」という文末が多いですね。つまり、小学校のようにその学年で、できるようになってる必要はなくて、幼児教育では味わったり、関心を持ったり、楽しむことができる環境を用意する必要があるということですね。

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しかし、ここで注目しておきたいことがもう1つあります。それは、小学校学習指導要領の第1学年と第2学年の内容です。早速見ていきましょう。

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1学年も2学年もさっきと同じように文末は、「〜できるようにする」が多いです。しかし、すべての項目の最初に「具体物を用いた活動などを通して」という文言があります。これは、2学年まで、つまり8歳までは、教科カリキュラムだけではなく、経験カリキュラムも含まれているのです。また、別の文末も見ると分かりやすいのですが、「感覚を豊かにする」という文末があります。まさに、経験カリキュラムと文末が一緒ですね。なぜ、8歳(第2学年)までは、経験カリキュラムも含まれているのか。藤森先生がよく講演でおっしゃるのは、脳の臨界期が8歳くらいまでだからだそうです。だから、ドイツでは、ステイと言って、小学校に入学するのを1、2年遅らすのでしょうね。正直、脳の臨界期についてまだちゃんと理解できていないので、ここでは詳しく書けません。(笑)

では、幼児教育のカリキュラムが分かったところで、保育園ではどんなことをやっていくべきなのか考えていかなければなりません。保育園でやることは、子どもたちが様々な経験ができるように、環境を用意していくことですね。ここでいう環境は、モノだけではなく、ヒトのことも言います。ヒトの環境というのは、モデルとなることだと思います。道具だけあっても、それを上手に使えるヒトが必要な時もあります。逆に、子どもが不思議がっているときに、知っていても一緒に不思議がることも必要なときがあるかもしれません。ヒトという環境から、子どもたちは様々な経験ができます。

そして、その経験が、小学校以降の学びの基礎となっていくのです。保育園で、小学校のような教育を行うと、小学校以降に授業で習っても、「これ知ってる」「あーあれね。」というように、学びがそこで終わることがあります。しかし、保育園で様々な経験をして、どうなっているのか不思議がったり、発見を楽しむ子は、小学校以降に授業を受けて、不思議がったり、関心を持つことで、次の学ぶ意欲が生まれます。これが学びの基礎となっているのです。

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長くなりましたが、これから今年のセミナーがワークショップ形式となった理由の本題に入っていきます。経験が大事だと言いましたが、まずは保育者である私たちが様々な経験をしている必要もあると思います。セミナーでは新宿せいが保育園で実践しているものを紹介する予定です。また、この実践が指針のこの部分に当てはまるというのも含めて紹介するつもりです。様々な経験ができるように環境を用意することが大事と言っても、指針に当てはまらなければ、趣味で終わってしまいます。しかし、逆に言えば、趣味でも指針に当てはまれば保育と言えるのです。

この実践を必ずしも保育の正解ではありません。新宿せいが保育園で実践しているというだけですので、保育の方法の1つとして捉えていただきたいと思っています。しかし、そうは言っても材料などを持ち帰っていただくので、1度は実践していただいて、次回のセミナーの際に実践したときの子どもの様子などを報告していただけたらとも思っています。

また、新宿せいが保育園では、保育のヒントを探す方法として、ブラヘイジというものがあります。藤森先生と東京の下町をぶらりとしながら、保育のヒントを探すものです。これを6月のセミナーで行い、ヒントの探し方も体験していただく予定です。

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続く

西村 宗玲

相手向きの文字

12月15日(火)に、臥竜塾生による年間講座の「文字・数・科学」を担当させて頂きました。その日に至るまで、子どもたちの普段の姿の中に、どんな文字・数・科学があるのかなぁなどと思いながら、保育をしていました。

ある日の朝、1歳児が5歳児に向かって「よんで」と絵本を渡している姿を見つけました。ふとカメラを構えていたのは、「文字」についての中で、文字への関心・意味を読み取れる力を育むためには「文字を読めないうちから絵本を読み聞かせる」ことが大切であると学んでいる最中であったからなのか、それとも、その2人の間にある心地良い空気を、無意識に感じ取ったからなのかは分かりませんが、その2人の関わりの中で、印象に残るような姿が見られたので報告します。

まず、「よんで」と絵本を渡された5歳児は、テーブルの上に絵本を平面に置いて、相手からでも見えやすいようにして読みきかせを始めました。しばらくすると、5歳児がおもむろに絵本を上下逆にしたのです。つまり、1歳児側から、文字や絵が見えやすいように「配慮」したということです。それまでは、文章もスラスラ読んでいましたが、上下を逆にしたという事もあって文字が逆さまになり、読みづらくなってしまいました。読み聞かせは「ば…すは…み…ちを…すす…みます。」といったような、少々つたない言葉になっていましたが、1歳児は変わらず5歳児が発するその言葉に、真剣に耳を傾けていました。

逆向きの文字

相手向きの文字

1歳児が絵本の文字を目で追っているという事はないかもしれません。また、1歳児は絵本を逆さに見ていても気にとめないかもしれません。しかし、5歳児は、自分の読み聞かせのスピードや正確性が劣るということよりも、相手に対する「思いやり」を優先したのだと思います。

塾長の【こくごのはじまり】という本の“あとがき”にはこう書かれてあります。

『小学校へ行くと、すぐ「読み」「書き」という「こくご」の授業が待っています。机の上での学びの前に、幼児期にもっとやっておくべきことがあるのではないか、というのが本書を書こうとしたきっかけでした。言葉を話したり書いたりすることは、自分と他人の間の「関係をつくる」ということです。ただ単に、口先だけのもの、文字づらだけのものではなく、心と心を交流する営みなのです。あいさつをかわすこと、絵本を読むこと、けんかをすること、手遊びを歌うことなど、日常生活の折々を、「こくご」の基礎を養うよい機会として生かしてください。』

まさに、文字や言葉を越えた「心と心を交流する営み」が、そこにあったように思います。

(報告者 小松崎高司)

「プロースト」

「では今から講座を始めますが、皆さん机の上からペンを片付けて下さい」

 

と、言ってから年間臥竜塾の第7回目の講座を始めました。 今回は「海外の保育」ということでドイツ、ミュンヘンを中心に紹介させていただきました。

 

まずは最近、塾長の講演の中でも話される保育の原理・原則を言いました。

 

・子どもの自主体的な活動

・子どもの自発的は活動

・一人一人の特性に応じる

 

以上の三つは保育の原理原則であり、世界で行われている保育、有名なところでいくと5カリキュラムの「レッジョ・エミリア」「テファリキ」「ハイスコープ」「 SICS」「スウェーデンの保育カリキュラム」、他にも「モンテッソリー」「フレーベル」「シュタイナー」など全ての保育に共通しているモノは、上に書いてある3つの原理・原則です。ですから「見守る保育」が特別な保育をしている訳でなく、世界で見ると普遍的な考え方です。しかし見守る保育が唯一、他のカリキュラムと違うのは乳児保育ではないでしょうか。世界は乳児保育に対してそこまで取り組んではいないと聞きます。要は日本のような保育園はないのです。しかしドイツはキンダークリッペという0~2歳を預かる施設や、0~6歳まで預かるコープという施設があります。しかし見守る保育のように乳児からの関わりという考えはありません。ですので、世界に発信するには「乳児からの人同士の関わり」を中心とした「見守る保育」を提案し、指針を作成しようと塾長は考えています。

 

今回の講座で皆さんに伝えたかった事は、我々が行っている「見守る保育」というのは日本で見ると珍しいかもしれませんが、世界で見ればそんなに珍しくもなく、むしろ進んでいる方向は世界と同じです。日本のスタンダード化、そして世界に提案しようとしている為、むしろ最新であり、実践は間違っていないということを知ってもらいたかったのです。

 

と色々と書きましたが、もう一つの裏のテーマがあります。それは新宿せいが保育園の研修方法を知ってもらいたかったのです。と言うのも、見学者からの質問や相談などで研修のあり方について質問をされますが、新宿せいが保育園はあまり研修をたくさんしているわけでもなく、塾長の話しを皆で月に一回に聞いたりするわけでもなく・・・あまり言うと自虐ネタになるのでこの辺で (笑)

ただ唯一言えるのは、楽しく研修をしています。ですので、今回は参加者の皆様に実際に新宿せいが保育園で行っている研修方法を体験してもらおうと計画しました。おそらく塾長の講演などでご存知の方もいると思いますが、先日、ドイツ研修から帰ってきたので、そろそろ新宿せいが保育園でも研修に行った職員に報告をしてもらおうと思っています。まず最低限、用意するのは・・・。

 

・ドイツビール

・ドイツミュンヘンのソーセージ

・ザワークラウト(キャベツの酢漬け)

・プレッツェル

 

の4つです。と言うのも

ドイツを知るには、ドイツを体験しないと分からない」というのが塾長の理論です。

 

そして職員でドイツビールを片手に乾杯してから報告のスタートです。

ですから、今回の講座の最初に「ペンを片付けて下さい」と言ったのです。

 

そして…

 

「本来はドイツビールで乾杯したいところですが…さすがに一応は研修なのでノンアルコールで(笑)ですので今回、用意したのはスプライトです。スプライトはどうやらドイツが発祥らしいです。では皆さん!お互いにグラスに飲み物を注いで下さい!準備はいいですか!?  ちなみにドイツの乾杯の掛け声はプローストです。そしてグラスは底の厚いグラスで、コップの底と底をぶつけます!では!プローストッ!!」

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そして、講座が始まりました!!

ちなみに、テーブルの装飾は「おもてなし」です。と言うのもドイツ研修で見学先に行くと、必ず「おもてなし」を受けます。ジュース、ケーキ、お菓子、時にはビールも出たそうです(笑)そしてセンスの良い装飾が飾ってあります。今回はドイツ研修ということで、実際にドイツのおもてなしも更に皆さんに体験してもらいたいと思ったので、テーブルも飾ってみました。

そのお陰か、終始雰囲気もよく後半のグループディスカッションも各グループ盛り上がっていました。テーマは「日本の良さとは何だろう?」です。

今回、ドイツミュンヘンで行われている保育を中心に紹介しました。実際に写真を見ても参考になる部分も多く、本当に学びが多いです。しか、全てドイツが良いわけでなく、日本の良さも必ずあるのではないか?ということで、保育に限定してしまうと少し難しいので、保育に限らず、日常生活など全てにおいて世界に誇れる、日本の良さを皆で考えてみました。おそらく、出てきた日本の良さはきっと保育にも役に立つと思ったからです。

 

ちょうど、今年のテーマが「伝統を見直そう」です。装飾はもちろん、昔の人たちの生活に注目してみると、すぐにでも実践できるものがあります。最近、私が個人的にはまっているのは「炭」です。これもカグヤの野見山社長からご指南いただき、炭の力を聞きました。すぐに染まってしまう私は、炭の魅力に取り憑かれ、カグヤの社員の方から炭をたくさん分けていただき、ご飯を炊くときやお風呂に入れたり、冷蔵庫の消臭に使っています。また保育園では細かく砕いて植物に入れたり、トイレの消臭、そして来客用の靴箱に入れています。これも立派な伝統であり、日本の良さだと思います。

 

ちょっと話がずれてしまいましたね。

私自身はドイツ研修に今から約6年前に参加しました。その6年分の写真を見ましたが、統一カリキュラム「バイエルン」に基づいた保育実践は素晴らしいと改めて思いました。どの施設も独自性がありますが、根本となる理念はぶれていません。また中山副園長からバイエルンに関する資料を頂きました。よく塾長の講演でもドイツのバイエルンの話を聞きますが、実際にどのような事が書かれているのか気になっていました。今回のいただいた資料は訪問の際に必ず通訳として同行してくださるベルガーゆきこさんという日本人の方が訳したものと聞きました。書かれてある内容がとても面白かったので、少し紹介していきたいと思います。(報告者 山下祐)