今回の臥竜塾は塾長に用事があり、何人かの塾生で先に塾長のお宅にお邪魔し、料理を作りました。そこでは黙々と料理を作る、西村氏と柿崎氏がいました。料理は野菜をよく切ります。丁度サラダを作るために食材を取り出すと、西村氏から一言。
「僕に切らせてください」
彼は当所、危ない手つきで食材を切っていたので見ているこちらがヒヤヒヤとするくらいでした。しかし、今回は「僕に切らせてください」の言葉は自信にあふれてました。
見ていると臥竜塾料理長(笑)の柿崎氏や塾頭の包丁さばきを見て盗み、時にはどうやるんですかと熱心に切り方を教わっていました。その熱心な姿は教える方もきっと楽しいのだろうなと思えるほどです。柿崎氏ほどかと言われればまだまだかもしれませんが私は彼に逞しさを感じました。私もその姿勢を見習っていこうと思います。
そして、その傍らで何やら、塾頭と加藤氏が真剣に話しています。内容はというと次回の臥竜塾セミナーについてです。次回は加藤氏が発表者となっています。その話の中ではこんなことを言えたら伝わるかもしれない、確かにそれいいね、とそれぞれのアイディアといいますか、意見を言い合い、自分の考えを伝えることで構築していっているような印象を受けました。私は2人の話を聞いているだけでも楽しく、次の臥竜塾セミナーのテーマでもあるチームワークについて深く振り返る機会を二人からいただきました。次回の臥竜塾セミナーに参加される方、乞うご期待ですね。
と、そんな部分にも視点を向けてみると細かい部分でも臥竜塾という場所は学びであふれているのだなと感じます。
さて、本題にいきますと、先週末に塾長と西村氏で行かれた、香川での赤ちゃん学会での報告を西村氏から受けました。
まずは正直な感想は…
「難しい…」
でした。
その中でも興味深かったのが桜新町保育園の小嶋さんの発表だったそうです。
集団にはストレスはつきものだが、それ以上の楽しさが上回るようにしていくことが大事ということをおっしゃっていたそうです…
さらに小嶋先生の言葉のチョイスが非常に面白かったようです。
聞いてみると確かに面白いです。笑
例えばですが、幼児のケンカで言い合いになり、突然けんかしていた一方の子が急にコソコソ話をし、仲直りをするシーンを、
「エレガントな仲直り」と表現していたそうです。
確かに普段使わない単語ではありますね。笑
他にもたくさんありますがきりがないので次に行きます。
全国のGT園の方がそのブースでは様々なテーマで発表をしていたそうです。
そこで気づいたのが香川という地にきてもGT園の方々が多くいることです。大きな会に行ってもGT園の方々がいることで嬉しくなったそうです。全国に行っても仲間がいるというのは非常に心強いですね。研修旅行に行った時などよく思いますが、遠い地でも見守る保育をしている仲間がいて実際に見させてもらって交流をすることで非常に心強い気持ちになります。そんな気持ちと同じなような気がします。
その後は塾長の感想も聞くことができました。
今回の赤ちゃん学会の発表は面白かったそうです。
それは研究者の方々が子どもの先行事例を元に行われた実験を発表していたそうです。その内容が研究所や先行事例を元にしているので、現場との違いを感じ、本当にそうなのかと毎回質問をしたいくらいに疑問が浮かんだそうです。その疑問を毎回考えること自体が楽しかったそうです。
様々な発表は基本的に言い回しが難しく、東大や、京大の方々しかわからないような言葉が多く使われていたようなので、西村氏は難しかったのだと思います。
そこで塾長から、難しかったり、深いことをシンプルに伝えることが大事なのではないかということです。
さらに、それを見守る保育に置き換えたとき、保育というのは奥が深く、説明すると非常に長くなります。しかしどれだけ難しいことをシンプルに言えるか、その難しい部分をシンプルに言えるということは本当にわかっている証拠だと塾長は言っています。
確かに「見守る保育」とシンプルに説明していますが、その奥の深さというのは計り知れないと感じ、まだまだ完璧に理解できているかと言われれば本当にまだまだです。難しいことをシンプルにするというのは難しいことをそのまま伝えることよりも難しいということがわかります。
医学的な話は塾長にとって非常に刺激となったそうです。
赤ちゃん学会の内容がどんな発表か気になる方はこちらにアクセスをお願います。
他にも様々な話が出ましたが省略させて頂きます…
そして最後に料理の紹介です。
題名がなぜアボガドなのか…
私はあまりアボガドを好き好んで食べませんが塾長、塾生は好きかなと思い、チョイスしてみたところ、好きな人とそうでもない人が半々でした…
私のチョイスミスです…笑
さてお肉は塾長と西村氏が香川で買ってきてくださった骨付きの鶏肉です!
これがまた美味しくて、外がパリッと中はジューシーな感じでおいしくいただきました!
あとはなすの肉みそがけです。これもまた美味でした!
あとは失敗したアボガドサラダです。笑
そして西村氏が弟さんと会った際に、「お兄ちゃん、チーズケーキ好きやろ?」と言ってもらったというチーズケーキです。兄弟愛!!!
そして最後は塾長の奥さんから、臥竜塾があるからと言ってパイナップルを頂きました。
思いやり!!!ありがとうございました!!
(報告者 本多悠里)
「エレガントな仲直り」。かっこいいですね。見る人によって、子どもたちの姿が違って見えるように、その子どもたちを示す言葉も、様々な種類のものがあることを学びました。その言葉を聞いた人の心がほわっと緩む、そんな言葉でもあるなと思いました。そして、塾長の赤ちゃん学会の報告において、『疑問を毎回考えること自体が楽しかった』といった視点は、私もマネをしてみたいと感じました。疑問を抱けるというのは、非常に高度な事であると感じています。人の話を聞いて、疑問を抱く。自分の軸や考えがあるからこその姿でもあるのかなとも感じました。
奥が深いこと、伝えたいこと、難しいことシンプルに…私のバイブルになりそうな言葉です。私はこの「シンプルに」ということがもう、それはそれは本当に苦手です。様々な人に「くどい」といつも言われるくらい、くどいです。文章もくどいんです。あれもこれもになってしまい、結局何が言いたいの?伝えたいの?ということばかりです。きっと日々のコメントからもそんなことを感じておられる方も多いのではないでしょうか笑
シンプルに分かりやすく伝えるということは相手を思いやることでもあるのかもしれませんね。また、しっかり理解しているからこそシンプルに伝えられるということから、まだまだ自分は理解できていないことが多いんだなとも思わされました。「シンプルに」いいテーマをいただきました!
西村先生の意欲は、本当に素晴らしいと思います。この度のブログから随分と日が経ちましたが、その腕前は日を追う毎に上がっているように思います。料理のできる男街道まっしぐらですね。
塾頭と『チームワーク』について話せた日はこの日だったのかと、つい昨日のことのように覚えているこの日のことを、改めて思い出して感慨深い思いがしました。塾頭の言っていた意味が今になってわかることもあり、本当に感謝です。
そしてアボガド。僕は好きですよ!美味しかったですよー!(笑)そういう挑戦を夕ご飯に組み込んでいくことって大切だな、と思いました。