今年度最後の塾となりました、3月26日の臥竜塾報告です。
2018年度は粉物締め。お好み焼き、焼きそば、そした、塾頭の地元、富山から送られてきたホタルイカが、食卓に並びます。(ホタルイカは粉物ではないですが)
焼きそばには、隠さない隠し味のポテトチップスが入ります。
お好み焼きは、ホットプレートとフライパンで同時に焼いていきます。
本題は、来年度の塾セミナーについて。
来年度で5回目を迎える塾セミナーですが、塾長が2000年に出した『21世紀型保育のススメ』を教科書に進めていく予定です。5巻まで出ている本なので、2年間で20回の講座を1冊4回の講座で解説していきます。もともとこの本が作られた経緯について、塾長が話してくださいました。
本を見ると、1,2巻と3,4,5巻では、構成が違うことが分かります。最初は、とある月刊雑誌の付録の連載から始まったのが、この本だったそうです。6回連載の予定が、好評で1年連載となり、さらにはもう1年追加され、反響が大きかったために、その連載が本になったということでした。その1年分が1冊となり、1,2巻は構成されています。そのため、1冊12章構成です。その反響がまたまた大きかったため、3巻以降が作られることになり、5巻構成となっています。
2000年に出されたとは言え、塾長のおっしゃることは、今と変わっていませんが、見守る保育やゾーンという言葉は本の中には一切出てきません。また、ベースは変わっていませんが、最近の理論はもっと進化しているため、その辺りをアップデートしたセミナーにしていければと思っています。
今回の塾で話題に上がったのは、「異年齢」です。1巻のサブタイトルとなっている「たてわりではない異年齢児保育」ですが、異年齢児保育と聞いたときに、たてわりをイメージする人が多いようです。日本の役所も、異年齢時保育をだめと言ってくるところが多いようですが、特に0.1歳児クラスを分けなさいという声をよく耳にします。その分け方ですが、どうしても生年月日で、つまり日本の4月生まれから翌年の3月生まれで構成される学年で分けるという意味のようです。それは、0歳と1歳を分けたことと言えるのでしょうか。
また、分ける理由を聞くと、1歳が食事をするときに机の下に食べ物を落としたりすると、0歳がその上を歩いて踏んだりすると不清潔だからという理由のようです。役所の言う異年齢は、発達の違う子を一緒にしようとする異年齢であって、発達の違う子を近い発達の子同士で分けようとする、塾長の考える異年齢とは真逆の考え方ですね。やはり一般的な「異年齢」のイメージと、塾長の「異年齢」にはギャップがあるように感じます。そこで、コーナーがゾーンへと呼び方を変えたように、異年齢についても呼び方を変えたいとおっしゃいます。
異年齢と近い言葉に習熟度別と言う言葉がありますが、これは課題保育のときだけの話で、普段は発達の違う子を一緒にしています。では、何と言ったらいいのでしょう?その辺りの話が、塾セミナーでは聞けるかもしれません。
へ早速、4月17日からセミナーが始まります。今年は、40名ほどの参加者となり、過去最大規模です。恐らく、『21世紀型保育のススメ』と言うこともあり、見守る保育の基礎的な話を期待しての申し込みが考えられます。私たちも実践している保育を整理し、振り返る良い機会だと思っています。普段のこの臥竜塾でしっかり学び、セミナー等でアウトプットしければいいですね。
2019年度もよろしくお願いします。
(西村 宗玲)