11月25日の塾報告です。
最初の話題は、「zoomの背景」についてでした。
今では会社の会議や、大学の授業など様々なところでzoomは使用されています。臥竜塾も雨の日になるとzoomを使って話し合いをしています。「背景の設定をしてしまえばどこにいるかわからないよね」というところで、副園長の中山先生も専門学校で授業をしているのですが、そこの学生たちは自分の顔も映らないように設定をしているので、誰かに「教科書の何ページを読んで」と声をかけると返事がないそうで、寝ているのかその場にいないのかもわからない。ということがあったそうです。それを大学など多くの人が参加しているような授業だと、ちゃんとチェックをすることができないよね。という話をしていました。
そこから塾長も過去に専門学校で授業をしていたときの話になって行きました。
当時、塾長が授業をしている時も学生さんたちは寝ているか、友達同士で喋っているか、だったそうです。これは授業にならないと思った塾長は、授業を作文にし、その題を「あなたが保育者になった時に、自分の話を子どもたちが聞かなかった。あなたはどうする?」という作文を書かせたそうです。少し皮肉混じりの題ですが、そしたら9割以上の学生が「怒りつけて静かにさせる」残りの1割は「人の話が聞けないのは障害を疑う」という内容ということでした。なので、次の授業の最初に塾長は机と叩いて怒ってみたそうです。もちろん静まりかえった学生たちに「今怒ってみたけど、愛情って感じた?怒ることで恐怖から静かにはなるけど、愛情なんて感じられるわけないよね」という授業をしようと思ったら、本気で言ってないとわかった瞬間からまたお喋りが始まって聞かない。となってしまったそうです。さらに、授業終わりに比較的ちゃんと聞いている子から、「教室が騒がしいのは先生のせいです。先生はいけない事を3つしています」と言われてしましました。その3つとは、「他の先生はつけているのに、授業態度を成績につけない」「席を自由に座らせたから」「試験のために授業するのは嫌だったので、試験に出すところを先に伝えている」という3つだったそうです。そんな生徒が多かったこともあり塾長は教えるのをやめたしまったということでした。
今でこそ興味があったり知りたい事について学びたいという気持ちはあります。自分が専門学生だった頃は、そこまで態度など悪くはなかったと思う・・・思いたい(笑)ですが、「興味、関心」が強ければ大人でも子どもでも「知りたいという気持ち」から変な態度にはならないと思い、そういった分を子ども達に伝えていきたいなと思いました。
次の話題としては11月19日に清瀬どろんこ保育園に塾長と森口くんが行ってきたという事でその報告がありました。
清瀬どろんこ保育園の園長先生は塾長の講演会を何度も開催したり、一緒にドイツへ視察しに行ったこともある先生で、4月まで別のどろんこ会の保育園で働いていました。ですが、コロナ禍であるのにも関わらず何もなかった広い園庭に、ドイツでみたような築山を作ったり、畑を作ったり、泥遊びができるような場所を作ったり。園舎内ではこれもドイツで見たような、立ったまま絵の具で絵をかけるようなゾーンを配置したり、中庭に飛び石を作ったりと、半年の間にすごいものを作っていたということでした。
園に対して助言をお願いされたそうなのですが、塾長は「これだけ園庭が良いから中をそれほどやりこまなくてもいいけど、逆に外だからといってアスレチックのようなものだけだったら、外でもままごとができるようなゾーンや絵本ゾーン、製作ゾーンのようなものを外にも作るべき。外だからといって運動系のものだけではなく、外でも数や化学、アートが体験できるようなものがあると良い」という助言をしたそうです。
また質問もあったそうで、別のどろんこ保育園に勤めている先生から、「園庭が全くない園なのですがどうしたらいいですか?」とあったそうです。「外でやるような遊びを室内で体験できるようなゾーンが作れれば良いね」と答えたということでした。
コロナ禍で新宿せいがは、「出前保育」、zoomを使った他園さんとの子ども同士の交流などを行なっていました。清瀬どろんこさんも園庭の改修やゾーンなどを充実させて行きました。できない事ばかりではなく、コロナ禍だからこそできる事を見つける。そして実現できたら素敵だなと感じました。 (報告者 柿崎)