大局を見る

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12月2日の塾報告です。

いよいよ12月に入り、今年も残りわずかになりまたね・・・

今年はコロナによって例年とはさらに違った一年になったのではないでしょうか??

残り約1ヶ月は、そんな1年を振り返りながら過ごしてみようと思います。

さて、今回は都内の天気が雨でしたのでzoomになりました。

地方の塾生の方々も参加です!!

先月の臥竜塾セミナーでは私が「園庭」について発表をさせていただきました。

なかなか一言で園庭といっても難しく、何が難しいかというと、

新宿せいがのように広い園庭を持てない園もあれば、

千代田せいがのように、そもそも園庭がない施設もあるので、どこに焦点を集めれば良いのか悩んでいました。

その時に、ちょう今回のようにzoomで塾が開かれた時に、

大阪の邨橋先生と熊本の渡辺先生、平田先生から園庭についての話を伺うと、

地方は園庭が広いから、逆に散歩に行かないという話を伺うことができました。

この視点は私の中で全くなく、散歩の重要性について改めて考えさせていただき、

発表もお陰様で厚くすることができました。

外部塾生の皆さんにとても感謝です・・・。

早速、話は「デジタル教科書」の話題になりました。

漫画も今ではデジタルで読むようになり、スマホがあればどこでも簡単に読むことができます。

実際に私も使用しているのですが、確かに便利なものだと実感しています。

そうなってくると実際の本というのは「読むもの」よりもコレクションのような存在になってしまうのではないかと思います。

しかし実際にページをめくって本を読むという行為と画面に映っているページを読むのとでは全く違うような気がします(個人的に)。

外部塾生の茨城の小松崎先生はデジタルで本を読むことがあるけど、やはり頭に入ってこないという印象を持っているそうです。

それに対して大阪の邨橋先生は藤森先生にようにデジタルでも読んだ内容をブログに書くと頭に入ってくると意見を言いました。

また藤森先生は資料を使った授業は無くなるのでは?と言われます。

それこそ教科書がデジタル化ということは、紙媒体のもの全てがデジタルになり、

授業中にネットで調べたり、データをそれぞれのタブレットに配信したりと、

最終的には学校に持っていくものはタブレット一台になってしまうかもしれません。

想像すると近未来のようで、すごいかもしれませんが、それと同時に「怖さ」を若干感じます・・・。

デジタルはご存知の通り便利なツールですが、それに依存してしまうことで、

それまで大切にしていたものが失ってしまう気がするのです。

紙ベースの教科書の良さは重要なところにラインを引いたり、自分で書き込んだりできます。もちろんデジタル教科書でも可能なことかもしれませんが、ペンを持って手を動かしてラインを引いたり、文字を書くという行為が、結果的に学習効果を高める気がするのです。

例えばパソコンやスマホで文章を打つと、漢字の変換も自動でしてくれます。

不思議と変換する漢字はあまり間違えることがないのに、いざペンを持って書くと、

変換で間違えない漢字が書けない時があります(私だけでしょうか(笑))

それを感じてか、最近はノートに書き込んでメモを取るようにしています。

直接ペンを持って文字を書く行為はやはり大切な行為だと思います。

オーストラリアでデジタル教科書を採用したところ、なんと学習効果はあまり上がらないという結果が出たそうです!

これには驚きますね・・・日本は同じ道を歩んでしまうのでしょうか??

とはいえデジタル化の進歩は止めることができず、ますます発展していくでしょう。

だからこそ自分たち自身がアナログとデジタル化との併用を考える必要があります。

目の前の便利さだけに囚われ、選択するのでなく、「大局」を見ることですね。

(報告者 山下祐)

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