なにか新しいことを始めるというのは、緊張とワクワクが織り混ざった複雑な気持ちになるわけですが、私がした最近の挑戦といえば、ピアノを始めてみたことでしょうか。私は普段子供の前ではバイオリンを使ってお集まりなどをしていますが、手札はいくらでもあっていいと新たに取り組んでみました。この年から始めると、始めのうちは両手が一緒に動いてしまうし、楽譜を読みながらは弾けないし、躓くことも多くあるのですが、やはり一曲弾けたときの達成感というのは心地いいものですよね。
1月20日の臥龍塾では新年の豊富を語り合いました。昨年はコロナ禍で緊急事態宣言がでたり、オリンピックが延期になったりと、きっと人生で一度しかしないであろう様々な経験をしました。その中で、どの職種、立場を持っている人でもやりたいことができない、という困難にたたされたのではないでしょうか。しかしそんな時こそ、その人の真価が問われるというもので、昨年より力を蓄えた人が2021年でのより高い飛躍を手にいれるのでしょう。
塾生の中では、あえて今、過去を振り返り、過去と比較して今をより良くしようとする方がいたり、今までの枠を越えた挑戦をしたいと気合いをいれる方がいたり、そう思えば、今年はあまり表には出ず、サポートに徹することで、周囲の成長を促したいと思う方がいたりと皆思いは三者三様でした。
最近、『自分が毎日変わるのだから、自分らしさだって毎日変わっていい』という言葉に出会い、なんだか背中を押されたような気持ちになりました。今自分はなにがやりたいのか、集団に属している自分はなにをすべきなのか、未来というのは過去の結果でしかありません。保育園やこども園も、乳児での保育が積み重なった結果として幼児保育が作られていくわけで、幼児クラスを焦って変えても、その土台がきちんとできていなければ、安定しないというものです。まずは足場をしっかりと固め、低い場所でたくさん力を蓄えて、高いところに挑戦するんですね。
もちろん時々高いところの怖さを忘れて、たまにぐらつくことはあるのでしょうが、そんな時こどもを支えてあげるのが我々の仕事です。チーム一丸となって、様々な困難を乗り越えていけたらと思います。2021年は、新宿せいがこども園にはどんな音色が響き渡るのでしょうか。
(報告者 髙橋)