Asobi 心

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1月27日の報告です!遅れてしまいました・・・すみません。

相変わらずコロナ、コロナですね・・・。

ただ、そんな中でも少しづつ変えてきているところもあるそうです。

それは大学です。

それまでオンラインで授業を行っていたのを対面授業に戻している大学もあるとのことです。

オンライン授業の欠点はどこで授業を受けているのか分からないという点です。

画面と音声をオフにしてしまえば、どこで授業を受けているか分からないので、

極端な話し、自宅ではなく外出先でも授業を受けようと思えば出来てしまいます。

そうなってしまうと、授業を受ける事がただの作業になってしまい、

学ぶ時間ではなくなってしまいますし、何よりも学校に行くという本来の目的も薄れてしまう気がします。

さらにはデジタル教科書を進めているそうですが、これに関しては以前の塾でも議題に上がった事です。

塾長が言うには資料集など調べるためにタブレット使用するのは便利で、やはり教科書はペーパーがいいのでは?と言います。

確かに、皆さんも経験あると思いますが、パソコンで作業をしているときに言葉の意味などを調べようと思った時に、スマホを使って調べる時があるかと思います。

もちろんタブレット一台でその作業も可能かもしれませんが、そこまでしてタブレットの使い方を覚える事にメリットがあるのか?と思いました。

もちろん使用できるに越したことはありませんが、やはりどこか寂しさを感じるのは私だけでしょうか?

ここで塾長から小学校1年生のお孫さんのエピソードをいただきました。

あやとりをして遊ぼうとした時に、あやとりの本を買ってあげようか?と尋ねると、

「買うのはもったいない」と言い、タブレットであやとりの動画を見始めたそうです。

さらに、動画といっても様々な種類があります。その中から分かりやすい人が配信している動画を選択して見ながらあやとりをしていた、と言う話です。

確かにあやとりだけでなく、折り紙も本を見ながらできますが、時には大人でも分かりにくい時がありますが、動画だと確かに分かりやすいかもですね。

あと自分が学生の時がそうだったのですが、使い方をある程度理解してくると、授業を聞かずにネットで全く関係ないことをして調べたり、遊んだりしたのを思い出しました。

デジタル教科書が採用されるとそうした授業を聞かないという生徒が出てくるのではないでしょうか?

他にも学習の定着率など、デジタル教科書に移行することによってのメリット、デメリットをしっかり精査して欲しいと思います。

さて次の話題は「遊び心」です。

遊び心に関しては藤森先生の講演の中でも出てくるキーワードの一つです。

仕事に遊び心を持ちなさいと言われても、なかなか難しいですね・・・。

ただ遊べば良いわけでもないですし、人によっての遊び心の基準が違ってくると、職員同士の対立にも繋がってしまう恐れがあります。

数年前の環境セミナーで私が見学園紹介の発表をさせていただいた時に「遊び心」をテーマに発表させていただきました。

その時に藤森先生が

人は間(ま)があるから「人間(にんげん)」になることができ、その間が「遊び」である

と、言われました。深い言葉ですね・・・。

 皆さんも仕事をしていると感じると思いますが、四六時中気を張って仕事をしていると心身共に疲れてしまいます。時には終始気を張っていなければいけない時もあるので、その辺のバランスは難しいところですが、私たち保育という仕事は子ども達を相手にしている仕事です。そう思うと、保育者が常に気を張ってしまうと、知らず知らずのうちに顔も強ばり、笑顔を忘れてしまうのではないでしょうか?特に今の時代、マスクをしていると保育者の表情も読み取ることが難しいため、子ども達からすると先生の気持ちを汲み取ることが難しいと思います。

 「遊び心」というのは先生たちの気持ちの余裕から出てくるもので、自ら作ろう!と思ってできることではないと思います。特に新人や若手の先生は日々の仕事をこなすことで頭がいっぱいになり、なかなか気持ちの余裕を作ることが難しいのではないでしょうか?

 そんな時に重要なのが、ベテランの存在です。チーム全体、保育室全体の空気を良くするも、悪くするも、私はベテランの存在だと思います。そして、さらに言うと、保育園全体の雰囲気は園長の存在です。園長が職員を信じて見守れば自然と職員同士も見守ることもできると私は思います。

 だからと言って全てをトップのせいにするのも私は違うと思います。一人一人が当事者意識を持ち、問題解決に向き合う姿勢が大切で、そこにはベテランも若手も関係ないと思います。チームワークの悩みで若手とベテランとの間に溝ができてしまっているのは、それぞれが歩み寄ろうともせず、互いに人のせいにしている気がします。

 見守る保育において大切にしているのは子どもの発達に合わせた環境、関わり方が大切だとするならば、職員も同じです。自分の尺度で対応するのではなく、相手の尺度に合わせた接し方が大切ですし、それがコミュニケーションの第一歩です。私自身も時には自分の尺度で相手と接してしまう時があり反省します・・・。

 管理職やリーダが現場職員に「遊び心」を持たせたいと思うならば、まずは自分から実践する事が大切だと思います。

一生懸命な姿を見せると、きっと現場にも伝わる

藤森先生が塾の時に言われました。

まさにそれを体現しているのが塾長である藤森先生だと思います。(報告者 山下祐)

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