先日新宿せいが子ども園で、成長展がとりおこなわれました。換気や、人の入れ換えなど、細心の注意を払って行うことで、保護者の皆様に子どもたちの成長を伝えることができたことを、とても嬉しく思います。
子どもの成長というものは、日々驚きと発見に満ち溢れているなと感じる最近で、なぜそのような発達を遂げたのか、なぜそのような姿が見られるようになったのかを追っていくと、意外な部分に帰結することが多く、今年1年幼児組の担任を持って、様々な働きかけを子どもたちにしてきたことは、決して間違いではなかったのだと感じることができました。
もちろん細かな修正点はたくさんありますし、反省しなくてはいけないと感じたことも多々ありましたが、大まかな方向性が間違えていなかったことを、子どもや、その保護者が成長展を通して直接、また間接的に伝えてくださったことをとても嬉しく思いました。
今回は2月22日の塾報告です。
“仮説検証”
皆様はこの言葉をご存じでしょうか。保育を行うにあたって、とても重要な考え方だと藤森先生がおっしゃっていたので、自分なりに調べてみました。簡潔にまとめると、
予測をたてること→実際に行ってみること→結果を確認すること
この3つのサイクルを周期的に行っていく考え方のようですね。論理的に物事を見て、実際の表れる子どもの姿の根拠を考えるというのは、言葉にすると難しそうですが、実は無意識に誰もがやっていることなのかもしれません。
例えば、今年の幼児クラスで私が行った仮説検証で考えてみます。まず私は、なぜ子どもたちが戦いごっこをするのかを考えました。挙げられる理由としては、
・テレビの影響
・それしか遊び方を知らない
・勝敗をつける、もしくは誰かを打ち負かして勝つという経験を求めている
・単純に体を動かしたい
以上がパッと思い浮かんだものでした。1つ目は家庭で行われるものですから、どうしようもありませんが、他3つであればなんとかなりそうということで、1年をかけて、将棋、チェス、トランプなどのボードゲームを子どもとやり込んだり、外遊びの際に、かんけり、ドッジボール、リレーなど、明確に勝敗が理解できるものを取り入れました。
もちろん私のこの働きかけが全ての要因かはわかりませんが、今年の年長組で私はほとんど戦いごっこというものを目にしませんでした。さらにいえば、そんな年長児の姿を見てか、年中児や年少児でもほとんど戦いごっこをしようとする子がいなかったのです。
先にも述べたように、どこまでがどんな影響で表れた姿かはわかりませんが、実際にたてた仮説と行った取り組みが結果として表れるというのは嬉しいものがありました。
と、まあこんな長ったるい話しはここまでにしておいて、嬉しいニュースが入ってきました。
一枚目の写真でお気づきのかたもいらっしゃるとは思いますが、新塾生として、今年度から新宿せいが子ども園で勤務している中村英知(なかむらひでとも)先生が本日より参加しました。
残念ながらまだZoomでの開催である塾ですが、これから同じ釜の飯を食べて意見をくみ交わせると思うと楽しみですね。
中村先生は前職でサラリーマンをしていたということで、とても腰が低く雰囲気も柔らかな先生です。同じクラスで1年間過ごした本多先生に、
「29歳という年齢で、様々な経験をしてきただろうに、そこまで謙虚でいられるのはすごい、」
といわしめるほどです。本人としては、まだまだ仕事に追われてなかなか子どもの姿を見ることに集中することが出来なかったが、それでものびのびやれてとても楽しく過ごしているとおっしゃっていました。
新たな仲間が増えるというのは本当に喜ばしいことですね。もうすぐそこまで出会いと別れの季節が迫っています。来年度はどんな出会いが待っているのか今からワクワクしますね。素敵な出会いに期待を込めながら報告を終わらせて頂きたいと思います。
報告者(髙橋)