松ゲン君、久しぶりの参加&技術の進化

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1月18日の報告です。

今回の塾は、奥さんが出産のため東京に来ている鹿児島の松元君も、塾に参加しました。コロナ前は度々ゲストの方がきてくれていましたが、久しぶりのゲストであり元塾生ということで嬉しかったです

最初の話題は、保育業務に対するAIや技術進化についてでした。

近年はAIやデジタルが進化することで保育者の業務量を軽減できるようなシステムができてきています。それは簡単に書類などが作成できたり、ロボットを玄関先に設置して挨拶をすると同時に体温が計れたりというシステムができて、広めていこうという提案があったそうです。しかし塾長が提案するのは、「保育者の書類をデジタル化によって軽減させるのであれば無くせばいいと思う。それが一番の軽減になる。例えば、ドイツでは書類が無い。小学校に提出する要録の作成はドイツでは禁止されている。それは一人の職員の判断で見たことのないその子の印象などが刷り込まれてしまうから。なので、ドイツでは一年に何日かは直接園に来て自分の目で確認している。また、保育日誌など、保護者向けに何をやったかを貼り出す時など、例えば「今日は〇〇公園へ行きました。天気が良くとても楽しそうでした」と貼り出した場合はドイツではNGになってしまう。それは「〇〇公園に行ったという事実はOK」だが、そのあとの「天気が良くとても楽しそうでした」は先生個人の感想になってしまい、本当に全員がそうだったとは限らないということでした。なので、ドイツでは遊んでいる様子をタブレットなどで撮影をし、それを保護者が見れるように置いてあるということでした。

そういった観点から塾長は「保育者がデジタルを使って仕事を軽減させるということではなく、デジタルを使って子どもがどんな風な保育をするか。これからの時代は必ず使っていくので何に使うか、どう使うかを我々は研究して行く必要がある」ということでした。

技術進化によって仕事量の軽減、そして今後を生きる子どもたちが、社会に出て活躍できるような環境づくりが大切であり、塾長がいうような考え方がやはり必要だなと感じました。

次の話題は最近「雑談」の評価が高いという報告があるそうです。塾長から、デジタル化が進むフィンランドでは学校内でも全てWIFIが飛んでいるが、一部屋だけWIFIが使えない部屋がある。それは職員室で、職員同士が直接顔を合わせてお茶を飲みながら会話をして欲しいからという理由からだそうです。そうじゃないとみんなスマホをいじったり、タブレットをいじったりしてしまう。そことは別に職員の仕事部屋はありそこではWIFIが使用できるが、職員室では雑談をしたり、お茶を飲んだりして欲しいということで最近雑談の大切さが見直されているそうです。なので新宿せいがの345歳児がみんな揃うまで「いただきます」をしないのは待たせているのではなく「雑談をする時間」として位置付けている。

また、毎週行う塾も半分以上は雑談でもいいと思うのはそこからヒントが見つかればいいと思っているから。同じ時間を過ごすことでいずれ実家の園に帰ってしまう人たちも仲間として保育して行きたいと思っている。ということでした。

そんな話の流れから松元君から実家に戻ってどうか報告がありました。

戻った時はZOOMで塾というのがなかった中、自分の周りから身も守る保育の考えを持っているのが自分だけだったので不安な部分もあった。コロナのおかげではないがZOOMでの塾が行われるようになり、離れていてもそこに参加できるのはとてもありがたかったです。また自分と同じように先に実家に戻った先生たちと話すことができて参考になることがたくさんあり、ありがたかった。今回は久しぶりに生で参加できることができて嬉しかったです。ということでした。

締めの挨拶はやはり小林先生から(笑)生き物が好きで最近読んだ本から収斂(しゅうれん)進化という話をしてくれました。

イルカとサメは見た目は似ているのに哺乳類と魚類に分けられている。また絶滅してしまったがオーストラリアに有袋類でフクロ狼というのがいて見た目はほぼ狼。ユーラシア大陸にいる狼や犬などかけ離れた場所にいるのに同じ見た目というのが、収斂進化といって全くかけ離れた場所にいても、同じような生活環境で過ごすことでそれに適した形になってくるのが収斂進化という現象ということでした。つまり、イルカとサメも海という環境で大型の生物が早く泳ぐために適した形が今の形に進化したもの。この話はいろんなことに言えると思ったのが、藤森先生とドイツの保育が偶然似たというのは、乳幼児教育にとって最適解というか生物の生存を考えると同じになっていくのかなと思いました。という話を披露してもらい、今回の塾の締めになりました。   (報告者 柿崎)

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