出張報告in中富良野

7月24~27日まで北海道の中富良野へ行ってきました。

私自身生まれて初めての北海道という事でとてもワクワクしながら同行させて頂きました。行く前に塾長から「北海道は先月行ったミュンヘンと緯度が近いから気候が似ているよ」という事を聞き、ミュンヘンを思い出しながら飛行機に乗り込みました。

到着し感じたのは、北国なので当たり前なのですが東京より涼しくて蒸し蒸ししてないなという事でしたが、思い出してみるとミュンヘンでもやはり同じことを感じていた気がします。そしてすぐにバスに乗り、旭川市内へ向かう車中で外を見たときにとても広い大地と道端に咲いているラベンダーを観て「北海道へ来たんだな」という事を感じました。

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さて、今回の出張は、25日に保育園の保護者講演と「21世紀保育を考える会 第一部」の講演。26日はその第二部の講演と観光を含めた移動。27日は25日に行った保育園さんの姉妹園での園内研修という事で、今回は幅広いタイプの方に向けた塾長の講演でした。

今回の講演でのポイントは、

・将来、子どもを幸せに(成功する子に)導くには、IQ(知能指数)からSQ(社会的知能)、EQ(心の知能)へ。

・8歳以前にお金を使った方が国としての戻りが大きい。

・世界の人類が共通して持っているものは、「笑顔」と「1歳くらいの頃に人に物をあげようとする行為」

・多様性

・学校区から保育園区

・ダークセンス(まだ解明できていない人間の能力)

・協同的学び

・異年齢児保育とは

・「見守る」とは子どもの姿理解と発達理解で初めて見守ることができる

・今後子ども園になるにあたり、「就学前教育」の必要性。→文字、数、科学

などの講演をされていました。

その中で「21世紀保育を考える会 第二部」で私も少しですが自己紹介から調理師を目指したきっかけ、前職から新宿せいが保育園で働いて・・・というお話をさせてもらいました。人前で話すのは元々苦手で、緊張してつたない話しになってしまったのですが「話を聞いて調理に興味が湧いた」と言ってくれた方が数人いらっしゃり声をかけてくれたので嬉しかったのと同時に、塾長と出張に行くという責任を改めて感じた今回の出張でした。(投稿者 柿崎)

青い池

青い池

アピール

地域のお祭りに今いる幼稚園のパネルを貼る機会をいただきました。そこには幼稚園の紹介を載せることが主な目的なのですが、180㎝×90㎝と非常に大きなパネルを二枚ももらえるということで、園の先生と協力して、幼稚園の紹介・様子を一枚。発達や育ちが見えるパネルをもう一枚作ることにしました。

今回その主題にしたのが「自由画」です。自由にものを描くなかで発達が見えてくるのではないかとふと思いました。自由画はどの年代も遊びの中ですることですし、だからこそ、その差が見えてくIMG_1625 (2)るのを新宿せいが保育園にいたときに知っていたので、題材を自由画に決めました。また、これらの取り組みを提案したのは幼稚園の先生方に1才・2才の発達を見てもらい、ちょっとでも意識をもってもらえたらということもありました。

 

作る中で、やはり痛感したことが、発達はどの子どもたちも必ず通る道だということが見て取れました。各才児ごとにその発達を保育所保育指針や見守るなどを通して、説明しているとそれに即した絵がほとんどでした。子どもたちの発達のつながりを説明していくといろんなことが見えてきます。

 

今の園はある意味で、「自由すぎる」と言われることがあるそうです。しかし、遊びの中に育ちはあるということをもっと保護者や地域にアピールしていくことが必要なのではないかということを一つ課題に挙げました。どこにいっても保育を説明していく中で、「自由に遊ばすだけでなにを学んでいるんだ」と言われることがあります。しかし、それには遊びに意図をもたせる環境がないだけであって、意図のある環境やねらいがあるからこそ、「遊びは学び」に繋がるのだと思います。

 

今回、こういった機会を通して、その大切さと、しっかりと発達を見通す必要性、それに応じた環境を作る必要性をとても感じました。

そして、それを外にしっかりとアピールする必要性、今回の取り組みを通じて、一歩進んだように思います。

(投稿者 邨橋 智樹)

 

 

 

 

アソボーノ

先日家族で東京ドームシティにある「アソボーノ!」行ってきました。

「アソボーノ」とは屋内にあるキッズ施設で体を動かすエリア、おもちゃを使って遊ぶエリアなどの5つのエリアの遊びが楽しめるもので、、キャッチコピーの「頭で遊んで心で遊ぶ子どもが主役の共和国」にあるように子どもたちに人気の遊び場となっているようです。以前に、知り合いから「すごく遊べるよ」と聞いていて、機会があれば行こうと思っていました。

9時半オープンに合わせていったのですが、途中の初家族で東京ドームなどの記念もはさみ、着いたのは9時40分ほどに。「すぐに入れるかなー」と思っていたのですが、すでに順番待ちでその人気具合がうかがえました。

30分ほど待ち、中へ入るとなんだか見覚えのある床が、、。まさかと思い、踏み心地を確かめると、少し柔らかく、おそらくリノリウムでした。(おそらくと書いたのは、スタッフさんに聞いたのですが、抗菌作用のある床です。とまでしかわかりませんでした。若干変人扱いです(笑))子ども施設では、スタンダードになってきているんですね。

 

そして入場料を、払い(大人930円の子ども1時間930円でした。平日は1日フリーパスもあるようです)、遊びのエリアに入るとまず大きなボールプール。

我が子は、興奮しながらも初めてのボールプールに冷たい水にでも入るようにゆっくり入っていました(笑)何気に自分も入った時、転んでしまうような気がして、同じような動きになったのはやはり遺伝でしょうか(笑)

 

ボールプールの中には滑り台や、はしごなどがあり、危なそうな箇所には、ちゃんとスタッフさんがついていました。

 

私だけかもしれませんが、自分も保育士ながら、大勢の中、我が子と遊んでいるとどうしても自分の子に目が行ってしまい、他の子とぶつかることが多くなったり、スタッフに助けられたりと、そういった場面ではいかに自分の視野が狭くなっているかを感じさせられました。なんとなく行事の時に、保護者の気持ちを感じてしまいます。

 

他にも、見渡す限りのおままごとのセットがあるエリアがあり、そんな初めての光景に大人も子供も大興奮でした。

 

そんなたくさんのエリアがある中、一つ目を引く名前のエリアが、、。なんと「フレキシブルエリア」なるものがあったのです。そこは時期によって盛り上がっているものを特集するエリアらしいのですが、、、なんだか新宿せいがと似ていますね。

やはり子どもをことを考えると環境は似てくるものなのでしょうか。ちなみに今は「こびとづかん」の特集をやっていて、各エリアにもこっそり小人が隠れていました。

 

とても楽しく、色んな刺激があり、この良かったところを今後の保育にも活かしてしていけたらと思っています。(投稿者 西田 泰幸)

マネジメント2

塾長がよくブログでドイツ報告など連続で連載されているので、私も真似てみようと思います。

と言うのも、ちょうど今の自分の課題でもあるので、
「もしドラ」を読み返して自分なりに解釈していようと思います。
まず「もしドラ」を読んだ事がない人のために、簡単なあらすじを書きますね。
主人公の川島みなみは野球部のマネージャーになることに、
しかし、その野球部がある高校は偏差値が高く、有名な進学校です。
それに比べて、スポールの方はさっぱりです。部活動は盛んなものの、全国大会に行くだけの実力はなく、
野球部もその一つです。そんあ野球部のマネージャーになったみなみは「野球部を甲子園に連れて行く」という目標を掲げ、
ストーリーは始まります。
よくあるような展開ですね。
ただマネージャーと聞いて皆さんはどんな人を連想しますか?
部活のマネージャーではないでしょうか?おそらく選手のユニフォームを洗濯したり、水分補給のドリンクを用意したり、スコアをつけたり・・・
私の高校の時にサッカー部、野球部にマネージャーの女の子がいましたが、基本的にそんな仕事をしていました。
そんなマネージャーが甲子園に連れて行く話とドラッガーにどんな繋がりがあるのか?気になりますよね。
まず主人公のみなみは広辞苑で「マネージャー」という意味を調べました。
すると辞書には
「マネージャー・・・支配人、経営者」と書いてあり、隣には
「マネージメント・・・管理、処理、経営」と書かれてあり、
マネージャーとは「管理や経営をする人、マネージメントをする人」と理解したのです。
そこで書店へ行き、マネージメントに関する本を探していたところ
ドラッガーの「マネジメント」と出会ったのです。
早速、みなみは本を読み始めると、野球に関することはもちろん書かれていませんでしたが、
組織の経営について書かれてあり、これは野球部という組織の経営を知ることに繋がり、
本を読み進めるのです。
これは保育園にも同じですね。保育園という組織の中で、どう人をマネージメントしていくか、
どちらかと言うと管理職に関する内容かもしれませんが、私はそうは思いません。
前回のブログにも書いたように、先輩後輩の人間関係、そして保護者との関係にも大きく関係すると思います。
みなみは本を半分ほど読みすすめたところで、急に立ち止まりました。
そこには「マネージャーの資質」について書かれてあるのです。
そこに書かれてあったのは
「人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報酬制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。
だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである(中略)
 マネージャーの仕事は体系的な分析の対象となる。マネージャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。
しかし学ぶことのできない資質、後天的に獲得できない資質、始めから身につけていなければならない脂質が一つだけある。
才能ではない。真摯さである」
「真摯」まじめに熱心に取り組むことです。
確かにリーダーとなる人の中には才能で開花した人もいると思います。
しかし、そんな人でも「真摯さ」が欠けていてはマネージャーとして失格とドラッガーは書いています。
塾長はよく私に言ってくれた言葉の一つ
「真面目やお堅いと言われても、ほかの人のからの評価が下がることはない」
塾長は講演先で食事会は参加しても、あまりお酒を飲みません。乾杯の最初の一杯程度です。
そして基本的に二次会にも参加しません。
「食事会の時に自分に挨拶や質問に来られる先生に対して、自分がお酒に酔って答えるのは相手に失礼にあたる。
 その時に、人から「真面目だ」「お堅い」と言われても、それは評価が下がることはない。
 それよりも、お酒で酔って間違った言動をしてしまった方が人からの信用が下がる」
と言われました。確かにその通りですね。
私も学生の時にお酒で酔ってしまい、記憶を無くしたことが一度あります。
その間に自分が何をしたのか・・・覚えていませんが、もし取り返しのつかないことをしていたら、
人生を無駄にしていたかもしれません。
管理職、リーダー、人間関係において、
まず大切なのは「信頼関係」です。
その基盤は物事に熱心に真面目に取り組む姿「真摯さ」のような気がします。
(投稿者 山下祐)

パートナー

先日、学童の保護者の方々の中から希望するご家庭のみを対象に個人面談を行いました。

希望するご家庭は約2割ほどで20分間を目安として行い、その間は子どもの様子の話はもちろんとして、何気ない世間話まで幅広くお話しさせていただきました。

2年目の私にとって保護者の方々とマンツーマンで面談をするのは初めての経験で、最初は緊張しましたが、何より保護者の方々がこちら側の理念を理解してくださっていることを知れたとても良い機会となりました。

また、面談した保護者の方々をより知ることのできる機会でもありました。

それ以降、お迎えの際にお話しする機会やネタが増え、以前よりもコミュニケーションを円滑に図れているなと実感している今日この頃です。

面談内容は子どもの学童での様子、家庭での様子、学校での様子から始まり、世間話まで幅広くお話しさせていただきましたが、私が面談したどの保護者の方も共通して、

「先生方を信頼しているので、学童での子どもの様子に関しては全てお任せします。」

と言っていただけたのです。

面談は2週間の日程の中から日にちを選んでもらいましたが、この2週間にこの言葉と似た言葉を何度も言っていただけたのです。

面談を希望しない方も、

「子どもの様子のお話はお迎えの際に聞けるし、先生方を信頼しているから大丈夫です。」

とみなさん口を揃えて言ってくださりました。

これは開園から8年目の積み重ねの結果であり、保護者間での良き伝承の結果であるとしみじみ思った今回の面談でした。

また、1人の保護者の方から言っていただけた一言が印象的でした。

「先生方は私たち親と共に子育てをしてくださっている。」

この言葉から塾長の言う「保護者と保育者はパートナー」が頭をよぎりました。

廃材などの製作材料やタオルやティッシュ、使わなくなった楽器など保護者の方々は他にも数多くの物を学童に寄付してくださっています。

これらは今の学童にとってなくてはならないものとなっています。

正に保護者と保育者は子どもを共に育てる上での良きパートナーです。

これからも保護者の方々と共に子どもたちの成長を喜び、協力し合って見守っていこうと改めて思えた出来事でした。(投稿者 若林)

一歩

最近、自分にできることはなんだろうか。と考えることが多いです。それは悪い意味ではなく、とても前向きな悩みです。

考えていくと、その時々にもよりますが、必ず一つくらいはあるものです。僕の悪い癖はそれを後回しにすることです。そして、後回しにした結果、うまくいくかというと決してうまくいくことはほぼありません。そうわかっていても、なかなか一つ足を踏み出すことに躊躇してしまう自分がいます。

今でも、変な足踏みはしてしまうことがあり、ときに人に迷惑をかけてしまうことがありますが、その数や頻度は減ってきているように思います。つまり少しは行動的になってき他のだと思います。すると、不思議とチャンスが舞い込んでくるようになりました。そして、その意識が人を呼び、ほんの少しのうねりが出てきているように思います。たった少しのきっかけがこういった行動に出てきている様に思います。

そのきっかけの一つは自信です。そして、志。僕は新宿せいが保育園にいたことで、たくさんのことを学びました。その学びは僕にとって自信をもって、「良いモノ」であるという確信があります。藤森先生からいろんなことを学び、現場で実現するための夢や志ができました。だからこそ、その大筋に則って、話をすることで、その理想や理念が自分に力をくれるように思います。そして、それが子どもの姿や成長・発達として、見えてくるととても嬉しくなり、自分の自信になってきました。

もう一つは仲間です。藤森先生を始め、今、ブログを書いている生臥竜塾のみんな、新宿せいが保育園の先生方が応援してくれる人がいること。保育園・幼稚園でも信頼してくれる人がいることは自分の中でとても大きな自信になっています。

一歩を踏み出すことで、大きくことが動き始めたように思います。しかし、行動することは自分にとって未知の世界なことが多いので怖いです。しかし、なにか積極的に動くことで見えてくることが多くありました。

今、関西でもGTの動きを活発にさせていこうという園長先生方がいて、少しずつ動き出しました。こういった輪がもっと重なり合い、絡まり合いながら、大きな一つのうねりになっていくことを願っています。なによりも今、預かっている子どもたちの将来にとって、いったい自分たちがどう関わっていくことが良いことなのか。社会に貢献するために保育園や幼稚園がどうしていくことが良いのかを考えて、保育を進めていきたいと思っています。

(投稿者 邨橋 智樹)

柔軟性とチームワーク

少し前のことですが、新宿せいが保育園でこんなことがありました。

その日は職員の体調不良の先生や、お子さんが病気になってしまい看病のため急遽休む先生が多い日でした。しかもそれが0、1歳児クラスの先生に集中して休んでいるといった状態でした。普段であれば職員室にいるフリーの先生がヘルプに入るのですが、その日は遅番出勤や、すでに3、4、5歳児クラスへのヘルプに入っていたので、人手が足りない状況でした。そういった状況をどう切り抜けたか、私自身すごいなと思ってしまったので紹介したいと思います。

 

その日の日案はそれぞれのクラスで何を予定していたかはわからないのですが、その日は晴れていたので普段なら1歳児クラスはお散歩を予定していたかもしれません。ですが0、1歳児クラスの先生がそれぞれ十分ではないという事で、合同で保育をすることにしました。そしてその日の活動を園庭で過ごすことにし、園庭で遊びたい子と室内で過ごしたい子に分かれました。そうすることで、各クラスの先生が数人ずつ園庭と室内で分かれて保育をしていました。そして昼食の時間が迫ってくると、園庭にいた子たちを室内に誘導する先生や部屋から排泄へ誘導する先生、オムツをはかせる先生などとても慌ただしくなり人手も余計にほしくなる時間帯です。さらに普段ならここで昼食の準備をしている先生がいるはずなのですが、その日に限っては誰もできる先生がいませんでした。それを予想していたのか、すでに打ち合わせ済みだったのかワンフロア上の2歳児クラスのベテランの先生が調理室にやってきて「今日2歳児さんのご飯早めに上げてもらう事できる?」と言ってきました。特に問題なかったので、もしかしてと思いながら「大丈夫ですよ!」と一言。優先的に2歳児のご飯を2階へ上げ少しするとその先生がまた降りてきて今度は0、1歳児の昼食の準備をし始めました。改めて「どうしたんですか?」と聞くと「2歳児はまだ散歩から帰ってきてないし、今日は0,1歳の先生いないから」と言っていました。その後普段通りの時間で昼食を食べていました。

特にこのような場合のチームワークはクラス関係なくお互いを助け合う事で子ども達への、そして何より先生たちの負担が軽減されると思います。

改めて「柔軟性」と「チームワーク」の大切さや重要性を感じました。(投稿者 柿崎)

マネジメント

土曜日に夕涼み会がありました。
今年のテーマは去年に引き続き「季節」がテーマでしたので、
そのテーマに沿って企画をしました。

今年も去年同様、フロアごとに季節を感じられるように装飾をしました。
1階は夏、中2階は秋、2階は冬、3階は春です。

今回の私の持ち場は調理とプラネタリウムでした。
調理といってもヘルプ要員ですので、
調理場が大変だったら、ヘルプに入るといった感じなので、
メインはプラネタリウムです。

プラネタリウムは春のブースで行うので、
春の星座をメインに解説させていただきました。
塾長が星座にとても詳しいので、
春の星座は何を話せばいいですかね??と聞くと
おおぐま座の話しはどうかな?ということで、
当日は、おおぐま座のギリシャ神話をペープサートを使って解説をしたあとに、
天井に星空を投影して、おおぐま座を解説する・・・といった流れです。

ただギリシャ神話に詳しい人は知っているかと思いますが、
昼ドラのように話の内容がゼウスの浮気や、奥さんのへーラーの嫉妬心が強すぎるなど、子ども向けではないので、子どもでも分かりやすいような内容にアレンジしました。

さて毎年、行事の準備をしているわけですが、
職員、全員が楽しそうにプログラム、細かい作り物、装飾などに取り組んでいる姿が見られます。
見学者の質問で多いのが行事の質問で、準備はどういうふうにしているのか?です。
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おそらく私たちがやっている事はどこの保育園とそこまで変わらないと思うのですが、
この違いは何なのか?と随分長い間考えてきましたが、
今年になって少し自分なりに分かったような気がします。
それは後輩が教えてくれました。
夕涼み会が終わり、片付けも終わると職員室に全員が集まり、軽い反省会を行います。
その反省会での恒例は、新人一人ひとりに感想を言ってもらうことです。
前にも言いましたが、今年の新人で初めて私に後輩ができました。
その彼が言ったのは
「遠足ではそこまで自分の役割がなく、具体的に行事の準備に参加できませんでしたが、今回は初めて、自分に役割を与えてもらって、とても嬉しかった」
と言いました。
また違う新人は
「自分たちのアイディアを100%叶えてくれて、決して『無理』という事は先輩が言わない」
の二つを聞いて、気づきました。
8年前に新宿せいが保育園に就職し、行事の準備をしている時に、
自分のアイディアを今まで『無理』と言われた事がなく、
まず「いいね!」と言ってくれた先輩方がいました。
それが嬉しくて、行事の準備が大変でも楽しくできたのかもしれません。
また、こんな言葉があります。
「人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。(中略)
 組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある」
「人は最大の資産である」
この二つの言葉はドラッガーの言葉です。
数年前に大ヒットした「もしドラ」を読んだ時に文中に書いてあったドラッガーの言葉です。
当時はまだまだ人をマネジメントするという立場ではなかったので、
あまりピンときませんでしたが、後輩の言葉を聞いて思い出しました。
人の強みを発揮させる・・・。
私がそれを出来ているのかどうか分かりませんが、
仕事にやりがいを持っているようなので、ひとまず安心しました。
おそらく行事に負担を抱えている園は、ベテランが主導となっているように感じます。
確かに新人職員はベテランに比べて経験も技量がないのは当たり前ですが、
何も出来ないと決めつけ、何もさせないのは・・・なんか変ですね。
またドラッガーの言葉で
「働きがいを与えるには、仕事そのものに責任をもたせなければならない」
新人だから何もさせない、不器用だから何もさせない。
そうではなく、新人が働きがい、「やる気」が出るような環境を先輩が用意する必要があると思います。
そうするには、先に書いた「人の強みを発揮させる」ことです。
ただドラッガーが言ったこれらの言葉は、本を読む前に実際に自分で体験していたのです。
と言うのも塾長がそもそも、人の強みを発揮させる事に長けているからです。
そして適材適所、それぞれが発揮でできるような仕事を与えてくれます。
そんな姿を先輩方は間近で見てきたので、自然と後輩にも同じような関わり方ができるのかもしれません。
異年齢保育は伝承が大きな強みですが、
職場の人間関係も良くも悪くも伝承が鍵を握っていると思いました。(投稿者 山下)

銭湯

 

家の近所に、いまどき珍しく3件の銭湯があります。

前々から興味があったのですが、先日,ふと時間のある日があったので、着換えとシャンプー・リンス・ボディソープを袋に入れてふらりと一人で行ってみました。(本当は桶に入れていけるともっと風情があってよかったのですが)

 

入湯料は460円。知らなかったのですが都内はどこも460円と統一されていて、どこの銭湯でも使える回数券も売られていました。

そして65歳以上は無料。これは以前、臥竜塾で塾長が銭湯に無料で入れる券が送られてきたとおっしゃっていたのでなんとなく知っていました。

 

入湯料を払い、脱衣場に入ると、タイミングが良かったのか、中は結構空いていました。その後は、普通に銭湯を楽しんだのですが、改めて入ると、みんなで使うルールをしっかりと学べる場所だなと感じました。

 

例えば、「いすや桶をちゃんと使った場所に戻す」「体をしっかり拭いてから脱衣所に行く」「湯船にはタオルを入れない」など この辺りは当たり前といえば、自宅のお風呂でもできるかもしれません。

 

ですが、「洗面器やシャワーで体を流すとき、隣や後ろの人にかからないように気を付ける」これは私も後から来た人の水が少しかかり思い出したので、始めの方はやってしまっていたかもしれません。

何気ないことですが、みんなで一緒に何かをする。そうすると見えないルールや思いやりの気持ちが大切になり、それを学ぶことができる。

 

今の時代は各家庭にお風呂があり、あまり銭湯に行く機会がなくなりましたが、そんな中こうして、銭湯が残っているのは、そんな思いやりを感じれる場所でもあるかもしれませんね。   (投稿者 西田 泰幸)

give and take

私の勤めさせていただいている園では、誕生日会を毎月に分けて行い、子どもたちの誕生日を祝っています。

学童でも誕生日会を行っていますが、保育園とは異なり個別で行っています。

誕生日当日だと家族で祝うため学童をお休みしたり、週末の休日であると無理なので多少前後することもありますが、基本的には誕生日当日に行います。

誕生日を家族に祝ってもらうのは特別な意味合いもあり格別ですが、友達に祝ってもらうこともまた格別であると思います。

ましてや自分だけの会となると嬉しい反面、恥ずかしいこともあるかと思いますが、とても嬉しそうにする子どもたちの顔や仕草は私たち保育者の原動力となるほどです。

誕生日会の流れは、○月○日に○歳になりました。と子どもたちが自ら報告する形で始まり、質問タイムへ!

そこでの質問はある程度確立されていて、

「将来の夢は何ですか?」

「○歳になって何をやってみたいですか?」

「好きな食べ物(他にも色など)は何ですか?」

「今日(誕生日)に何のケーキが食べたいですか?」

「誕生日プレゼントは何をもらいましたか?」などです。

誕生日会はその子(誕生日者)をより知るための会でもあるのです。

その後職員が事前に用意した誕生日カードに記載している誕生日メッセージを読み上げ、些細なプレゼントを添えて贈ります。

この誕生日カードには半分は職員からのメッセージで埋まっていますが、あと半分は仲の良い友達に書いてもらったりと、有効活用してくれています。

園の誕生日カードも然りですが、形として残る物はその子にとってかけがえのないものになりますよね。

そして最後に歌のプレゼントをして会は終了です。

なぜこの学童での誕生日会を報告させていただいたかというと、私事になってしまうのですが先月24回目の誕生日を迎えました。

その際に子どもたちはどこで情報を仕入れたのかわかりませんが、私の誕生会をすると言い出したのです。

私は最初子どもたちの意思を組むことができず、「先生のは大丈夫だよ」と言ってしまいましたが、その返しで我に返りました。

「いつも先生たちが誕生日会をしてくれているお返しだよ!」と言ってくれたのです。

正にギブアンドテイク…

前文にも書きましたが、子どもたちの嬉しそうな顔や仕草が原動力となったり、日々の子どもたちの姿から多くのことを学ばせてもらっていることだけでギブアンドテイクが成立しているというのに子どもたちはこういった形でも返してくれるのだととても嬉しく感じたと共に感銘を受けた出来事でした。

形として残るのはかけがえのないものであると書きましたが、私にとってこの24回目の誕生日は心に残るかけがえのないものとなりました。

塾長のブログに「子どもの発達は、子どもと大人の相互作用の帰結として、また、子どもも、また大人側もともに能動的にこのプロセスに関わり、学習はそのような双方の能動的な関与によって構成されていく」とありました。

この出来事もこれに該当するものであるように思えたと共に、これからも子どもたちとギブアンドテイクの関係、対等な関係で居続けていきたいと思えた出来事でもありました。(投稿者 若林)