5月31日金曜日に埼玉県朝霞市にある朝霞どろんこ保育園にて塾長・塾生を含めた新宿せいが保育園の職員7人で参加してきました。

朝霞どろんこ保育園さんの看板です。何かワクワクした気持ちになりませんか?童心をくすぐられる感じです。そんなワクワクした気持ちを抱きつつ、いざ園内へ!そこには期待を裏切らない素晴らしい環境が用意されていました。子どもたちにとって正に「楽園」そのものでした。様々な素晴らしい環境が用意されている中、私が最も心踊らされた園庭の写真をUPさせていただきます。

どうですか?少しわかりづらいかもしれませんが、木でできた自然のトンネルです。大人の私でさえ潜りたくなりました。このような自然からできた素晴らしい環境がこの写真に限らずたくさん揃ってい中、遊具が少ないことに気づきました。しかし、遊具がない分この自然のトンネルなどを利用して子どもたちが自発的に遊びを組み合わせて発展させることができるなという印象を受けました。今回は園庭の自然環境に目を向けましたが、私たち保育者は日々の生活から自然に限らず様々なことを保育に還元し、子どもたちの自発的な遊びを引き出す手助けを担っていることを再確認させていただきました。
もう1つ気になった写真をUPさせていただきます。

これは運動会で着るTシャツだそうです。技法を聞くのを忘れてしまったのですが、子どもたちが自分たちで染めたそうです。よく見るとわかるのですがサイズがバラバラです。運動会のグループが各色の5グループに分かれていて、異年齢で構成されているそうです。どんな運動会か見てみたくなりませんか?また制作物を「着る」という発想もあるのだなと学ばせていただきました。
園庭を一通り見学させていただいた後、園内研修がスタート。今回は「異年齢保育」について日本の学校教育を江戸時代にまでさかのぼり、ドイツとの比較を混ぜ合わせて、塾長が様々な視点からわかりやすく説明してくださりました。その中で「人間は真似る生き物」とありました。そこに異年齢保育の1つの良さがありますね。子どもたちは年齢の上下に関わらず自分より発達が進んでいる子の真似をする。そしてそれは保育者もまた然りです。子どもたちは親の背中を見て育つと同様に保育者を見て真似をします。私たち保育者自身も良き先輩方を真似して様々なスキルの向上を図るのと同じですね。子どもたちに良き人生の先輩としての姿を示していかなければなりませんね。
塾長のお話の後、今回参加させていただいた新宿せいが職員が前に出て自己紹介をし、質問タイムへ。日々の保育の疑問等が終了時間まで飛び交う様子を見て、同じ園でなくても子どもたちやその環境と真剣に向き合い、試行錯誤しながら実践している「仲間」の存在にとても頼もしさを感じました。次回は保育室をじっくり見学させていただき、今回の話の続きであったり、新たな保育の疑問や環境、今の現状等をお互いに情報交換しながら朝霞どろんこ保育園さんの仲間の方々と共に日々の保育と向き合っていけたらと思いました!最後になりましたが、岡田園長先生、そして朝霞どろんこ保育園の職員の皆様、ありがとうございました!ぜひ今度新宿の方にもいらしてくださいね。(報告者 若林)
最近は天候に恵まれ、植物の成長がとても著しいです。
とくに屋上のハーブガーデンがある場所の芝生に関しては、ついこの前種まきをしたと思いきや、
既に10㎝以上も伸びているので、今日は朝から芝刈りと雑草抜きです。
手入れを怠っていたせいか、芝が成長しすぎて地中での根の張りが物凄く、引っこ抜くのもやっとでした。
ちなみに芝生といっても屋上はコンクリートなので、厚さ10cmくらいの芝生専用のマットがあるので、
それを敷き詰めて、芝生にしてあります。
さて、少し前から壁面緑化を意識した建物が多く見られます。
とくに東京の真夏は恐ろしいくらい、暑いです・・・保育園でも、そろそろゴーヤを植えて、
緑のカーテンをする予定です。
芝生にも壁面緑化のように室内の温度を下げる効果があるので、取り入れています。
そんな屋上の芝生ですが、自然がたくさんあります。
例えば、子ども達が公園に行くと必ず見つけてくるダンゴムシ。
そしてミミズです。その中で私が一番、テンションが上がったのが「ケラ」です。
知っている人も多いと思いますが、ケラは土の中に潜り、水中を泳ぎ、そして飛ぶという、
万能な昆虫です。特に潜るスピードは、大きな前足を匠に使って、驚く程早く地中に潜ります。
あと「手のひらを太陽に」の歌詞に出てきますね
「ミミズだっ~て、オケラだっ~て、アメンボだっ~て♫」
案外、子ども達はケラを見たことがないと思ったので、何匹か捕獲して、
虫かごに入れて、保育室に置いておきました。
もちろん、すぐに食いついて「先生、この中に何いるの??」
と何人も聞いてきます。
「ケラっていう虫だよ、図鑑に載っているから、調べてごらん」
と言うと、すぐに調べていました。
基本的にケラは地中で生活する昆虫なので、地上に出てくることはあまりないので、
子ども達も見る機会が少ないのかもしれません。
たまたま幅の狭い虫かごがあったので、実際にケラが潜っている様子を見ることができて、
ずっと食いついて見ていました。
今回のケラに関わらず、おそらく自分の身の回りにある物で、
当たり前過ぎて見過ごしている物でも、子どもにとっては新鮮で、好奇心が湧くものかもしれません。
藤森先生のブログを読んで、色々なところにアンテナを張り巡らして、
ちょっとしたことにも敏感に反応し、保育に還元する。
環境を通して保育し、その環境を保育者が用意するとは、こういうことのような気がします。
(投稿者 山下)
5月21日は「世界文化社展示会講演」という事で熊本県の流通情報会館という場所で藤森先生は講演をされてきました。講演を聞きに来られていた方々は、熊本県のGT園の先生や保育関係の方、もしかしたら保育園で働いていないような方もいらっしゃっていたかもしれません。しかし藤森先生の講演は誰がどんな角度から聞いてもわかりやすく、納得のできるお話しでした。日本の保育施設でのケガや病気の対応仕方についてドイツでの保育者はどのように対応しているか、保育士さんが徐々に減って行っているなかでどのように人材育成をしていくか、などのお話しをしていました。
また、展示会だったのでいろんな家具や玩具等が展示されていました。新宿せいが保育園で使用している家具などもあり、熊本のGT園の先生から実際に子ども達がどのように遊んでいるかなどを話しながら観て回りました。
以前、藤森先生が長く遊び続けられるのが「良い玩具」と言っていたのを思い出しながらこの玩具が新宿せいがにあったらどのように遊びはじめ、どのように発展していくのだろうかと考えながら観ることができました。(報告者 柿崎)
本日の塾長講演は、目白にあります「子どもの文化研究所」で行われました。新宿せいが保育園からは歩いて10分ほど。対象は保育士や幼稚園教諭の方々で、テーマは「これからの保育を捉えなおすー見守る保育 関わりから考える保育とはー」でした。
およそ2時間という講演時間でしたが、あっという間の2時間でした。というのは、全員がよい保育を学びたいと自ら希望し、自発的に学びにきている受講者であったことと、よい意味で会場が小さく(60名)、塾長と受講者との距離も近かったためか、反応が互いに感じ取れ、見えない会話をしているかのような雰囲気で講演が行われていたような印象を受けました。
講演内容は、人類の歴史や伝統的社会からみた“そもそも論”、外国の最新研究結果や保育園での実践をもとにした“環境論”など、次の時代に求められる保育の在り方とはどんなものかを“子ども主体”で考え抜かれた講演でした。所々のポイントを下記に記載します。
・そもそもなぜ噛み付くのか
・味覚が変わる時
・日本人男性が世界を救う?
・赤ちゃんが面倒を見てもらうためにしむけていること
・発達を促すための120%の環境
・よい加減の不清潔さ
・もともと持っている力をどう残していくか
・自発的にやるための愛着という存在
・共感力について
・見守る保育とはー環境論ー
・発達を豊かにするー発展をさせるー
・コーヒージョンについてー納豆理論ー
また、実際の受講者の感想を頂きましたので、記載したいと思います。
「人類の進化論から、保育を考えたことはなかったです。人材育成に関わる仕事…。そこまでさかのぼりながら、人間とは、生きていくとは、人と生きるとは、を考えながら、保育に生かせる良いきっかけとなりました。」
塾長は「保育は人の生きる道だ」とも言っています。人類が辿ってきた歴史そのものが、保育とつながるのは必然なのかもしれませんね。
また、最後に「子ども同士の関わりや、職員との関わりについての話がありましたが、担当制についてはどのようなお考えでしょうか?」という質疑があり、塾長からは「子どもが選んだ担当制ならいいのでは」という名言と共に、「しかし、赤ちゃんは、複数の大人を使いこなすことが多いような気がします」と、あくまでも子ども主体であることの重要性を説かれていました。他にも「私の園では担当制を取り入れていますが、(数年前より)どちらの良さも、そうでない点も感じていてモヤモヤしていたので“子どもが選んだ担当制”はクラスでもやっていきたいと思いました。」といった感想もありました。
日々感じている多くの疑問の答えを見つけることも必要ですが、そもそもどうしてその疑問が生まれるのかといった『そもそも論』を探し出していくことの重要性や、子どもが主体であるという軸をしっかりと持ち続ける大切さを今回の講演で感じることができました。

講演の様子

子どもの文化研究所(3F)入り口。40年の歴史を感じます。
(報告者 小松崎)

今日は新宿いるま保育園に行ってきました。
今回は園内研修ということで、藤森先生が呼ばれて、午前中に保育と保育室を見てアドバイスをして、
午後は美味しい給食を食べて、各クラスから質疑応答、そして1時間の職員向けの講演です。
新宿いるま保育園は去年の4月に開園し、その時は公立の園舎の建物で、去年の10月から今の新しい園舎に移り、園としては2年目です。
園舎は1年も経過していないので、もちろんキレイでした(笑)
同じ見守る保育を実践する園ですので、環境に関しては、しっかりと子ども達が自発的に遊べる保育室を構成されていました。
もちろん子ども達も集中して遊びに取り組んでいる姿が見られ、先生方も落ち着いて保育をしている印象を受けました。
新宿いるま保育園の先生方は藤森先生に質問の嵐!
それを的確に答える藤森先生…さすがっ!!
久しぶりに出張に同行したので、僕もじっくり聞かせてもらい、学ばせていたただきました!
また藤森先生の講演は1時間でしたが、見守る保育の基本的な理論をパワーポイントを使った内容でとても分かりやすい内容でした。
おそらく何度も聞いてる内容なのかもしれませんが、藤森先生は切り口が毎回違うので、初めて聞く感覚になります。
そして、そのあとはお食事会でしたが、僕は家庭の事情により帰宅し、代わりに柿崎君が食事だけをしに、来まし…
あっ!違いました。藤森先生の付き添いのために来ました…きっと美味しい食事と職員の皆さんと楽しい意見交換をしたことでしょう…
今年のGT環境セミナーから新宿入間保育園は見学園になりますので、 もちろんプレッシャーがあるかもしれませんが、
それを楽しみに変えて、一緒に学んでいけたらと思います。
最後になりましたが、小川理事長先生、園長先生、そして新宿いるま保育園の職員の皆さま、ありがとうございました!
(報告者 山下祐)