甲虫②

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前回の報告からかなり経ってしまい、申し訳ありません。
カブトムシ実験の報告の続きです。
カブトムシが50円玉を何枚運べるのかという実験の後に、色紙を使った実験も試しにやってみました。大きめの箱に様々な色の折り紙を敷き詰めて実験道具は完成なのですが、内容としましてはこの中にカブトムシを入れてみて、どの色をカブトムシが好むのかを調べてみようというものです。
なんだかおもしろそうだったので、やってみようと思ったのですが、正直、カブトムシの好きな色は特にないんじゃないかなと思っていました。
しかし、実際にやってみると不思議なことが起こりました。
まず、オスのカブトムシを入れてみました。するとオスのカブトムシは緑色の折り紙のところへ。
「このカブトムシは緑が好きみたいだね」と子どもたちと話しながらも、次は別のオスのカブトムシを入れてみることに、すると、またも緑の折り紙のところへ行くではありませんか。
子どもも少し「あれ?」と思ったのか、次のオスのカブトムシを入れてみようということになりました。
そして、3匹目のオスのカブトムシを入れてみると、なんとカブトムシはまた緑の折り紙のところへ。
不思議ですね!こうなると大人も子どももテンションが上がってきます。
なんなら「また緑に行け!」くらいな念がこもっているような笑
するとある子から「メスのカブトムシはどうかな?」という声が。
私も確かにオスのカブトムシばかりだったなということにその時気がつきました。
そして、思わず、いいことに気がつく子がいるな〜と唸ってしまいました。
この発言から子どもたちは「それ、いいね」という感じで、さらに盛り上がっていきました。
少し前の藤森先生のブログで「科学の甲子園ジュニア」の話題が取り上げられた中で、コミュニケーション能力というチームプレイの大切が書かれてありました(詳しい内容は下記のURLをクリックしてみてください)。

https://goo.gl/36yEX2 2015年1月28日 科学好き)

https://goo.gl/wmXCMI 2015年1月29日 科学好きを作る環境)

まさにこの子どもたちの姿は集団だからこそ生まれた気づきだと感じました。
誰かの発言から、「そういう考えもあったのか」と刺激され、自分の見方も広がっていきますし、不思議をみんなで共有して、さらに本質へと迫れるように思いました。
乳幼児期に科学も集団の力がカギになるのかもしれませんね。
さて、メスのカブトムシはどうなったのかといいますと…なんと、また緑の折り紙のところへ行くではありませんか!これには私が一番驚きました笑
どうしてそんなことになったのでしょうか?本当にカブトムシに好きな色があるのかもしれません。
もしかすると偶然でもあるのかもしれません。ですが、そんな不思議な体験をこうやってみたらどうだろうと子どもたちと楽しみながらやっていくことが大切なのかなと改めて感じました。
報告者 森口達也

甲虫②」への2件のフィードバック

  1. すごい発見です。私の知っている科学実験というと、やる人や先生は答えを分かっているものだった気がします。今回の実験は、そうではなくて先生も一緒になって結果に感心して、子ども達とさらに不思議を追求しているようで感動しました。この集団のチームプレイは前回のセミナーの科学でもたくさん感じました。

    • FIATさん、コメントありがとうございます。
      「科学」というとついつい難しいことを想像してしまいますよね。塾長は「先生が不思議だなって思うことを子どもと一緒に体験することが大切」と教えてくださいました。その言葉を聞いて私自身も肩の力がすっととれたのを覚えています。科学のチームプレイも面白いですよね!まさか科学がチームプレイだとは思いもしませんでしたが、最近、それを感じることも多く驚いています。そんなことをFIATさんも感じていてくださり、されに嬉しくなりました!!

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