魔女の実験②

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次の実験は紫キャベツを使った実験です。

魔女はキャベツを適当な大きさに切り、沸騰したお湯の中にキャベツを入れ、暫くすると紫キャベツの色素のせいか、鍋の中が紫色に変色しました。

まぁ、これは何となく分かりますね。

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魔女は変色した水をコップに入れて各テーブルに配りました。

その時点で子ども達は興味深々に変色した水を見ていました。

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中には匂いを嗅ぐ子もいれば、指につけて舐めてみたり、とてもいい表情でした。

そして用意したレモンを切り、同じように配り魔女は

「いま配ったレモンを絞って、コップの中に入れみて」

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といい、子ども達が言われた通りにやると・・・。

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写真のように、濃い紫色からキレイなピンク色に変色したのです!

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これには、子ども達、全員

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「変わったぁ!」

「きれい!」

と反応していました。もちろん私もビックリです。

なぜ色が変わるのか、また調べてみました・・・。

紫キャベツには「アントシアニン」という色素が含まれていて、同じ様な色のブルーベリーにも含まれているそうです。これは天然色素であり、赤ワインに含まれているポリフェノールの一種です。

ちなみにポリフェノールは紫外線や外敵から身(実)を守る為に植物が作り出した色素です。

このアントシアニンは中性なので紫色をしているわけです。

ここでも小学校の理科を思い出してください。リトマス試験紙ってありましたね。

赤色と青色の二種類の細長い紙で、液体の性質を調べる試験紙です。

赤色の試験紙が青色に変わるとアルカリ性で、青色の試験紙が赤色になると酸性。

でしたね!思い出しましたか?

ですので、コップに入った紫キャベツの色素が出た水をリトマス試験紙と考えて、

レモンはご存知のとおり酸性です。そのレモンを入れることで、中性から酸性に変わった事で、紫色からキレイなピンク色(赤色)になったというわけです。

もちろん子ども達は、そんな細かい内容は知らなくてもいいわけですが、

まずは「なぜだろう?」「不思議だな!」という感想を持つことが重要です。

おそらく、この実験も小学校でリトマス試験紙を使った実験をした時に、もしかしたら思い出すかもしれませんね。

私は、今回のブログを書くにあたってネットでまずは、紫キャベツの性質を調べ、次にリトマス試験紙のことを調べたり・・・個人的に勉強になりました(笑)

息子がもう少し大きくなったら自宅でやってみようと思います(報告者 山下祐)

 

魔女の実験②」への2件のフィードバック

  1. 主語が「魔女」で進んでいくのがなんだか心地いいです!笑
    「中には匂いを嗅ぐ子もいれば、指につけて舐めてみたり、とてもいい表情でした」とありましたが、まさに科学する子どもたちの姿ですね。このようにどうなるんだろう?と実際に自分で試してみる子どもたちの姿を知ると嬉しくなりますね。「私は、今回のブログを書くにあたってネットでまずは、紫キャベツの性質を調べ、次にリトマス試験紙のことを調べたり・・・個人的に勉強になりました(笑)息子がもう少し大きくなったら自宅でやってみようと思います」という山下さんの言葉もまた素敵だなと思いました。大人にも科学することが広がって、そのことを一緒に楽しむことができるという広がりがどんどん周りに影響していくというのもいいですね!

  2.  とても勉強になりました。いい実験だなぁと改めて思います。
     「まずは「なぜだろう?」「不思議だな!」という感想を持つことが重要です。」本当にそうですね。そして、山下先生の言う「そんな細かい内容」へと子どもたちの好奇心はいずれ探究心へと発展し、その知識へと辿り着くのですから、その最初の段階、好奇心へのこの大いなるアプローチが、保育における科学なのだと改めて思うところです。子どもたちの不思議へ向かうその心を、大人が大切にできる環境というのは、改めて素晴らしいことだと思いました。

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