子育て講座②

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10月22日(土)に子育て講座を②「赤ちゃんの体調変化」というテーマに沿って講座を企画しました。

なぜ、そのテーマにしたのかというと、毎週火曜日に保育園に入園を考えている保護者向けに入園前見学を行っています。私がよく案内をさせてもらっているのですが、その時に「慣れ保育はどれくらいですか?」「熱が何度になったらお迎えですか?」という質問が多くあります。おそらく職場を復帰するにあたって、育児と仕事との両立に不安を感じているお母さん方が多いのと、初めての子育てに不安を感じていたり・・・それならば、そんな不安を抱えているお母さん、お父さん方に対して少しでも解消できるようなテーマにしようと思ったのがきっかけです。そして新宿せいが保育園の保健士に赤ちゃんの体調変化について話していただき、そして質疑応答をしてもらう形式にしました。

今回の参加者は、

中国出身のご夫婦と3ヶ月の赤ちゃん、

9ヶ月の赤ちゃんとお母さん

4ヶ月の赤ちゃんとお父さん

そして新宿せいが保育園の0歳児クラスのお母さんと園児

計5名の方に来ていただきました。

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写真は今回の講座で担当していただく保健士の手作りの「リンゴカスタードタルト」です!前日に調理室で作って下さいました。これは絶品のケーキで参加者の皆さんも、見た目と味に驚いていました!私もいただきましたが、本当に美味しいのです・・・。

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そんな美味しいケーキとお茶を飲みながら講座が始まりました。

まずは参加者の自己紹介と日ごろ子育てをしている中で悩みや不安があれば言ってもらいました。すると「授乳のあとのげっぷがなかなか出ない」「先日、ベットから落ちてしまって・・・」と言った、多くの人が抱えている悩みが早速出ました。

まず保健士からこんなお話がありました。

赤ちゃんは生まれてから6ヶ月程度までは母子免疫があるので、しばらく赤ちゃんを守ってくれていますが、最近の説では2ヶ月で効果がきれてしまうと言われています。それによって早めにワクチンを接種して赤ちゃんを病気から守っている次第です。

しかし保育園に入園すると、集団生活になります。そうなると、やはり病気がちになってしまいます。冬はインフルエンザ、夏はRSウィルスなど季節によって感染症が違ってきます。それらの感染症や病気にかかるたびに仕事を休んでしまいますが、1年、2年と時が経つと、子どもは体に免疫がついてどんどん強くなり、2歳クラスになるころにはほとんど休まなくなります。ですので、保育園に入園されたら1~2年は大変かもしれませんが我慢のしどころです。

確かに私の息子も今ではほとんど保育園を休まず登園していますが、最初の1~2年の時は何度もお迎えに行ったのを思い出しました。

一通り、話し終わった後に具体的な話しに移りました。

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上の写真のプリントをベースに保健士が一つ一つ丁寧に解説をしてくれました。

いくつか紹介したいと思います。

耳の場合は「耳垂れ」が出て、匂いが臭く、黄色っぽい液体が出てきたら急性中耳炎の可能性あります。赤ちゃんは正直なので、よく耳を触る仕草をしたり、泣いたりしたらそれがサイン!早めの受診をして重症化を防ぐ。

肌の場合、発疹が出たら早めの受診をして、水疱瘡の早期発見で重症化を防ぐ、また虫刺されでも、かゆくて、かいてしまい、その場所に細菌が入ってしまい、それが原因で飛び火になってしまうので、早期対応をすること。

また参加者からの質問で「水疱瘡とあせもの違いは?」という質問に対しても、水疱瘡の場合は微熱を伴うと解答していただき、ここで微熱というキーワードからこんな話しをしてくださいました。

医師会では37.5℃は微熱と診断しているそうですが、まずは自分の子どもの平熱を知っておくことが重要とのことです。赤ちゃんによって平熱が高い赤ちゃんと低い赤ちゃんとでは、同じ37.2℃でも全く違ってくるので、とにかく自分の子どもの平熱をちゃんと把握しておくように!とここは強く言われました

続いて尿についてです。

おしっこの回数を気にかけて下さいとのことです。そして色が重要で、少し赤っぽいと膀胱炎のおそれがあるので注意です。またおしっこがオレンジの少し濃い色の場合は水分が少ないので、しっかりと水分を取るように。ただ実際にオムツを見ても分からない場合は、オムツを病院に持っていくと、医者も判断しやすいので、それも手です!

うんちの場合も同様で、頻繁に出てしまう、おっぱいやミルクを飲まなくても出てしまう、匂いがいつも以上に臭い(胃腸炎のおそれ)、などの症状は医者に診てもらった方がいいので、病院に持っていくといいと言われました。

便の関連から「小児便秘」も最近になって注目されているそうです。この時期に便秘になってしまうと、うんちを出すのが痛いと思ってしまい、そうなると成長した時に「うんちをするのは痛いこと」と思い込んでしまい、大きくなったときの排泄の自立に大きく影響してしまうので早めの対応が必要とのことです。また小児便秘の原因としては、

やはり食生活が影響しているので、野菜が少なかったりすると、便秘になりやすくなるので注意が必要ですと教えていただきました。

・・・という風に雑談を交えながら終始、和やかな雰囲気で今回の講座が無事に終了しました。

最後に保健士の方から・・・

赤ちゃんの出すサインを繰り返し見る事で、親は覚えていきます。そして何よりも普段元気な姿をしっかりと見ることが大切です。

赤ちゃんは、自身の体調がおかしいと、サインを出すので、それをしっかりとキャッチしてあげれば、大事に至らないですよ。

と最後の言葉で締めくくりました。

私もそうでしたが、どうしても第一子というのは色々と心配になってしまいます。鼻水が出てきたり、咳が出たり、普段よりミルクを飲まなくなったり、げっぷが出なかったりと、ちょっとしたことでも心配になります。少しでも知識として知っておくのと、知らないとでは子育てにおいて、肩の荷が少しは下りるのではないでしょうか?

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最後は赤ちゃん同士、見つめ合っていました。

今後も地域に貢献できるような講座を考えていこうと思います。(報告者 山下祐)

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